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編集部2019年11月19日

バス用タックルでねらえる美味ターゲット! 東京湾のサワラゲームレポート

Basser バス釣り

O.S.P麻生雅之さんのサワラチャレンジ with ヴァルナ&ルドラ バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。

O.S.P麻生雅之さんのサワラチャレンジ with ヴァルナ&ルドラ

麻生雅之=写真と文

 近年、秋の東京湾でルアーによるサワラゲームが盛り上がりを見せています。東京湾の平均水温が上昇していることも影響してか、秋になると回遊してきたサワラや青ものが湾内に入り込み、イワシなどのベイトフィッシュを追い回すようになるのです。1mクラスの大物もバスタックルでねらえるエキサイティングな釣りということで、そんなサワラゲームをO.S.P社員でTBCでも活躍している麻生雅之さんがレポートしてくれました。

ヴァルナ&ルドラでねらう巨サワラin東京湾

【経緯】
 初めまして、ルアーメーカーO.S.Pに勤務している麻生です。2019年秋、東京湾においてヴァルナルドラで、良型のシーバスやサワラ、イナダなどの青物がよく釣れているという噂を耳にしました。そこで、普段はバス釣りをやっているけれども、これらの釣りが全くのど素人であるO.S.P社員達が、現場でその噂を目の当たりにできるか? なぜヴァルナ&ルドラなのか? を検証してまいりました。テーマは「バスタックルで巨サワラに挑む!! withヴァルナ&ルドラ」です。

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 お世話になったのは、千葉県市川市にある林遊船さん。現在の社長が4代目という歴史ある船宿さんです。鼓動が高鳴る我々ど素人をエスコートしてくれるのは、林遊船さんが誇る前嶋船長。

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 この釣りはストラクチャーを撃つ釣りではなく、前嶋船長がベイトフィッシュ(カタクチイワシ)を探し、そのベイトフィッシュについているイーターをねらい撃っていくというスタイル。船長の判断基準は①目視による鳥山②目視によるボイル③潮目と魚探。それらを元にランガンです。

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なぜヴァルナ&ルドラなのか

 多数ソルトルアーメーカーが同タイプのミノーをリリースしているなか、なぜヴァルナ&ルドラが評価されているのか? 純粋にその理由が知りたくて仕方ありませんでした。それを知るには、実際に聞いてみるしかない、やってみるしかない、というのも今回釣行したきっかけでした。まずは、前嶋船長にいろいろと質問攻撃。ざっくりと、下記のような回答をいただきました。

●とにかくフィッシュイーターを寄せる力が強い
●寄せの力が強いうえ、キャスタビリティーも充分
●初心者の方でも簡単に釣れるので、船長として安心できる
●サワラに関して言えば、歯が鋭いので小粒のバイブレーションなどでは呑み込まれてラインブレイクのリスクが大きい。そんな中で特にルドラの130mmというサイズは、呑み込まれず、それでいてアピール力を備えたベストマッチなサイズ感

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 実際に私が使った感想を贔屓目抜きにして列挙します。もちろん、あらゆる同タイプのルアーと比較しているわけではないので、ここが優れているとか、そういったことを言うつもりもありません。

●強すぎず弱すぎずの「絶妙な水押し加減とフラッシング」
 東京湾といっても大海原。フィーディングに入っているフィッシュイーターに気づいてもらうことは最優先。その中でヴァルナ&ルドラは、しっかりと水を噛みつつ左右にダートしてくれています。「ギラッギラッ」とフラッシングを発生させて、東京湾の水色からしてみればある程度そのフラッシングが拡散され、下からフィッシュイーターを引き上げてくるようなパワーを感じずにはいられません。そして、大海原の船上でこそ体感はできないのですが、以前、自社プールで泳がせた時に確信しているのが、ジャーク時にウェイトボールが生み出す圧倒的な大音量サウンドです。ウィードが繁る琵琶湖でも対ビッグバス用のミノーとして圧倒的優位性を誇ったルドラのサウンドは、気づかせるという点において、東京湾でも大きな要素になっていると思っています。

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●選べるカラー
 日頃、東京湾に浮いているわけではないので、水色がどう変わっているかまでは分かりませんし、カラーローテの引き出しが自分にあるわけではありません。ただ、毎年あたりカラーというのがあるようです。今年はグリーン系への反応が良いと前嶋船長にアドバイスを頂きました。当日移動した範囲内でも透明度の高いエリア、そうでないエリア、太陽の光量の増減、また人気エリアには他の船の出入りも頻繁でプレッシャーもそれなりに発生、といった環境が様々に変わります。今回、私はエメラルドシャッドをベースにしましたが、チャート系にしたりナチュラルなパール系やゴースト系にしたりしています。本釣行では「船べりまでチェイスしてきてたーッ!!」と素人感満載で騒いでいましたが、そういったコンディションでの豊富なカラバリは、ローテーションさせることでバイトさせるキッカケになりそうですし、実際チャートにしたタイミングでイナダが釣れたりしましたよ。

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基本アクションとタックルバランス

 今回、専用タックルではなく、普段バス釣りをしているアングラー目線でトライすることもミッションでした。なので、タックルはバス用タックルのフェンウィック・テクナAV66SMLという、6.6ftのMLパワーのロッドを使用しました。

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 MLパワーの中でもティップに張りがあるタイプでアクションはレギュラー。ジャークさせやすいロッドです。リールはダイワ・セオリーの2510HPE。ラインはサンラインのBASS SUPER PE-LINE1.5号、リーダーは1.5m程度のフロロカーボンライン16lb.です。同行社員はパワーフィネス用のMHクラスのスピニングを使っていました。これでも充分楽しめていました。

 これにヴァルナ&ルドラをつけてアクションさせます。基本はロッドを低い位置から高い位置に強めにジャークし、移動した分のラインスラックを巻きあげる「縦捌き」を繰り返します。着水直後にジャッ、ジャッ、ジャッと2〜3回ルアーをアクションさせて存在感を出してからのポーズ、を繰り返します。太陽が昇るにつれて下捌きにして少しレンジを下げてあげたり、ただ巻き&ポーズなどをしてみたり。結構、その日その日であたりアクションもあるそうな(^^)。

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 ちなみに、朝マズメの時間帯は縦ジャークをハードに行ないましたので、かーなり疲れます。疲れた状態でバイトがあると乳酸を溜め込んだ腕が悲鳴をあげます。腕がもげるような。ただ、疲れる=その分水を掻いている、ということにもなり、しっかりとアクションしている感触がアングラーにも伝わってくるので安心感があります。

 そして気になる飛距離です。マンメイドストラクチャーではなく一見何も無い大海原に大遠投する流す釣りなので、風下に向かって風に乗せて飛ばしますが、ざっと50mぐらいはカッ飛んでいる感じです。これらの要素が初心者でも釣れるルアーとして評価されているところなんだろうなと実感しました。

【注意点】
 サワラは歯が鋭い割に、口が柔らかいです。掛かった後はむやみにポンピングをせずに、ドラグをジリジリと出させながら、ロッドのリフティングパワーで寄せる感じです。

最後に

 社員4名がロッドを振り、朝7時から12時過ぎぐらいまでで釣果がサワラ6尾、イナダ6尾、シーバス10尾以上がヴァルナ&ルドラで。本釣行ではSPやS構わず色々と使いましたが、結果的にはルドラSへのヒットが多かったように思えます。

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 もう、ひっきりなしにギャーギャー船上で騒いでおりました。ちょっとしたカラーやアクションの違いで釣果に差が出たり、これは実に面白いです。さらに、釣れれば腕にどっと溜まる乳酸。特にメータークラスのサワラは半端ないです……。挙げ句の果てには、食べられる魚をお土産にできるので、釣りに行っているにもかかわらず家族に喜ばれるという新感覚。

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 バスだけでなく、いろんな魚種をルアーで釣るという行為自体、ルアー釣りの知見が深まりますので、結果的にバス釣りにも役立つとも思います。現に、弊社のとある社員にとっては、PEのポンド数と号数の関係がフロロラインのそれと異なるという、なんとも初歩的なことを知る機会にもなったので。誰だかは本人の名誉のために秘密にしておきます(^^。

 そんなこんなで、今年は海水温が暖かいらしく、サワラのシーズンは例年では11月末ぐらいですが、今年はそれ以降でも釣れ続けるかもしれません。サワラが終わっても、ミノーによるランカーシーバスねらいのルアーゲームなどもありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

2019/11/19

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