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バスフィッシング全力投球!

関和学さんがアユの友釣りにチャレンジ!

ウェーダーもベストもなしでOK! 川遊び感覚で楽しめる渓流ライトアユの魅力

月刊『つり人』編集部=写真と文
01 2尾のアユが舞うスリリングな引き抜き。これが決まった時の爽快感もアユ友釣りの魅力のひとつ

川の流れを読み、オトリを巧みに操ってポイントへ送り込む……。
バスフィッシングと同じようにゲーム性の高さが魅力のアユの友釣り。
数多くの競技会が毎年各地で開かれているのもバスフィッシングと同様です。
服装やオトリの準備など、敷居の高いイメージのある友釣りだけど、
関和学さんがチャレンジしたのはウェーダーもベストもなしでOKのライトアユ。
この夏、川遊び感覚で友釣りデビューしてみては!?


◆関連記事:さらに詳しくはこちらをチェック!
オトリの選び方、ポイントの見極め方、サオさばきまでアユ釣りの要点を解説!

関和学さんの童心


 この日、関和学さんと訪れたのは、栃木県鹿沼市を潤す粕尾川(思川上流)である。栃木といえば那珂川や鬼怒川がメジャーなアユ釣り場として知られるが、西大芦川、黒川、粕尾川といった鹿沼周辺の小渓流は澄んだ流れにアユが濃密放流された釣り場として人気が高く、入門にもうってつけ。

12-1 オトリと入漁券を購入したのは鈴木商店。魚籠にエサ箱、草鞋といったビンテージな釣り具が並んだ店内に関和さんもワクワク

 関和さんがアユ釣りをするのは2度目。奥様との出会いがきっかけで初めてアユを釣った。お義父さんは狩野川を拠点に活動する名門アユ釣りクラブ「狩野川リバースターズ」の重鎮、岩松邦久さんという。

「結婚当初にお義父さんとアユ釣りをしました。仕掛けに材木を吊るして引き抜きの練習をして〝ヘタクソ〟なんて言われながら愛の鞭たっぷりに教わりまして(笑)。おかげさまでその時も結構釣れて面白かったんです。でもそれ以来バストーナメントに明け暮れてウン十年の月日が経って。もう今回が初挑戦といっていいですね」

 そう話す関和さんの生家は東京都足立区にある。実父は磯釣りが大好きで幼少時に行った八丈島での大もの釣りが釣りの原体験という。それから中学生のころ「釣りキチ三平」を見てバスフィッシングを知ると、足立区から牛久沼まで自転車で通い込んだ。

「エレキを積んだチャリンコをしゃかりきに漕いで釣り場に向かいました。道すがらたくさんの大人に心配されながらも夢中でしたねえ(笑)。バスと違う釣りをするのは、初心に戻るというか童心に返るというか、懐かしい気分になってとてもワクワクします」


p 036-039 tackle
06 ハナカンは人差し指と親指でしっかりとつかみ、オトリの鼻にハリを刺すように真っ直ぐ押し通す

オトリは投げてもよし!


 瀬肩のトロ場でオトリの装着や段取りを確認。そこには群れアユがウロウロしている。このアユをねらってみたものの反応を得られず。その下流にある瀬のタナ(瀬の中でも段差が少なくやや開けた川相のポイント)に照準を定めた。

 関和さんのサポート役として駆けつけてくれたのは、上州屋宇都宮店に勤務する新井孝史さん。

08 関和さんをサポートしてくれたのは上州屋宇都宮店の新井孝史さん

04 関和さんのアユスタイルはウエーダーもタイツも履かずベストもなし。足もとは7分丈のパンツにサンダルで仕掛けはポケット。ベルトとタモ、引き舟のみを身につけている。サオはバリバス「リバーストーン63」。仕掛けとハリがセットになった安価なトライキットで楽しむ

03 瀬肩のトロでオトリ操作の練習

「アユは瀬で釣るのが簡単ですよ。アユは石に付いていて、どんな色の石に付くのかを見極めます。粕尾川の今の状況で、釣れる石色は黒ではなく薄い茶色やグレーです。黒い石は腐った苔なのでアユが好んで食べません。周囲より明るく見える川底で少し深く掘れているスポットが最高ですね」

 そして関和さんが前にしたタナは新井さんの言葉どおりの流れ。上下にトロ場があり、この深みからアユが差すほか、タナのすぐ上流に木が水面まで被さったサオ抜けがあり、ここに残った魚が食みに出る。周囲に比べ格段に川底がよい色をしている。

07 この日最も石色がよかった瀬のタナ。透き通る流れで野アユがオトリに体当たりをかますと水底で一閃! ギラリと魚影が光ると同時にガツンと痛快な一撃を味わえる


「アユ釣りはルアーと違って生きたオトリを扱います。でも、慎重になりすぎても釣れません。ねらったポイントにオトリが泳いでいかなければ、投げ入れるのもよし、引っ張ってもいいんです」

 そんな新井さんの言葉どおり、大石やボサが各所にある渓流域はオトリを投げてアプローチしないと探れないスポットがいくつもある。キャスティングはサオを真っ直ぐ頭上に立て、横から投げるイメージ。

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 そしてポイントに入ったオトリを川底に落ち着かせる。それにはサオを寝かせてイトの抵抗を軽減。オトリが落ち着いたところで、サオおよびイトを立てると、オトリにかかるイトの抵抗が強くなって泳ぎ出す。今回使用の水中イトはナイロン0.2号。オトリがふわふわと泳ぎやすいイトである。最初はハナカン装着も含めてキャストからの一連の流れに手間取っていた関和さん。

「すごい集中力が必要ですね」

 と言いながらもオトリが落ち着くイトの角度を保ち、張らず緩めずのテンション加減もすぐにつかむ。目印を見ているといかにも掛かりそうな泳ぎ。そう思っているとズギュン! と目印が下流に弾け飛んだ。このアタリに関和さんは思わず電撃アワセ! バス釣りでやる目の覚めるような大アワセをすると、思い切りよくサオを絞り、2尾のアユを抜き上げる。放物線を描いて飛ぶ2尾のアユを頭上でキャッチ。初めてアユを釣る人がオタ付く取り込みを実に思い切りよくやってのけた。

02
09-1 スイカの香りがぷんと漂うヌルヌルのアユ

 「いい香りがします」と関和さんの目尻が下がる。清冽な流れで育ったアユはヌメリが強く、香りも味もよいのである。新井さんが「その調子です。アユ釣りは循環の釣り。元気なオトリに替わればどんどん釣れます。ツ抜けの10尾を目標にしましょう」と言い、あらためて引き抜きの手順をレクチャーした。

●タモ枠と柄のジョイント付近を持つ。
●テニスラケットの面をボールに当てるように飛んできたアユにタモの面を合わせる。
●2尾のアユを入れようとせず、掛かりアユだけ入れるように意識する。

 この3点を注意するだけで引き抜きは格段に上手くなる。

 その後も関和さんはポンポンとアユを掛け、場所を替えず11尾も釣りあげた。繊細なオトリ操作からの激しいアタリ、それから引き抜きにいたる一連に熱中し、納竿のころにはスムーズな引き抜きもできるようになった。

11 この日の釣果はオトリを込まない11尾で良型も多い。水温が上がる午後は連発もあった

10 アユ釣りビギナーの難点、引き抜きがみるみる上達

「独特の所作が難しいところもありますが、きれいな川での濃密な釣りが最高です! 心の底から楽しめました! 食べるのも楽しみ!」

 爽快、痛快、奥深いと3拍子揃った渓流アユ釣りの盛期はまさにこれから。ぜひ挑んでみてはいかがだろう。

09-2 この日アユ釣り初挑戦の添野貴史さんも美形アユをキャッチ

モーリス


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