サイト・ビー by Basser
バサーをつなぐウェブメディア

川村光大郎さん監修の「スティーズ・キングバイパー」インプレッション

自重わずか105g。高比重ノーシンカーを軽快にピッチングし、100gのビッグベイトをフルキャストできるロッド

Basser編集部=写真と文

01 02 ショアコンペティションシリーズ第2弾はヘビーバーサタイルモデル「スティーズ6111HSBキングバイパー」。自重105g。適合ルアーウエイトは1/4~3-1/2oz、適合ラインは14~25Lb。6万2500円+税

シリーズ2番手は「ヘビーバーサタイル」


 Basser編集部のタニガワです。

 先日、ダイワラボへお邪魔してきました。ダイワラボとは、新製品のプロトタイプを実際に使いながらメーカーとプロスタッフ間で意見交換を行なう現場型の開発会議です。定期的にこのような場を設けることで、ダイワのモノづくりは成り立っているのです。

 さまざまなアイテムを見せてもらったなかでとくに気になったのが、川村光大郎さん監修のスティーズ・ショアコンペティションシリーズ「キングバイパー」です。

 同シリーズ第1弾「ファイアウルフ」は1.8gシンカーのネコリグから1ozクラスのルアーまでを快適に扱えるモデルでした。

 それに対し、キングバイパーはより重量級のルアー、そしてよりヘビーカバーでの釣りに対応します。特徴は、ただパワーがあるだけではないということ。たとえば昨今のプレッシャーが高いフィールドでは、より複雑なカバーに、より食わせ能力の高いルアーを入れていく必要があります。そのためには充分なパワーをもつだけでなく、軽くルアーの操作性のよいロッドが求められます。キングバイパーの自重はなんと105g! その軽さでファットイカなどの高比重ノーシンカーや3.5gライトテキサスを軽快にキャスト、操作でき、掛けたバスをカバーから引きずり出すパワーをもっています。そして105gという自重にもかかわらず、ブルシューター160(約100g)などのビッグベイトもフルキャストできてしまうというのです。

04 川村さんがこのロッドで実際に使うルアーたち。高比重ノーシンカーや3.5gライトテキサスから約100gのビッグベイトまでをカバー

 最初にそれを聞いたときは「ブルシューターJr(約70g)の間違いでは? 仮に投げられると言ってもなんとか投げられるというレベルなのでは?」と疑っていました。

スローテーパーがもたらす安心感


 初めてこのロッドを持ったときの印象はやはり「軽ッ!」でした。同じ6ft11inの「ファイアウルフ」(112g)よりも7g軽いのですからそうなります。

 しかし、それと同時に「たしかにファットイカにはよさそう。でもブルシューター160はやはりキツいのでは……」という気持ちにもなりました。ヘビーパワーとはいえ、軽くてシャキッとしたロッドで重量級のビッグベイトをフルキャストできるイメージが湧かなかったからです。

 で、実際にブルシューターを結んで投げてみると、そんな不安はすぐになくなりました。タラシを50cmと長めにとって思い切りロッドを振っても、ブランク全体が「ぐぃーん」としなってルアーを弾き出してくれました。キンキンの高感度ロッドで重いルアーを投げたときによくある「ヤバい、折れそう」という感覚にはまったくならなかったです。本当に驚きました。

07 08 ブルシューター160(3.5oz、約100g)をキャストした瞬間。ロッドが深く曲がり込み、「3DX」で補強したバットがバネのようにルアーを弾き出す。「折れそう」という感覚は皆無

 その理由はテーパーにありました。キングバイパーはスローテーパーのため、キャスト時の負荷がロッドの一点に集約されずにブランク全体でルアーの重さを支えてくれます。まるで低弾性カーボンを厚く巻いたヘビーロッドを使ったときに得られるような感覚を、軽量・高弾性素材で味わえたのです。

05 06 バットまで深く曲がるスローテ―パー設計。それでもフッキングパワーが損なわれることはなく、カバージグのブラシガードを押しのけてバスの上アゴを貫通させるフッキングもしっかりと行なえる

03 グリップエンドは角がない丸型にデザイン。脇腹にグリップを押し当てながらのフルパワーでのフッキングや、ジャーク&トゥイッチ時にグリップエンドでヒジを叩いても痛くなりにくい

 そのあとはファットイカを投げました。グリップエンドをヒジに添えない、手首を使ったピッチングも「スパッ」と気持ちよく振り抜けました。シングルハンドキャストもイケます。

09 ファットイカのノーシンカーリグをピッチングした瞬間。手首を使って鋭く振り抜くピッチングが楽にできる軽快さ。ここでもロッド全体がしなってルアーを飛ばせていることがわかる

11 軽くてしなるという特徴のおかげで、シングルハンドキャストも可能

 結論、ファットイカもブルシューターもかなりの満足度で扱うことができました。想定されるほぼミニマムとマックスウエイトのルアーでさえこれだけ投げやすいわけですから、その中間のルアーの使用感は言わずもがなでしょう。

 「ショアコンペティション」というシリーズ名どおり、川村さんがオカッパリの競技で使うことを前提に開発されているシリーズですが、レンタルボート釣行がメインの僕にもかなり魅力的なロッドでした。レンタルボートもタックル数を絞りたいのは同じですからね。個人的にはレンタルボートではロッドを4本くらいまでにしたいのです。このロッドが1本あれば、ジグ&テキサスからデカトップ、ビッグベイト、ヘビースピナーベイトのスローロール、夏はフロッグまでできてしまいます。

 というワケでキングバイパー、本気でねらっています。お手ごろな価格のロッドではありませんが、本音を言うと3本くらいほしい……。

■ダイワウェブサイト
http://www.daiwa.com/jp/

■facebook
Ultimate BASS by DAIWA

2017/12/6

最新号 2018年1月号

2017年を締めくくるバスとの出会いは「中層で」  もうすぐ冬の入り口、12月。年内最後のバスを釣るためのカギは「中層」にありました。  特集の冒頭では、山岡計文さんが「バスはボトムにいない。だから私はボトムを釣らない」と、自身の経験に基づく「ボトム否定論」を展開。  さらに北大祐さんはディープクランク、平川皓也さんはジャークベイト、川村光大郎さんはラバージグ、伊藤巧さんはネコリグと、4者4様の中層攻略テクニックを公開します。  台風の影響でワンデイ戦となったJBTOP50最終戦では、青木大介さんに密着取材。年間タイトルに王手をかけながらも正午までノーフィッシュ。吐き気をこらえ、苦しみ抜いた戦いの記録は必見です。そして後日のインタビューでは「驚きの展望」が語られます。  また、この霞ヶ浦戦を勝った関和学さんのパターンを追加取材を行なって詳報。ベイトフィッシュに着目した、消波ブロック帯の「中層」を釣る技は必見!! 寒い季節の一尾に繋がるヒントが盛りだくさんです。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING