知ってますか、芋煮会。
知ってますか、芋煮会。
Basser編集部=写真と文 秋の山形県では、コンビニやスーパーの店先で薪の束が売られている。それは、なぜか。
学校のクラスや部活、町内会など、さまざまな単位で鍋と薪を用意し、
里芋、牛肉、タマネギ、コンニャクなどなどの食材を持ち寄り、
「河原で」「醤油ベースの鍋」を作るためだ。
イメージとしては「春の花見」と同じ、季節のイベントである。
宮城県では、ジャガイモと豚肉で「味噌ベースの鍋」を作るのが芋煮会とされているが、
それは「豚汁」であって「芋煮」ではない。
宮城県出身の人が読んだらさぞ不満だろうが、山形県出身者としては譲れないところだ。
学生時代、宮城県出身者との折衷案で「醤油・味噌ミックス、里ジャガ芋牛豚煮」を作ったがマズかった。
そして酒が入っていたこともあって喧嘩になり、関わった全員(軽い気持ちで口を挟んだ他県出身者を含む)が川に落ちるという大惨事に……。
秋になるたびどこかで繰り返されているはずの芋煮抗争。
しかし、豚汁派よ、これを見よ!
山形県民は芋煮会にこれほどの熱意を注いでいるのだ。

「日本一の芋煮会フェスティバル」
「会」なのか「祭(フェスティバル)」なのかはっきりしろ! とツッコミたくなるが、問題はそこではない。
このイベントは……
「山形商工会議所青年部が平成元年に始めたイベントで、
6mの大鍋に
里芋3t
牛肉1.2t
コンニャク3500枚
ネギ3500本
味付けの 醤油700リットル
隠し味に日本酒50升
砂糖200kg
そして 水6t を入れ
6tの薪(ナラ材) で煮炊きする、おいしさもスケールもまさに日本一なのです。」
以上「日本一の芋煮会フェスティバルホームページ(http://www.y-yeg.jp/imoni)」より抜粋。
「トン」とか「リットル」とか、もはやなんの単位かわからないほどの食材を集め、
クレーンまで導入して「5万食の芋煮」を作るのだ!

どなたか存じませんが白衣のあなたが日本一の鍋奉行! 落ちたら煮え死ぬ、命がけの大岡裁き中!(意味不明)
20周年を迎える今年も絶賛開催予定。
9月7日(日)は馬見ケ崎河川敷・双月橋付近(巨鍋があるから行けばわかる)へGO!
詳しくはhttp://www.y-yeg.jp/imoniをご覧ください。(ヤマガタ)
2008/9/3