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山岡計文さんに訊く、雨の日のリザーバー :第3回

水位の変化と雨の日の優勝パターン

Basser編集部=写真と文
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ジメジメした梅雨。人間にとってはイヤな時期ですが、雨はバスの活性を上げる要素といわれています。
しかし、実際のところどうなのでしょうか。
今回は奈良県の巨大リザーバーのほとりで生まれ育ち、幼少期から魚の動きを観察し続けてきた山岡計文さんが「クリアリザーバーと雨」にまつわる質問に答えてくれました。
第3回の質問は、「水位の変化でバスはどう動く?」「2012年のJB TOP50初戦優勝の理由は雨?」です。


この記事は2015年6月号に掲載されたものを再編集しています。

profile ●山岡計文(やまおか・かずふみ)
七色貯水池のバックウォーター、西ノ川のほとりで生まれ育ったJB TOP50選手。TOP50では七色貯水池と同じくクリアな巨大リザーバーであるさめうら湖で優勝経験あり(天候は雨だった)。南紀のリザーバーでのJB戦やチャプター戦で多数の優勝、入賞経験があり、地元では「リビングレジェンド」と呼ばれている。七色、池原貯水池でプロガイドを営んでいる。

ウェブサイト:山岡計文 池原&七色ダムガイドサービス


問⑤水位が上がることでバスはどう動きますか?


答え:「水位上昇はチャンス、水位下降はピンチです」

 ここで大事なのは、リザーバーでは雨が降ったからといって必ずしも水位が上がるわけではないということです。「雨が降るから前もって放水」というケースも多いですから、むしろ水位が落ちることもあるんですよね。

 水位が上がったときは釣れます。増水時のセオリーどおりバスが一段上のレンジに上がります。シャローに差したバスはヤル気があることがほとんどで積極的にルアーを追います。

 水位が下がるとバスのレンジも落ちます。こうなるとバスのポジションが絞りにくいうえに、活性が低いことがほとんどで釣りにくいです。

問⑥ さめうら湖で行なわれた2012年のJB TOP50初戦(4月20~21日)で山岡さんが初優勝したときは雨が降っていました。この雨は優勝の理由になっていますか?


答え:「雨を上手く味方につけて優勝できた一戦です」

 この試合は初日が「ときどき雨」、2日目が「昼過ぎから強い雨」という天候でした。試合2日目の大雨でさめうら湖の水位が上昇し湖面利用に制限がかかったことで3日目が中止になりました。

 初日から振り返ってみます。プラでパターンが見えていなかったので、「ヤケクソ気味でサイトフィッシングをやろう」と本番に臨んだのですが、朝はバスは見えるのに全然口を使ってくれなかったんですよ。でも、11時ごろ、それまで晴れていたのに急に曇って、谷あいに湿った暖かい風が流れ込んできました。その瞬間にダウンショットリグ(ソフトベイトはリーチ)のミドストでウグイが釣れたのを皮切りに、わずか30分で1kg、1.8kg、1kgというキッカーが3連発した。雨ではありませんが、気圧低下が引き金になってバスがフィーディングを始めたことは間違いありません。この日は5685gで首位でした。

1 山岡さんのJB TOP50初優勝は2012年初戦のさめうら湖戦。雨を味方につけた結果の勝利だった。写真は試合最終日の帰着1時間前に手にした1kgアップ(優勝を決めた1尾)。雨風が強くなったことを受けてライトリグからスイムベイトの釣りにシフトして獲った

3 さめうら湖戦でのメインパターンはクリアな上流域でのサイトフィッシング。初日の朝はバスは見えてチェイスもあったがバイトまでは持ち込めなかった。しかし、湿った暖かい風が吹くと状況が一変した

 2日目(最終日)は朝から同じ釣りをして3kgほどのリミットを早々に達成しました。ただしキッカーが入っていなかった。バックウォーターの上流部に入ると、減水していて魚が抜けていた。大雨の予報を受けて放水していたんですよね。そして昼過ぎから徐々に雨と風が強くなってきた。そのタイミングで、ライトリグのサイトからスイムベイト(ハドルトラウト6in)の釣りにシフトしました。減水で最上流から一段下に落ちた魚のなかからキッカーを獲るためです。雨の力を借りられると思ったので、『ルアーをバスに寄せる釣り』ではなく、『バスをルアーへ寄せる釣り』でイケると踏んだわけです。そして帰着1時間前に、一度のミスバイトを経て、キッカーがハドルトラウトを丸呑みしてくれました。この魚がなかったら準優勝止まりでした。雨を上手く味方にできた思い出です。



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