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山岡計文さんに訊く、雨の日のリザーバー :第4回

季節別、雨の日に試したいルアー実例

Basser編集部=写真と文
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日本の多くの地域で梅雨入りが発表され、釣行日の雨予報が増える季節になりました。
雨はバスの活性を上げる要素といわれていますが、実際のところどうなのでしょうか。
今回は奈良県の巨大リザーバーのほとりで生まれ育ち、幼少期から魚の動きを観察し続けてきた山岡計文さんが「クリアリザーバーと雨」にまつわる質問に答えてくれました。
第4回は、前回までの解説を踏まえて、春夏秋冬それぞれの季節の雨の日に試したいルアーを紹介します。


この記事は2015年6月号に掲載されたものを再編集しています。

profile ●山岡計文(やまおか・かずふみ)
七色貯水池のバックウォーター、西ノ川のほとりで生まれ育ったJB TOP50選手。TOP50では七色貯水池と同じくクリアな巨大リザーバーであるさめうら湖で優勝経験あり(天候は雨だった)。南紀のリザーバーでのJB戦やチャプター戦で多数の優勝、入賞経験があり、地元では「リビングレジェンド」と呼ばれている。七色、池原貯水池でプロガイドを営んでいる。

ウェブサイト:山岡計文 池原&七色ダムガイドサービス


春の雨の日に試したいパターン(3月~5月)

※カッコ内に月の表示をしていますが、状況によっては12月に秋のパターンが通用したり、5月に夏のパターンが効いたりすることもあります。あくまで目安と考えてください。

 第1回で触れたように、春の雨の日はバックウォーターをチェックします。ターゲットは上流の温かい水と、本湖寄りの冷たい水が混じり合う境界線。「最上流よりも一段手前」くらいがこの状態になることが多いです。最大水深が6mくらいのエリアですね。ここでは水面下3~5mに温水と冷水が切り替わるラインができて、その直下に魚が浮きます。ゆっくり引けるスイムベイトと、ジグヘッド&プラグのミッドストローリング(常にシェイクを入れながら中層を泳がせる)が王道です。季節が進むにつれ、バックウォーターだけでなく本湖寄りのエリアが徐々によくなってくるのも春の特徴です。

yamaoka-haru1_1鮎邪ジョインテッドクロー178 TYPE-SS(ガンクラフト)
春の魚は食い気があったとしても泳ぎが遅いのが特徴です。巻き物には反応するけど速いスピードにはついてこれない。なので、ジョイクロの「ゆっくり引ける」という持ち味が頼りになります。バックウォーターの表層で、超スローにただ巻きします。フックはフロントがピアストレブル(リューギ)♯1、リアが♯2です

yamaoka-haru2_1ハドルトラウト6in(鉛不使用モデル/ハドルストン)
ジョイクロと同じく、水面下0.5~1mをゆっくり引くためのスイムベイトです。そのままだと浮くので、1/16ozのネイルシンカーを1~3本刺してスイムレンジを調節しています

img_mw003マイラーミノー3.5in(O.S.P)+ヴェスパ#2(リューギ)
浮いた魚に向いているのはミドストです。小雨や濁りが入っていない状況ではベーシックなジグヘッドリグのミドストがメインになります

yamaoka-haru3_1グリマー7(ティムコ)
ミドストをプラグで行なうために開発したモデルです。スローシンキングで、操作イメージはジグヘッドリグとまったく同じ。プラグならではのメリットはフッキング率が非常に高いことです。また、ロールアクションとフラッシングが出やすいためアピール力も強いので、雨の日のミドストではベストチョイスだと思っています

夏の雨の日に試したいパターン(6月~8月)


 高水温期の雨の日にやるべき釣りは単純明快です。ショアライン沿いや沖の立ち木、シャローフラットなど、エリアを問わず「水面~水面下1m」をねらえばOKです。豪雨と呼ぶような土砂降りでもガンガン釣れますよ。

yamaoka-natu1_1スーパーシャッドテール3in(ティムコ)+リミット#1/0(リューギ)
ここで挙げた表層を引くルアーのなかでもっとも食わせ寄りなのがこのセッティング。プラグのフォローとして投入します。そして、これはどのルアーについてもいえることですが、雨の日は水中のルアーが見えにくいので、視認性が高いカラーを使うことも大事です

yamaoka-natu3_1プロップペッパー(100mm、ティムコ)
雨の強さや濁り具合を問わず幅広い状況で活躍するトップウォーターです。デッドスローリトリーブから高速引きにまで対応してくれます。普通のスイッシャーだと雨の日だと「ちょっと弱いかな~」という感じなんですが、コレはプロップがカチカチカチ……と回転してバスを寄せてくれます。フックはピアストレブル♯5に替えています

yamaoka-natu4_1ドラフトウェイカー(カッツバディ―)
4つのルアーのなかではもっとも目立つルアーで、バケツをひっくり返したような豪雨のなかでもバイトを出せます。ショアライン沿いのカバー際や垂直岩盤、立ち木周りなど、あらゆる場所で引いてみます。ちなみに岩盤を釣るときは、際ギリギリを平行引きするのではなく、ボートを岩盤から10mほど離して斜め前方にキャストし、岩盤際からちょい沖までを探ります。雨の日はバスが岩盤から離れやすいからです。リアフックのみピアストレブル♯4に交換しています

yamaoka-natu2_1O.S.Pバスゼロツービート(O.S.P)
ドラフトウェイカーに次ぐ強アピール。ウォブリングアクションがない分、サウンドとスプラッシュでバスに存在を気付かせます。浮きゴミの際やオーバーハングの奥をねらいやすいのもメリット。トレーラーフックは使っていません

秋の日に試したいパターン(9月~11月)


 表層にバスが浮く夏と違い、水温下降期の雨は「ボトムにいたバスがちょっとだけ浮く」という感じです。ただし活性は上がります。バスが散る季節でもあるので、巻き物でねらうのが基本。ショアラインギリギリから水深5mくらいのコースを引きながら広範囲を流します。

img_s57ハイピッチャーMAX3/4oz(O.S.P)
水深5mまでのレンジを自在に刻めるヘビースピナーベイトは秋の主役といえるルアーです。ショアラインに対して斜め前方に投げ、カーブフォール気味に徐々にレンジを落しながら引いてスタンプや岩、立ち木に絡めます。バスのレンジが下がっていく秋と相性のいいルアーですね

img_products_main_blitzexdrブリッツEX-DR(O.S.P)
ボトム付近でスタンプや岩などに当てながら引いてきます

yamaoka-aki4_1カイテン148(ガンクラフト)
第2回で触れた台風後のドチャ濁りのバックウォーターで投げるのがコレです。ウエイトがあるので激流のなかを引きやすいんですよ。ペラが水流を起こしつつ金属音を出すのでアピール力にも不足ナシです。流れがヨレるスポットを通します

yamaoka-aki2_1ビビッドクルーズ(フィッシュアロー)
秋でも状況によってはバスが表層に浮くことがあります。水面下1.5mまでのレンジをスピーディーに探れるのがこちら。春にオススメするハドルトラウトは「ゆっくり対応」で、コレは「高速対応」のスイムベイトです

冬の雨の日に試したいパターン(12月~2月)


 冬に関しては、雨だからといって晴れのときと釣りを変えることはありません。天候を問わずディープのライトリグをメインにすることがほとんどです。「いつもの釣りで、いつもよりよく釣れる」というのが冬の雨の日ですね。

1 レジェンドリーチ 2.5in(ティムコ)+フォグショット#3(リューギ)
2.7gをメインに1.9~3.5gのダウンショットリグで使います。雨の日は魚が少し浮く傾向があるのでボトムからワームを浮かせておけるダウンショットの使用率が高くなります。ねらうレンジは水深10m以深。透明度の高いリザーバーでは水深20mまで射程に入ります。ねらうスポットへバーチカル気味に落として船で横に引くイメージで使います

img_products_main_override オーバーライド3/8oz(O.S.P)
リフト&フォールで使います。魚がボトムべったりのときはジギングスプーンのほうが使いやすいのですが、雨の日はバスが動きやすくなるので、そういった魚をメタルバイブでねらいます



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