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山岡計文さんに訊く、雨の日のリザーバー :第1回

雨が降るとバスはどうなる? 「いい雨」と「悪い雨」がある?

Basser編集部=写真と文
249-oka-014
そろそろ梅雨入りの季節。
雨はバスの活性を上げる要素とされているが、実際のところどうなのだろう。
今回は奈良県の巨大リザーバーのほとりで生まれ育ち、幼少期から魚の動きを観察し続けてきた山岡計文さんが「クリアリザーバーと雨」にまつわる質問に答えてくれました。
第1回の質問は、「季節を問わず通用する降雨時の法則はあるか?」「『釣れる雨』と『釣れない雨』があるのか?」です。


この記事は2015年6月号に掲載されたものを再編集しています。

profile ●山岡計文(やまおか・かずふみ)
七色貯水池のバックウォーター、西ノ川のほとりで生まれ育ったJB TOP50選手。TOP50では七色貯水池と同じくクリアな巨大リザーバーであるさめうら湖で優勝経験あり(天候は雨だった)。南紀のリザーバーでのJB戦やチャプター戦で多数の優勝、入賞経験があり、地元では「リビングレジェンド」と呼ばれている。七色、池原貯水池でプロガイドを営んでいる。

ウェブサイト:山岡計文 池原&七色ダムガイドサービス


問①季節を問わず通用する降雨時の法則はありますか?


答え:「あります。バスが浮きますね。そして釣れます」

 春夏秋冬、雨のときはバスのレンジが上がりますね。たとえば立ち木の水面下5~6mにいたバスが2mまで浮いてきたり、水深3m以浅のシャローに魚が差してきたりします。真冬でも、ボトムべったりについていたバスが、わずかに浮いたりします。池原も七色もクリアで水中のようすがよく見えます。長年観察していることなので、この法則には確信があります。オイカワやウグイなどのベイトフィッシュも同じように動きます。

0 雨が降ると魚が浮き気味になる。これは季節を問わない法則だという

 理屈はわかりませんが、気圧が下がることで魚が浮きやすくなるというのは事実だと思います。あと、ローライトコンディションでバスが動きやすいという理由もあるでしょうね。さらに、水面が雨に打たれることで、バスが警戒心を解いて水面付近を泳ぎやすいというのもあると思います。

 もうひとつ大事な法則があります。それは「釣れる」ということです。基本的にバスは浮いているときは活動的になる傾向があって、ルアーを追いやすくなります。あと、クリアウォーターでは雨によって入る濁りが基本的にプラスに作用しますし、雨で水面が打たれてアングラーの存在感がバスに伝わりにくくなるのもメリットです。普段はルアーをめったに食わないロクマル級が間違いを犯しやすいのも雨の日の特徴です。

 そして、ひと口に雨といっても、「気圧の低下」や「水位の変動」、「濁り」、「光量の変化」、「雨粒の影響」など、さまざまな要素が絡み合って状況を変化させます。それをひとつひとつ加味して釣りを組み立てることも大事です。

4 雨が絡む日の釣りは、刻一刻と状況が変わる。水位や濁り具合を観察し、常に考え続けることが重要だ

問②「釣れる雨」と「釣れない雨」がありますか?


答え:「どんな雨でも降らないよりはマシです」

 問1で答えたように「雨はプラス要素」というのが僕の考えです。安全に釣りができる範囲内でさえあれば、どんな雨でも降らないよりはマシです。ただし、水温が急降下する冷たい土砂降りだけは魚が沈んで一気に釣れなくなることもあります。

 その前提のうえで、季節ごとに「いい雨」と「そこまでよくない雨」について説明していきます。

 まずは春。日照時間が長くなり、水温が最低値から徐々に上がり始める2月末~4月は、水温よりも温度が高い「暖かい雨」が大チャンスの合図。リザーバーでは、雨の影響を最初に受けるのはバックウォーターです。暖かい雨水が流れ込んだ結果、本湖の水温は7℃なのに、川筋は一気に10℃まで上がったりするケースがあります。するとバスが一気に上流に差して、濁り気味の水のなかで活発に捕食したりします。一年のなかでも有数の好機なので見逃したくないタイミングですね。ただ、「冷たい雨」がダメというわけではありません。魚がダイナミックに動いたりはしませんが、降っていないときよりはバスの活性が高い印象があります。唯一、PM2.5や黄砂が飛んでいるときの雨はよくない。ペーハーが変わる影響か、浅いレンジからバスが消えます。イヤなんでしょうね……。

 水温が上がる5月から8月までは、どんな雨でも「釣れる」と考えてOKです。ちなみに夏だけは冷たい大雨が嬉しい要素になります。表水温が下がることでバスがイケイケになってトップに出まくったりした経験があります。

 9月以降の水温下降期の雨に関しては、春や夏ほどの爆発力はないように感じています。水温が落ちるにつれてバスのレンジも下がっていくタイミングなので、魚が一気に浮いたりする状況になりにくい。ただし、若干ではありますがバスのレンジが上がるのはたしかで、ボトムべったりを泳いでいたバスが数10cmだけ浮いて活性を上げます。どんな雨でもチャンスなのは間違いないです。

 最後に冬について。冬の「暖かい雨」はテンションが上がりますが、実際には冷たくても温かくても大差ないように思います。ただ、総じてバスの活性が高めなのは冬にも当てはまります。晴れのときは目の前にきたルアーしか食べないバスが、ルアーを追ってバイトしてくれる印象がありますね。

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