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ジャパンフィッシングショー2018 青木大介トークショー:後編

DVD『シリアス13』発売記念。誰よりも釣るための秘訣とは

サイト・ビー=まとめ
aoki5a この記事はジャパンフィッシングショー2018つり人社ブースでの青木大介さんのトークショーを掲載しています。司会はDVD『SERIOUS』シリーズで青木さんの密着撮影を担当するつり人社デジタルコンテンツグループの小林直樹

 先日開催されたジャパンフィッシングショー2018のつり人社ブースでは、JB TOP50で戦う青木大介さんに密着したDVDシリーズの最新作『SERIOUS13』の発売を記念してトークショーを行ないました。2017年、3度目の年間優勝を収めた青木さんに試合中の苦労や人よりもたくさん釣るための秘訣を聞きました。
 後編は、強豪ぞろいのTOP50のなかで結果を出せた理由を最終戦の模様をメインに振り返りつつ解説してもらいました。


1日を通じたバスの動きをどこまで読めるか

―― 青木さんの釣りを見たことがない人は「何やってるんだろう」と不思議に思うと思うんですが、シークレット的なことはやっていないですよね。ムシ系ルアーはちょっとイレギュラーですけど、昨シーズン2度目の優勝をした第3戦の桧原湖でも特別なことはやっていないように見えました。どこで差がつくのでしょう?

青木 運がいいんでしょう(笑)。2017年は運がよかったですね。今までずっと密着してもらっていますけど、過去にはこの試合でミスっていなかったら……っていうのがいっぱいあるんですよね。

 あとはそうですね、バスをほかの人より釣るためには、トーナメントに限らず普段の釣りでも同じなんですけど、昔はほかの人が知らないルアーの力というシークレットがあったんです。たとえばスモラバ。今は誰もが知っていますけど、スモラバという言葉がなかった時代、このルアーの力だけで他人より釣れていた。ただ、今は情報がいっぱいあって、それこそこのDVDでも全部見せているわけで、ルアーや場所はみんなわかっているんです。

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 たぶんTOP50の選手は全員観てると思うんですが(笑)、そのなかでなぜ僕が釣れたかというと、1日を通じてバスの動きを読むことがうまくハマったからだと思います。これはトーナメントに限ったことではないんですが、朝イチはここにいて、昼はどこに上がってくるのかバスの行動パターンを読むことが釣果に直結すると思います。

 パッと見でいいなと思ったスポットがあったとしても、そこでいつでも釣れるわけじゃないんです。1日中ずっとバスがいるスポットなんてほぼないです。よっぽどバスが多いところでも、タイミングによってバスが少ないときがある。晴れていたらシェードに入るときもあるし、同じ時間帯でも曇りならそこにいなかったり、天気によっても違う。そのへんをほかの選手より繊細にとらえていくことで結果を出していけているんだと思います。

―― 試合のスタート前に「朝イチどこに行くんですか」と聞くと「まだ決めてない」と答えることがけっこうありましたよね。それはほかの選手の動向と当日の状況を見ながらスタートギリギリまで悩んでいるからですか?

青木 そうですね。前日なんかそれこそ何も決めていないです。朝になってこの天気ならあそこにしようというふうに考えます。あらかじめこの時間にあそこに行って何時にそっちに移動、というプランの決め方はまず僕はしません。

 最初のスポットに入って、釣れたり釣れなかったりするんですけど、そのようすからじゃあ次はあそこかな、という展開ですね。

―― 年間優勝を決めた最終戦の霞ヶ浦は荒天の影響でワンデーになってしまい、1日ですべての結果が決まってしまうという試合でしたが、12時過ぎまでゼロでしたよね。この試合も湖上で考えながら釣りをしていく展開でした。

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青木 さすがに焦りましたけどね(笑)。年間ランキング暫定1位で最終戦を迎えて、2位の選手とは27ポイントの差があったので、この試合では30位くらいに入っていれば年間優勝を獲れるだろうというポジション。しかも直前のオールスターでも「こうなったら年間優勝は獲って当たり前」と言ってしまっていて、何度も言わなきゃよかったと思いましたね(笑)。

―― 試合中は話しかけられないくらいのオーラが出ていました。本湖に行ったり北利根川に戻ってきたりと移動もけっこうしましたよね。

青木 この最終戦は、天候が荒れてプラから状況が変わっているだろうということで、その日の水位や風向きを見て試合を進めていました。場所のセレクトなどの判断はいつもと同じようにやれていたつもりだったんですけど、答えがなかなか返ってこない。ただ、そんななかでもこの釣りでうまくいかなければ次はこうだろう、と考えながらやっていました。

 1尾目はもう執念に近い感じで釣りました。それまではシャローをメインに探っていたんですが、あまりにも反応がないので「ちょっと水深のあるところがいいんじゃないか」と考え始めていたタイミングで、水深があるところからすぐに浅瀬に上がって来られるようなシチュエーションにテトラが隣接するエリアを思い出したんです。

 そのテトラに行ってみると思いっきり風が当たっていて、「うわ、これはダメっぽいな」とふと横を見たら、テトラの横のアシが部分的に風裏になっていた。それならアシのところをやってみるかと近づいて行ったら、たまたまシャローでモワンと魚が反転したような水の動きが見えた。「あれバスじゃないか」とスピナーベイトのDスパイカーを通したらゴン!と来てくれました。食ったのも見えました。

↑Dスパイカーにヒットしたバスを抜き上げる青木さんが見られます

 映像を見ると、すぐぶち抜いてますよね。おそらくいつもの自分ならランディングの前に一度どう掛かっているかを確認すると思うんですけど、このときはテンパってるんで(笑)。バイトは見えたのであの食い方ならしっかり掛かっているだろうと、イチかバチかで抜き上げました。

 そのあとはシチュエーションは違うんですけど、橋脚で1300gくらいのバスを追加して10位でフィニッシュ。年間優勝も無事に獲れたという試合になりました。

 この2尾目を釣った橋脚は1尾目のシャローとは全然水深も違うんですけど、シャローで釣れたからといってシャローにすべてのバスがいるわけじゃないんです。その日のパターンをひとつに決めつけず臨機応変に釣ることもバスを釣るために大事なことですね。

―― 今回のDVD『SERIOUS XIII -シリアス13-』ではこの最終戦のほか、河口湖で開催されたジャパンスーパーバスクラシックと第1戦~第5戦まで振り返ってのロングインタビューも収録しています。ほかのDVDのようなハウツーではない、超本気の青木さんの釣りが見られるシリーズです。まだ見たことがない人にもぜひご覧いただきたいです。どうもありがとうございました。

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DVD『SERIOUS XIII -シリアス13-』
青木大介 2017 JB TOP50参戦記 5th STAGE編/特別編 JAPAN SUPER BASS CLASSIC

DVD-160分


 日本のバスフィッシングトーナメントトレイルの最高峰「JB TOP50」に参戦する青木大介に全試合完全密着する本シリーズ。第4戦終了時点の年間ランキングは、2位の今江克隆に27ポイント差の暫定1位。「日本のトップカテゴリーは誰が何と言おうとJB TOP50。3日間の試合は絶対にマグレじゃ勝てない。その年間タイトルはなおさら。だからこそ絶対に獲りたいんです」と青木。このまま逃げ切れることができれば、2008年と2015年シーズンに続き3度めの栄冠を勝ち取ることになる。
 最終戦の舞台は恒例となった霞ヶ浦。しかし、最後の最後に試練が訪れる。それは台風接近による荒天。試合初日は強風のためにキャンセルとなり、2日目はなんとか競技できそうだが、3日目は初日以上に荒天の予報。初日の時点でワンデイ戦になる可能性が高まった。ワンデイ戦になった場合、何より恐ろしいのがノーフィッシュ。仮に青木がゼロ申告だった場合、27ポイントという大差でも一気にひっくり返る可能性が高い。外すことが絶対に許されない2日目、青木はどのように戦ったのか!?
 また今回は特別編として山梨県河口湖で開催されたジャパン・スーパー・バス・クラシックも収録。前週に同湖で開催された全日本バスプロ選手権で見事優勝した勢いそのままに挑むが状況は一変。比較的釣りやすい放流バスでさえも釣りにくい状況に加え、他選手とのエリアのバッティングに苦しみながら、それでもパターンを掴んで1尾、また1尾と追加していく様は必見!


DVD『SERIOUS XII -シリアス12-』
青木大介 2017 JB TOP50参戦記 3rd&4th STAGE編 
DVD-175分


 第3戦の舞台は2016年シリーズ2位でフィニッシュした相性のいい七色貯水池。今年も初日からグッドコンディションのバスをキャッチし続け、予選を1位通過。しかし、2位には昨年優勝した小森嗣彦がピタリとつけている。プレッシャーが最高潮に高まった最終日、どのような戦略に打って出たのか―。 第4戦は青木がここ数年大外ししたことのない、得意な桧原湖が舞台。今年は練習のときからキーとなるエリアが見つからない状態だったが、これまでの経験と今年から本格的に導入した最新鋭のGPSを活かし、次々とバスをキャッチしていく。予選はトップと290g差の5位通過。このウエイト差は100gで順位が大きく変動してしまうスモールマウス戦ではかなりの大差。それでも青木は実直に数g単位の入れ替えを繰り返し、ウエイトを積み重ねていく。そしてついに今季2度目の歓喜の瞬間が訪れる!



DVD『SERIOUS Ⅺ -シリアス11-』
青木大介 2017 JB TOP50参戦記 1st & 2nd STAGE編
DVD-165分


 2017年初戦の舞台は福岡県遠賀川。青木自身「かなり苦手意識が強い」と言うように今年も大苦戦を強いられる。青木はこの苦境をいかにして乗り切ったのか―。見事優勝した第2戦の舞台は広島県と山口県の県境に位置する弥栄湖。得意の虫パターンで好スタートを切った青木だったが、日を追うごとにパターンに陰りが見え始めていた。2位の三原選手とは約1kg差。決してセーフティーリードとは言えない展開の最終日、青木はどのようにしてバスを手にしていったのか。


書籍『タックル2本のバスフィッシング』
著者:青木大介
B5判並製カラー112P


 多数のタックルを使い分けるのが当たり前とされる近年のバスフィッシング。 だが、あなたは本当にそれを使いこなしているだろうか? バスプロ・青木大介がみずからのタックルを 「ベイト1本+スピニング1本(またはベイト2本)」に限定し、東西メジャーフィールドを攻略。その可能性と限界を解説しながら、 タックルの少ないオカッパリアングラーやビギナーでも、創意工夫とアイデアによって釣果を伸ばす方法をリアルに見せる、スーパードキュメンタリー釣り教書! 前作『適材適所のルアーセレクト』に続く、「タックルの適材適所」とでもいうべき内容。2タックルで40UP、50UPを次々に引き出す圧巻の一冊。


書籍『適材適所のルアーセレクト』
著者:青木大介
四六判並製160ページ


 さよなら。パターンフィッシング。 「適材適所」を知れば、バス釣りはもっと簡単になる。 トップトーナメンターのパスプロ・青木大介がすべてのアマチュアバサーに贈るバス釣り開眼の書。 「そもそも”パターン”って何だろう?トーナメントではバスプロがそれぞれ違う場所で、違うルアーで魚を釣ってくる。正解はひとつじゃない。だとしたら、”パターン”は結果論に過ぎないのかも。でももっと簡単にバスを釣る方法がある。それは”適材適所”を考えて正しいルアーセレクトをするだけでいい。それを伝えたくて、この本を作りました。」 -by 青木大介-


表紙をタップすると試し読みができます hyo1

わき役が輝くすてきなドラマ

ときにメインとなるルアーよりも選択が重要となるわき役「トレーラー」が今号の主役です。たとえばジグの場合、トレーラー次第でルアー全体のサイズ感やアクション、フォールスピード、イミテートするベイトフィッシュまですべてが変わってくるからです。
巻頭の「THE TAKE BACK」では、田辺哲男さんが真冬の菅野湖をバルキートレーラー+フットボールジグの組み合わせで攻略し2尾の50cmアップをキャッチ。並木敏成さんはカバージグの黄金コンビネーションを紹介。そのほかスイムジグやフットボールジグ、ワイヤーベイトのトレーラーも細かく紹介。アメリカのツアープロが本気の勝負で投入するトレーラーのトレンドについてもまとめています。
また、2018年に創立30周年を迎えたエバーグリーンの歩みを特集。日本のバスフィッシングシーンをリードしてきたタックルとプロスタッフ陣の輝かしい戦歴はどのようにして紡がれてきたのか。菊元俊文さん、今江克隆さん、清水盛三さん、福島健さんらへのインタビューを交え、その歴史を紐解きます。








2018/2/14

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最新号 2018年11月号

2号連続で綴るクランクベイト愛

釣るための道具としてだけでなく、所有する喜びも与えてくれるクランクベイトを2号連続で大特集。
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「巻いて勝てる男」・北大祐さんは、シャロークランクの釣りのイロハを生徒役の編集スタッフにレクチャー。パワー、レンジ別のクランクベイトローテーションや、さらなる1尾に繋がるアプローチ方法を説きます。
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