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バスフィッシング全力投球!

モノの舞台裏 
レボMGエクストリーム

軽いのは自重だけではない。精緻な巻き取りを可能にしたレーシングマシン

Basser編集部=文
mono1

レーシングカーとトラックの違い


 このリールはとにかく軽い。大幅に肉抜きされたスプールや随所に見られるカーボンパーツなど、軽量化に重きを置かれた設計であることは一目瞭然だ。事実、バスフィッシングで多用される2500番クラスはわずか170g。2000番クラスに至っては160gしかない。

dsc_1595レボMGエクストリーム

     
製品名 自重(g) ギア比 最大ドラグ力(kg) ライン巻き取り長(cm) 糸巻量(m) 価格(税別)
2000S1604.7:12.5634lb-1004万3000円
2000SH1606.2:12.5834lb-1004万3000円
2500S1704.7:13.2666lb-1004万3500円
2500SH1706.2:13.2876lb-1004万3500円
3000SH1756.2:13.2968lb-1504万4000円

 自重が軽いということはそれだけで大きな魅力であるが、ほかにどのような点でこのリールはエクストリーム(=極度)なのか。開発を担当したピュア・フィッシング・ジャパンの石川雅敬さんに話を聞いた。

「リールは自重が軽いぶん使用時の疲労感が軽減され、細かい操作がしやすくなり、感度も向上します。しかもロッドとセットしたときの振り抜けも速くなるので、軽量ルアーをより遠投できます。MGエクストリームはレボ史上最も軽いスピニングリールですが、本当にこだわったのは、巻き始めと終わり、つまりハンドル回転のスタート&ストップを軽い力でできるようにすることでした。

 そのために考えなければいけないのは、ただ自重を軽くするのではなく、どこを軽くするかということ。そして徹底した軽量化を施したのが、ローターなのです」

 ローターとはスプールの周りを回転するベールアームと一体化したパーツ。回転するパーツの、とりわけ中心から離れた部分が軽くなればなるほど、軽い力で巻きはじめられるし、軽い力で回転をストップできる。

 「発進にも停止にもエネルギーが必要なトラックのようなリールではなく、発進直後にトップスピードに達し、すぐに停止できるレーシングカーのようなリールを目指しました」と石川さん。

必要充分な強度は残しつつカーボンとマグネシウムで軽量化


 では、ローターはどのように、そしてどれくらい軽量化されたのか。

 素材を薄くしたり肉抜きを過剰にしたりすれば強度は下がってしまう。石川さんは強度解析とテストを繰り返し、必要な強度を保持したままで可能な限りの軽量化に挑戦した。

「ローターフレームは肉抜きを施したマグネシウム製で、ベールを受けるアーム部はカーボン素材でできています。これにより従来のレボLTと比較してローター部は14gの軽量化に成功しました。そして同じ回転系パーツであるハンドルもカーボン製にして軽量化。結果として、慣性モーメント(止まっている物体が静止し続け、動いている物体が動き続けようとする力)を14%減らすことに試行し、非常に軽いタッチでハンドルを操作できるようになりました」

 ハンドルのスタート&ストップが機敏にできることで生まれるメリットは、ラインの精緻な巻き取りがしやすくなるということだ。

 たとえば、ただ巻きではなく、ロッドをシェイクしながらハンドルを1/2回転ずつ回転させラインスラックを巻き取りたいとき。巻き始めが重く、ピタッとハンドルが止まってくれないリールでは、このような操作はままならないだろう。

機能性に富んだギミックの数々


 レボMGXをベース機とした「レボMGエクストリーム」にはアブ・ガルシアのスピニングリールのフラッグシップモデルとして、ほかにも最新の技術がふんだんに盛り込まれている。

 放出時のラインの過度な広がりをベールがカバーし、均一なライン放出に矯正する「ロケットラインマネジメントシステム」や、型へ流し込む鋳造ではなく、マシンカットによる削り出しで精度を高めたオシレーションギアの搭載、ソルトや汽水域での使用も想定した「ソルトシールドベアリング」の採用など、ただ軽いだけでなく、トータルの使いやすさでアングラーを満足させてくれるリールなのだ。

dsc_1590 軽量なカーボンハンドルも素早いハンドルの機動性に貢献。コルクグリップが採用されているが、予備のコルク部とEVAグリップも標準装備されている

ピュア・フィッシング・ジャパン       

2018/1/26

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最新号 2019年7月号

……そしてNewプロダクトに至る

 今号では、各アングラーが培ってきたバスフィッシング理論やルアー遍歴を辿り、それが現在の釣りやプロダクトにどう反映されているかを特集しました。
 巻頭では、ケイテックの2代目社長である馬路久史さんが、先代・林圭一さんからモノ作りの精神とともにバトンタッチを受けた「フレックスチャンク」の開発舞台裏を紹介。
 並木敏成さんは、これまで使い込んできたジャークベイトの数々と、阿修羅シリーズに込めたねらいを語ってくれます。
 また、現代のハネモノブームとそれを牽引するルアーはどのようにして生まれたのかを、江口俊介さんと川島勉さんの証言から紐解きます。
 そして、川村光大郎さんはこれまでのスピナーベイト遍歴と、「釣れるスピナーベイトの条件」を解説してくれます。
 さらに、赤羽修弥さんのバスフィッシングにおけるフロッグとの関わり方の歴史や、H-1グランプリウィナーの松村浩邦さんによる新旧クランクベイトの使い分けなど、今後のルアー選びに新たな視点をもたらす記事が盛りだくさんです。
 アメリカのトーナメント情報も充実しています。リミット無制限というBPTフォーマットにおける勝つための戦術分析や、日本人選手が目覚ましい活躍を見せるB.A.S.S.セントラルオープンのレポート。そして2戦連続でシングルフィニッシュを果たし、暫定年間ランキングを首位とした伊藤巧さんへのインタビューなども見逃せません。


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