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雨の日はどう釣る? 6月初旬、本降りの河口湖

早野剛史さんがシミュレーション

早野剛史=文
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Basser2015年6月号掲載の「Fishin’ in the Rain」特集のなかから「THE RAINY STRATEGY」をプレイバック。
釣行シュミレーションとして、このフィールドで、こんな条件で雨が降ったら? という状況を編集部が設定し、手練れのアングラーに解説をお願いしました。



この記事は2015年6月号に掲載されたものを再編集しています。

270_hayano-006_1 解説=早野剛史(はやの・たけし)
2012年のJBマスターズで年間5位の成績を収め、2013年よりTOP50に参戦。2014年JBマスターズAOY獲得。河口湖を中心に山中湖、西湖、野尻湖、桧原湖でガイドを営業しており、WFG(ワールド・フィッシング・ガイド)にも加盟。詳細は下記ホームページで。
Hayano Guide Service 
WFG


釣行シミュレーション

日程:6月5日
釣行時間:7:00~17:00
3日前からの天候:3日前、晴れ。2日前、晴れ。前日、曇り。
当日の天気:午前3時から降り始め、一日中雨が降り続ける予報。
雨の強さ:一日中、本降りの雨(1時間に1~2㎜)
風向き:南東の風2m
水位(出船時):普通
水色(出船時):澄み
気温予報:最低14.0℃、最高17.5℃
ボディーウォーター水温:19.5℃

ねらうのは水温変動の少ないミドルレンジ


 6月初旬のハイランドレイクの河口湖。標高833mの6月と言われると涼しくて過ごしやすいと思われる方もいると思うが、梅雨明けまでは「コタツ」を常備するくらい朝夕や雨の日は肌寒い季節だ。時期的に湖のコンディションは、ミッドスポーンのピークを終えてポストスポーンからアフタースポーンの個体が大半を占める状態だと予想される。また湖底では、ウイードの新芽も生えだし、そういったウイードにエビなどが多くコンタクトしていることが多く、ウイード絡みのエビパターンも面白い。ウイードの長さは、水位等により年によっても大きく異なるが、生えているスポットで長さは20㎝前後と予想される。

dsc_9295a 河口湖は大規模な流入河川がないナチュラルハイランドレイク。濁りの流入の影響が少ない分、雨水による表層の水温変化が釣りを組み立てるうえで重要さを増してくる

 今回は、ガイドかトーナメントか、どのようなスタイルで戦略を組み立てるか迷ったが、やはりバス釣りをするなら大きいサイズをねらうエキサイティングなゲーム展開の方が好きなため、ガイドとしてのゲームプランを立てることとした。スポーニングを終えた大型の個体の攻略も可能なアフタースポーンのコンディションの魚をターゲットに据えてねらってみることにする。

 今回「雨の戦略」としてキーになることを挙げると、ひとつ目は水温19.5℃に対して最低気温14℃、最高気温17.5℃と外気温のほうが低い設定の雨ということが非常に大切だと思われる。流入河川をチェックする価値は大いにあるが、1時間に1~2㎜という雨量が寺川、西川、馬場川などの河口湖の数少ない流入河川にストロングなパターンを生むとも考えがたい。

 そのほかに雨による影響としては、大きな流入河川がない河口湖に、ボディーウォーターの水温よりも低い雨が降った場合、経験上、表層への反応は乏しくなり、シャローのバスのレンジも一時的に下がることが多く、同様の状況になる可能性が考えられる。よって今回は、水温変動の影響を受けづらいミドルレンジにサスペンドして回遊しているアフターの個体に着目したゲームプランを立てることにした。

 したがって、ボディーウォーターの隣接し水温が安定しているエリアを選択することにした。具合的なエリアセレクトは、風向きが南東2mという微風のコンディションで風の影響を最も受ける鵜の島。直角に折れた等深線が特徴的な、鵜の島北東のシャローの張り出しから6mまで落ちるブレイクが絡むスポットだ。

鵜の島は東寄りの風が河口湖を吹き抜けたときに最も風の影響を受けるエリアで、とくに北東のシャローの張り出しで水流の変化が起きやすい。狭い範囲を比較的スローな釣りでねらうため、風下側からプレゼンテーションする

チャンスはファーストフォール


 使用するメインルアーは、ナカタジグの3/8ozまたは1/2ozとビッグダディーのセットで、フォールを意識したアプローチをダウンヒルの釣りを試みる。アフターの魚をねらうときはスローなフォールスピードがキーになることが多いので、3/8ozをメインに使用し、ボトムがとりづらいとき、障害物に対してよりタイトに落としたいときは1/2ozという使い分けだ。

 バスがサスペンドしていると仮定するとキャストするスポットに水深も重要な要素だ。なぜなら最もバイトが期待できるのがキャスト直後のファーストフォールだからだ。キャストしたルアーを何mの所へファーストフォールさせるかが非常に大切だ。例えば、シャロー側へキャストして徐々に水深6mまで落としていくのか、水深4m辺りにキャストしてから6mまで落とすかの違いだ。その日その日の、いい水深や回遊していそうなコースを探りながらキャストしていくとグッドサイズとの遭遇率も上がるはずだ。レンジを見極めるのは大変難しいが、たとえばベイトフィッシュの群れのレンジを魚探で見ておくこともヒントになる。群れの上の端または下の端にサーモクラインができていることがあるので頭に入れておくといい。

 最後に、水温よりも気温が低い今回のコンディションでは、風下のエリアがまったく機能しない可能性もある。その場合は、風上の風が当たらないスポットで反応が偏るケースがあるためぜひチェックしてみてほしい。

イチ推しルアーはこれ! rainystrategy-02 ナカタジグ3/8ozまたは1/2oz(ジャッカル)

ビッグダディー(アンクルジョッシュ)

アフタースポーンの時期にありがちなショートバイトに対応するため、ガードなしのフットボールを使用する。6月初旬はまだウイードが生え揃わず、バスがつくのは大き目の岩であることが多いので根掛かりのリスクは小さい。
ロッド●ポイズンアドレナ1610MH(シマノ)
リール●メタニウムMGL HG(シマノ)
ライン●レッドスプール12~14Lb(ジャッカル)


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河口湖、西湖、山中湖を現地ガイド中田敬太郎さんが誌上ナビゲート!

 

山中湖 河口湖 西湖バス釣り大明解MAP

中田敬太郎




2017/6/13

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