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フロッグゲームはキャスト精度とタックルバランスがモノを言う

宮崎友輔 「基本」を大事に霞ヶ浦を釣る :第1回

Basser編集部=写真と文
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B.A.S.S.エリートシリーズやバスマスタークラシックなど米国の最高峰トーナメントへの参戦経験をもち、現在はオープンシリーズにエントリーしている宮崎友輔さん。
トーナメントでもファンフィッシングでもバスを手にするためには基本が一番大事、という宮崎さんに夏の霞ヶ浦の釣り方を教わりました。
第1回は、人気上昇中のフロッグゲームです。


この記事はBasser2016年9月号に掲載したものを再編集しています。


キャスト精度がモノを言うフロッグゲーム


「フロッグゲームで大事にしたい基本のひとつめは精度よくキャストすること」と宮崎さん。

「霞ヶ浦のようにバンク際をタイトにねらうフロッグゲームは、キャストの精度が大事です。バスはいいところでしか出ないので、漫然とキャストしていてもバイトは出ません。アシの凹みや出っ張りのような要所、ウッドカバーのオーバーハングにはスキッピングで奥の岸ギリギリに落とせるキャストができるかどうかでバイトを多く引き出せるかどうかが決まります」

 アシ際では、10㎝ほどの幅の日陰のなかでしかバイトしてこない日もある。何回かに1回いいキャストが決まるのではなく、1投1投に神経を遣ってキャストを決める努力が重要だ。

 また、タックルにキャストをサポートしてもらうこともできる。取材時に宮崎さんが使用したロッドには、立ち上がりのよいSVスプールを搭載したジリオンSV TWがセットされていた。バックラッシュが起きにくく、スキッピングのしやすさがフロッグゲームには大きなアドバンテージになる。

miyazaki-01宮崎さんのディスタンスはこれくらい。タラシを長め(60㎝前後)にとったサイドハンドキャストでカバー際に送り込んでいた。立ち上がりのよいSVスプール搭載のジリオンSV TWが、小型フロッグのキャストをサポート


 宮崎さんは、オーバーハングのような奥行きのあるカバーをねらうとき、まず沖側の枝からチェックし最後にバンク際を探るというように、手前側から順にキャストしていた。これはフロッグに限らずカバーをねらうときの基本のひとつ。いきなり奥で根掛かって、そのカバーを潰してしまうミスを防ぐプレゼンテーションだ。

いいフロッグは細かく首を振る


 バンク際をねらうフロッグゲームでは、どんなフロッグを選ぶべきか。それは細かくきれいに首を振ってくれるフロッグだ。今回の釣行ではそれをまざまざと実感できたエピソードがあったので紹介したい。

 取材当日(2015年7月)、宮崎さんが持ち込んだのはスティーズポッパーフロッグJr.のプロトタイプ。このときはまだできたてホヤホヤといった感じで細部のセッティングが煮詰まっていないようすだった。なぜかと言えば、トゥイッチを加えるたびにアングラーから見て左を向いてしまうのだ。このままでも釣れるのか? と少しの区間を流した宮崎さんだったが、バイトはない。これでは釣れないとダメ出しした宮崎さんはその場でウエイトチューンを行なった。すると見る見るうちにアクションがよくなり、最終的には岸際から70㎝ほどの幅のシェード内で6回首を振らせることができるようになった。

miyazaki-03バイトのチャンスはシェードのなかにルアーがあるときが多い。シェード内でなるべく多く首振りさせられるよう心がける。また、シェード内から日向に出る境目では、ポーズを入れてバイトを誘う

miyazaki-06 ウエイトチューンを施し、アクションがよくなったスティーズポッパーフロッグJr.を丸呑みしてきたバス

 この日、フロッグに出たバイトはすべてこのチューニング後に引きだしたものだった。

 「やっぱり、しっかりとアクションしてくれるルアーが釣れるルアーです。いいアクションが出るようになってからバイトがあったのがそれを表わしています。たとえばシェードのなかで何回首を振らせることができるかが勝負になることも多いです」と宮崎さんは話す。

miyazaki-02a miyazaki-02bフロッグにうまく首を振ってもらうコツは、手首を柔らかく使ってロッドを操作すること。宮崎さんは、写真の振り幅でラインスラックをうまく出して、短い移動距離で数多く首振りさせていた


フッキングの成否はタックルバランスが決める


 フロッグゲームでバスをキャッチするのに大きなハードルとなるのがフッキングだ。スナッグレス性能が高いということは、バスの口にも掛かりにくいということだ。

 「フロッグでも正しいフッキングができれば、フックアップ率を上げられます。バイトがあったらフロッグを持っていったのを目で見て確認してから、素早く大きなストロークでアワせます」と宮崎さん。

 しかし、正しいアワセをしてフッキングが決まるのは、正しいタックルバランスがあればこそだということも、記者がこの取材で学んだことのひとつだ。

 この取材で宮崎さんは、普段米国で使っているロッドではなく、日本でダイワが用意したものを朝に選んでタックルを組んだ。最初は軽めのプロトタイプ(7.6g)をキャストすることを考慮して、フロッグを使うには軟らかめのタトゥーラ701MRBを選んだのだが、これがいけなかった。

 最初のバイトは7時38分。バスがフロッグを持っていったのを確認し、2~3秒ためてから上体を大きく使ってアワセを入れたのだが、バスの口にフックがかかることはなかった。

miyazaki-04フロッグへのバイトにアワセを入れる。これだけロッドを曲げるアワセができても、タックルバランスが合っていないとバスの口は貫通できない。朝イチはキャストのしやすさ重視でMパワーのロッドを使っていたが、このバスは逃してしまった

 これを受けて宮崎さんはロッドをワンランク硬いタトゥーラ711MHXBにその場でチェンジ。「これも基本的なこと。大事なのは1回のミスを軽く見ずに、すぐ対応できるかどうかです」。そして、およそ50分後の8時31分に再び引きだしたバイトを、先ほどと同じ動作でアワせ、バスをキャッチすることができた。さらに夕方、16時14分にもフロッグでもう1尾追加したのだった。

miyazaki-05MHパワーのタトゥーラ711MHXBにロッドを交換した後のアワセ。バスがフロッグを持っていったのを確認してから上体をのけぞらせてアワせる

スティーズポッパーフロッグJr. popperfrongjr 55㎜、10.5g
「日本のたくさんのアングラーにフロッグゲームの楽しさを知ってほしい」という思いで宮崎友輔さんが開発に携わった小型ポッパータイプ。お尻が膨らんだデザインは小刻みなドッグウォークを演出しやすい形状で、カップ状の口とあいまってバブルとスプラッシュを伴った首振りアクションを出しやすい。55㎜サイズは「霞ヶ浦にジャスト」と宮崎さん

ロッド:タトゥーラ711MHXB(ダイワ)
リール:ジリオンSV TW1016SV-SH(ダイワ)
ライン:PEライン50Lb
ルアー:スティーズポッパーフロッグJr.(ダイワ)




  
 
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