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杉村和哉のジャークベイト道場in琵琶湖 :第4回

実践篇、朝イチはワンテン・マグナムをただ巻きで【2月~9月】

編集部=写真・文、もりなをこ=イラスト
dj-04
琵琶湖で一年中出番のあるルアーがジャークベイトだ。
「とくに晩冬から早春に強いルアーです」と話すのは琵琶湖ガイドの杉村和哉先生。
そんな杉村先生に編集部員のYとSが弟子入り志願。
第4回は、いよいよ湖上へ出ての実践篇が始まります。


編集部員がエキスパートに入門し、座学と実践で免許皆伝を目指す 『Basser』の人気連載をピックアップ!


※この記事はBasser2014年5月号に掲載されたものを再編集しています

sugi03 講師=杉村和哉(すぎむら・かずや)

1984年6月6日奈良県生まれの琵琶湖プロガイド。「バスフィッシングで食べていきたい!」と、トーナメントアングラーなどさまざまな道を模索するなかでガイドに行き着いた、おだやかな性格ながらも熱いモノを内に秘めたアングラー。仕事も趣味も釣り。休みの日も琵琶湖や海で釣りしてます。
杉村ガイドサービス(奈良県第6号遊漁船業務主任者戦業務主任者)


山形1生徒=ヤマガタ(Y)

最後の最後の、最後はジャークベイト。それくらい信頼しているが、編集部対決(負けるとルアー没収)には奪われるとイヤなので持って行かない。今回の道場で、対決で勝てるだけのテクニックを自分の物にできるのか?

s4生徒=ササキ(S)

過去のBasserで取材した2回のジャークベイト道場では釣ることができなかった。しかしジャークベイトはキライになれず片思い。「もうちょっとでくどき落とせる」気がする、ということで今回も生徒役に志願した。


l-110 ジャークベイトとは……細身のボディーにリップを備えたルアーで、ミノープラグとも呼ばれる。ただ巻きやストップ&ゴーのほか、ロッド操作によるダートアクション(ジャーキング)とポーズで口を使わせる釣り方が得意。

出船前から乱高下

 琵琶湖南湖での実践篇を行なったのは3月中旬。場所と日程が決まった瞬間、YとSは「プリスポーン第一陣の50㎝アップをワンテンでカツアゲしまくり」という妄想にとりつかれたという。

s6  いや〜、苦節4年。ついにジャークベイト童貞を捨てる日が来て嬉しいですよ。

y3  (なんでもう釣った気になっているんだ?)……そ、そうだな。でも期待で胸が膨らんでいることはよくわかった。なんたって3月中旬の琵琶湖だもんな。状況が合えばプリスポーン第一陣のビッグママが連発しちゃうかもよ!

 しかし、夕方、ふたりは三重県に差しかかったあたりで衝撃的な光景を目撃する。

dj-01 取材前日に東京から琵琶湖に車で向かったYとS。琵琶湖に近づいた夕方から吹雪に見舞われ、18時ごろ立ち寄った滋賀県・土山SAはこんなことに……

s2  ふ、吹雪だ! 先輩! こ、この車ノーマルタイヤですよ! 死にたくありまちぇん!!

y6  お、落ち着け。まだ凍結してないし道路には積もっていないからソッチは大丈夫だ。それより明日の実践篇が……。

s1  たしかにこの調子だと水温激下がり。なんなんすか、この「今日はちょっとアレがアレで」的な焦らされ展開は……。僕の童貞喪失、今年もお預け……?

 そして実践篇の朝。杉村先生が待つウエストマリーナオリーブもまた雪景色だった。

sugi06 杉村 おはようございます! いや〜、夜の間も降ったみたいで、だいぶ積もっちゃいましたね。3月頭の琵琶湖は場所によっては水温10℃を超えていましたが、これでまた冬に逆戻りです。今、北湖西岸の水温は6.3℃。北湖の最低水温です。

s1  で、でも、そういう厳しいときこそジャークベイトの出番なんですよね? ね? 先生? そうですよね?

sugi02 杉村 たしかにそうではあるんですが、こう冷たいと優しくジャークしてもまだアクションが強すぎるかもしれないです……。まぁ、手はあります。行きましょう!

s2  ちなみに3人デコの確率は?

sugi03 杉村 60%です(笑)。

s7  聞くんじゃなかった……。

dj-02 そして実践篇スタート。湖畔も雪景色だった。水温は6.3℃。北湖西岸における最低水温だという

今回お世話になった「ウエストマリーナオリーブ dj-kakomi 住所:滋賀県大津市小野312-12
杉村先生が拠点にしているマリーナ。琵琶湖大橋西詰めのすぐ北(車で約5分)にあり、北湖も南湖も釣りやすい。ボートレンタルも行なっている。免許不要の2馬力船から30馬力のエンジン船までをラインナップしている


冬か春かでアクションシフト

 そして午前7時。雪が積もる桟橋を横目に出船である。最初に入ったのはマリーナのすぐ南にある消波ブロックの一文字。

sugi02 杉村 まずはココをひと流ししてみましょう。ここは僕のなかでは冬から春先の場所。消波ブロックがブレイクの役目をはたしています。越冬のバスをねらうのではなく、エサを食べる気があるスクールを期待します。こういうロックエリアに沿って回遊しているはずですから。

y3  操作は普通のジャーク&ポーズでOKですか?

sugi02 杉村 う〜ん、ココではただ巻きがオススメです。ルアーはワンテン・マグナムでいきましょう。ちょっと変則的な釣りですがサイズが期待できます。

dj-03 最初に入ったのはマリーナにほど近い消波ブロック帯。杉村先生がジャークベイトを投げるのは基本的にウイードフラットだが、このように急な水深変化があるスポットを釣ることもある。この場合は通常のジャーク&ポーズではなくワンテン・マグナムのただ巻きがメインになる

l-110mg ワンテン・マグナムSP(メガバス)
130㎜、3/4oz


s4  アクションは弱気な感じなのにルアーは強気? 杉村先生、なんか悩みでもあるんですか? ちょっとチグハグでは?

sugi02 杉村 順を追って説明しましょう。こういうロックエリアのスクールは何もないミドルレンジに浮いて動いています。で、捕食する気はあるといってもまだ水温が低いから低活性。ジャーク&ポーズだと動きが強すぎてバイトしてこない。そこでただ巻きなんです。目線の上をナチュラルに泳ぐルアーには食ってくることが多々あります。

y3  ではルアーはもっと小さくてもいいのでは? X80とか……。

sugi02 杉村 こういう釣りにこそ13サイズが必要です。泳ぎが地味なぶん、ボリュームがないとバスに気付かせられない。しかも、ワンテン・マグナムはただ巻き時の動きがいい意味で鈍くて、I字系的に使えるんです。

y3  ホントだ。超ローピッチでノタノタ揺れる感じですね。

sugi02 杉村 できるだけ遠投して、最初だけグリグリ巻いて水面下1mまで潜らせて、あとはひたすらゆっくり巻いてください。手もとにブルブル感が伝わらないくらい、でもラインは張ってる、くらいのスピードです。水深3mのエリアでも水面下1.5mくらいを引く感じです。シェイクこそ入れませんが、ミドスト的なイメージの釣りです。

dj-05 ワンテン・マグナムのただ巻きするときはティップとラインを一直線にする。バイト時にアワセのストロークを確保するため

30分ほどこの釣りを続けていると……。

y3  先生! 今まさにコンコンコンッとワームみたいなアタリが出てますッ!

sugi03 杉村 それ、バスかもしれませんね。ゆっくり巻き続けて、重みがのったらロッドワークでスイープにアワせる感じでOKです。

y8  その後反応ナシです。残念……。

sugi02 杉村 ま、こういう釣りもありますよという紹介のつもりで入ったエリアなので落ち込む必要はないです。肩慣らしは終了ということでそろそろ本命場所に移動しましょう!



  
 


 Basser3月号では、松下雅幸さんが真冬の利根川にチャレンジ。ジャークベイトで3尾4㎏オーバーの釣果をたたき出しています。ジャークベイトが有効な状況の見極め方、操作方法は必見です!

 

 

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 「秋は台風や朝夕の気温差などでバスの居場所が変わりやすい季節。だからバスを探せるルアー(=巻きモノ)が有効です」そう北大祐さんは話します。  今号では秋の巻きモノを大特集。木村建太さんはマグナムクランク、ブレット・ハイトはチャター系、市村直之さんはスピナーベイトなどを解説。なぜ巻きモノなのか、そしてなぜ全員がグラスロッドを使っていたのか。秋の釣果に直結するヒントが満載です。  JBTOP50では青木大介さんが今期2勝目を達成した桧原湖戦を詳細にレポート。連日リミットメイク率が90%以上となった初秋のスモールマウスレイクで、青木さんが頭ひとつ抜け出せた理由は何なのか。驚愕のテクニックが明らかになります。
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