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JB TOP50七色貯水池戦の行方は? :第2回

リミッターを外した小森嗣彦のサイトパターン

Basser編集部=写真と文
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いよいよ今週末に迫ったJB TOP50第3戦。
舞台はクリアウォーターリザーバーである七色貯水池。
先ごろ通過した台風の影響が気になるところだが、濁りが抜ければサイトフィッシングがカギを握る試合になる可能性が高い。
同時期、同フィールドで開催された昨年の試合もサイト戦となり、初日に7㎏超を持ち込んだ小森嗣彦選手が優勝している。
第2回は、その小森選手の試合運びと釣りを振り返ってみたい。


この記事はBasser2016年10月号に掲載したものを再編集しています。

「青木大介の影」が解除した小森嗣彦のリミッター


 2016年7月8日~10日に開催されたJB TOP50七色貯水池戦は、初日になんと7355gのビッグウエイトを持ち込んだ小森嗣彦選手が大量リードのまま逃げ切る展開で優勝。なぜ、初日からそんなハイペースでウエイトを作ってきたのか。小森選手はこう話す。

jb-p1-2 TOP 50を戦ううえで小森選手が最も大事にしているのは年間順位。それゆえ「絶対に外さない」ことが求められるため、これまではハイリスク・ハイリターンの戦略で単日トップウエイトを無理にねらうような展開は避けてきた、のだが……。初日のウエイトは3尾の2kgフィッシュを含む7355g

「プラの時点から、この試合は間違いなくサイト戦になると思いました。2㎏クラスのアフタースポーナーがよく見えましたから。となると、絶対に青木大介がくる。彼がこの状況で釣ってこないわけがないですから。試合中のプレッシャーにさらされているバスを釣ることにかけて、彼の右に出る選手はTOP 50にはいません。いつもの僕だったら試合初日は5㎏を超えた時点でストップしていたと思います。でも、青木の影が見えていたからこそ自制しませんでした。見えた2㎏クラスは全部獲るつもりで6㎏、7㎏と積んでいきました。それにここは七色貯水池。とんでもない魚がゴロゴロいるフィールドです。最終日、何㎏離れていても青木はねらってくる。そこにセーフティリードはありません」

 このウエイトの裏側にあったのは、「絶対に青木は釣ってくる」という敵への厚い信頼である。だからこそ初日にブレーキをかけずこのウエイトを持ち帰ったことが勝負を決めた。もし「青木が3日間とも釣ってくるとは限らないし、まずは自分がコケないようにしないと」という考えで釣りを進めていれば、おそらく結果は違っていただろう。

 さらに、小森選手の勝利の裏にはもうひとつの「絶対」があったという。それは「この試合は絶対にサイトが勝ちパターンになる」という確信だった。

「トーナメントは『?』との戦いです。『今回はサイトかもしれない』と思う選手はたくさんいます。でも、『サイトしかない』とまで見えている選手は決して多くない。そこには大きな差がある。この試合、自分はサイトの練習しかしていません。だからタックルセッティングも完璧だったし、キャストも決まった。バスの動きも手に取るように読めていました」

カニ食いのバスをねらうためのネコリグ


 西ノ川などの岩盤沿いをクルーズするアフタースポーナーの何尾かの群れが小森選手のメインターゲットだった。ただしチャンスは「魚が岸を向いた時」に限られた。たとえば岩盤に沿ってバスが泳いでいたとしたら、凹みがあればそれに沿って身体の向きを変えるので、必然的にそのタイミングは目線が岸に向かうことになる。そのタイミングでバスの目線の先にネコリグを正確に投じることが要求された。バイトが出やすかったのはバスの2~3m先にリグが入ったときだという。

 そしてキャストの際は必ずリグを岸に当ててから着水させる。ショアラインをクルーズするバスはサワガニを食べていたと感じていたからだ。落水するカニを模したかった。

メインルアー jb-p3-6 0.8gネコリグ 
エコ4inカットテール(ゲーリーインターナショナル)+マスバリ#6
小森選手はすべてのバスをネコリグでキャッチ。ワームはサワガニに合わせ頭部をカット
●ロッド:ファンタジスタスチュディオスFSNS-60ULSⅡMGS (アブ・ガルシア)
●リール:レボ・スチュディオス(アブ・ガルシア)
●ライン:G7ストラテジックフフィネス3Lbジャスト(G7)


「群れを観察していると、捕食の回数は決して多くなかった。もしエビをねらっているならもっと頻繁にフィーディングするはず。小魚を探しているなら岸沿いを泳ぐ必要がありません」

 着水後はフリーフォールさせ、バスが着水音でリグに気付いていれば止めていれば食ってくれたという。バイトしないときは、多くても2アクションを入れて回収。

 ネコリグというチョイスにも明確な理由があった。

「まず、岸に当てる必要があるので、シンカーとソフトベイトが離れているリグはNGです。岸ギリギリをねらうことを考えるとノーシンカーリグでも大丈夫な気がしますが、高確率で見切られました。着水時の『ポチャン』でバスに気付かせて、すぐにバイトさせなければいけなかったので、フォールスピードの速さが大事でした。なのでフットボールやジグヘッドでもバイトは出せますが、スナッグレス性能が高いネコリグが有利です」



  
 
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