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吉田幸二・泉和摩・川口直人ワカサギ鼎談 :第5回

ディープとシャローのワカサギパターン

Basser編集部=まとめ
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水温がひと桁台になる冬でもベイトフィッシュに注目してアッと驚く釣果をあげる人がいる。
とくにワカサギが生息するレイクではこのベイトに絡んだ釣り方であることも多い。
今回はBasser2011年3月号に掲載された「ワカサギ・プロファイリング」特集から、吉田幸二さん、泉和摩さん、川口直人さんを迎えた対談の模様を紹介する。
最終回は、ディープとシャローでワカサギパターンを組み立てるために何を見るべきかという話題です。


対談は2010年12月28日の山中湖にて、湖明荘のワカサギドーム船内で行ないました。

ディープの魚探とシャローの想像力


 そういえば私、魚探を新調して釣りが劇的に変わりましたよ。というか、今時の魚探なら映って当然、見えて当然の物が、魚探が古いせいで映ってなかっただけなんですけどね。むふふ。

20170109_142541 魚探の画面にびっしりと映るワカサギの群れ。水面下のベイトフィッシュのありかを探るには、やはり魚探が有利だ

川口 それ、俺も何年か前に野尻湖で思い知らされましたよ。プラのとき(庄司)潤さんが近くにいて「ここ、めっちゃワカサギがいますねぇ」って言うんですよ。けど、そのときの俺の魚探にはなんにも映ってなかった。設定をいじれば映るだろうと思って、いろいろやってみたけどぜんっぜん。信じられなくて、「潤さん、それノイズじゃないですか?」とか言っちゃって(苦笑)。でも、そうじゃなかった。その場で「潤さんの魚探、どこの何て製品ですか?」って聞いて、その日のうちにメーカーに注文しましたよ、ローランスのHDS-8を。

吉田 ディープだとそんなに違うもんなんだ。シャローじゃ魚探の差ってそんなに出ないからなぁ。

B シャローでは、何を見てワカサギ絡みの釣りを組み立てていくんですか?

吉田 水だよ。たとえば、秋に雨が降ったとき。秋はワカサギが卵をもち始めて岸に寄るタイミングだから、そのときに雨が降ると、流入河川の上流からワカサギのエサになる動物性のプランクトンが流されて来て、ワカサギが一気に河口や川の中に差すことがある。すると、それに合わせてバスも差す。ついでに、そのバスを追って俺も差す、って具合だね。

dsc_7705シャローでは水の色もワカサギパターンを組み立てるための重要なヒントになる

B 雨のあとということは、川が濁り気味のときがいいわけですか?

吉田 ところが、逆も考えられるわけだよ。普段と比べて、なんだか透明度が高い場所を見つけたとする。そこでは、動物性のプランクトンが増えていて、植物性のプランクトンが食われているから透明度が高いのかもしれない。動物性のプランクトンはワカサギのエサだ。つまり、そこは、透明度が高いからワカサギが群れていて、バスも集まっている可能性がある、ってこと。2㎏のバスを2尾釣ったときのオールスターでは、恋瀬川河口にそんな雰囲気があったんだよ。

img_1166a img_1166aオールスタークラシック2004年大会の初日、吉田さんが2尾の2㎏オーバーをキャッチしたのは恋瀬川河口。また、この大会を制したのは2日間恋瀬川を釣りきった小野俊郎さんで、トータルウエイトは11460gだった

B あのときがそうだったんですか。

吉田 どっちのケースも、直人が言うように、実際にワカサギ釣りをしてみたら面白いかもな。ま、事実がどうかはわからないけれど、俺はこういうふうにイメージを膨らませることで、実際にバスを釣ってきてる。とくにマッディーシャローは妄想力勝負みたいなところがあるからね。

川口 さっきも言いましたけど、バスアングラーにとって、ワカサギレイクで実際にワカサギ釣りをしてみるのはアリですよ。来年(2011年)のTOP50で桧原湖戦があるんですけど、前は凄い苦手知識がある湖だったんですよ。でも、ワカサギ釣りをするようになってからは、むしろ楽しみになりましたね。桧原湖、早く結氷しねぇかなぁ~。

B 結氷?

 むふふ。試合よりも、氷上の穴釣りが楽しみなんじゃないですか?

川口 そうッスね。オフは山中湖と赤城大沼と桧原湖をグルグル回ってますから。あ、この前、初めて小野川湖でもワカサギ釣りしたんですけど、あの湖もクセがあって、なかなか面白かったですよ。

吉田 好きだなぁ~。

B お三方とも、今日が2010年の釣り収めですか?

 私はそうですねぇ。今日釣ったワカサギを美味しくいただいて年越しです。来年はそろそろ試合で勝ちたいですねぇ。むふふ。

dsc_0044 泉 和摩(いずみ・かずま)
1955年、福島県生まれ。1981年にHMKLの制作と販売を開始。1985年にJBTA(現JB)に参戦を開始。1987~1991年はB.A.S.S.に出場。1997年、少数精鋭で競われるJBワールドシリーズ(現TOP50)が発足すると、その第1戦で春の生野銀山湖を制した。ウイニングルアーはワンオフのHMKLミノー「305‐S生野銀山湖ドラッギングスペシャル」。ヘラブナ釣りとクワガタのブリーディングにも傾倒


川口 俺はどうだろう……、まだどっかでワカサギ釣りするかも。年が明けたら赤城大沼経由で桧原湖行きだね。

kawaguchi 川口直人(かわぐち・なおと)
1970年、群馬県生まれ。1984年にクレージークローラーで釣った人生初バスを機にこの釣りにのめり込む。1999年にJBマスターズで優勝、翌2000年からワールドシリーズに参戦。一時期、JBと同時に参戦していたTBCでは、2006年にクラシックタイトルを獲得。2009年春のTOP50第1戦、高滝湖で同カテゴリー初優勝を飾る。趣味はオートレースや競艇の観戦とワカサギ釣り


吉田 俺は年内にあと2回くらい霞ヶ浦でクランキングしたいなぁ。まぁ、釣れないだろうけど、そんなの問題じゃないのよ。とか言いつつ、冬の嬉しいドカン! に期待してるけどな!

DSC_2548 吉田幸二(よしだ・こうじ)
1951年、東京都生まれ。1984年に日本で初めて「バスプロ宣言」をしたアングラー。B.A.S.S.などアメリカのトーナメントに参戦し、そこでの経験に基づいて1990年にW.B.S.を設立。後進の育成と水辺のゴミ拾い「53 Pick Up!」(水辺基盤協会)に注力しながら、1998年のオールスターで優勝するなど、トーナメントアングラーとしても数々の実績を残している。得意のスタイルはクランキングとフリッピング。小もの釣りも好き


B 皆さん、今日はありがとうございました。


 Basser2月号では、バスフィッシングにまつわる「色」を大特集。泉和摩さんが語るメッキとホイルフィニッシュカラーの使い分けとは!?

  
 

 

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2017/2/10

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