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プリスポーンのバスをねらうには? 自然湖篇

アングラーを惑わすスポーニング期の道標【3月~4月】

Basser編集部=写真と文
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春の産卵に向けてバスは何をしているのだろうか?
Basser2013年4月号の特集「バス目覚める春の行動学」では、フィールドタイプによって異なるバスの動線と習性を解説する記事を掲載しました。
今回はそのなかから琵琶湖や河口湖などに代表される自然湖で春のバスをねらうための考え方を紹介します。


どこでもスポーニングエリア


 「どこでも」というのはさすがに言いすぎな感はあるが、ナチュラルレイクにおいて春のバスの動きを捉える難しさはここにあるだろう。
 
 まず、本稿における「ナチュラルレイク」を定義しておきたい。直訳すれば「自然湖」であるこのタイプのフィールドだが、とくにスポーニング期にバスの行動を左右する要素を考えると、「リバー(河川)」でも、元・河川である「リザーバー(ダム湖)」でもないのがナチュラルレイクということができそうだ。

dsc_7878河口湖や琵琶湖などは代表的な自然湖といえるだろう


 河川にも、ダム湖の多くにも、速い流れが生じる。速い流れが利いているエリアはバスのスポーニングに適さないため、こうしたフィールドでは、スポーニングエリアの絞り込み自体はそう難しい作業ではない。

 速い流れを避けることができる奥まったワンドやそれに類する地形。産み落とした卵に泥などが被りにくいハードボトム(貝床や粗い砂礫底なども含む)。日光が届くレンジ。こうした条件を満たしつつ、できれば、外敵の襲来を防ぎやすい(襲来方向を限定しやすい)何らかの障害物が近くにあること。

 すべての条件を満たすエリアを河川やダム湖に探すと、消去法でなくとも、最初からドンズバでスポーニングエリアに辿り着ける。つまり、最終的にスポーニングエリアに至るプリスポーン(最終段階)のバスの「動き」を、そのルート上で捉えられる可能性は高いわけだ(「動き」を捉えられるだけで、釣れるかどうかはまた別のハナシだが)。

 話を本稿のテーマであるナチュラルレイクに戻そう。河川でもなく、ダム湖化もされていないフィールドは、速い流れが生じにくいうえに、ベッドが干上がってしまうほどの急激な減水も起こりにくい。つまり、バスがスポーニングをするために、ワンドのような地形的特徴を備えた「エリア」は絶対的条件ではなく、産卵床を作れる広さのハードボトムという「スポット」で充分ということになる。

 こうなると地形や地図からスポーニングスポットを特定するのは難しい。「冷たい北風からブロックされる北岸に面した……」などのセオリーは有効だとしても、可能か否かでいえばバスは湖中のあちこちで産卵できるのだ。実際、適度に入り組んでいて水の透明度も高い河口湖などでは、その時期になれば法則性などないかのように、いたるところにベッドを確認することができる。

 同様に琵琶湖・南湖でも、ひと昔前は西岸のワンド内がセオリーだったが、ウイードが増加して水の透明度が増して以降は、水深50㎝~4m幅広い水深でスポーニングが行なわれるようになったという。こうなると、もう南湖の面積の5割以上のエリアでバスはスポーニングが可能になってくる。

ベイトフィッシュという道しるべ


 往々にして春の釣りは、アングラー自身が難解にしてしまっていることが多い。スポーニングはバスにとって特別なイベントだが、実際に私たちアングラーがねらうのは、そのスポーニングに直結する段階のバス(たとえばベッドを守っているオス)でなくてかまわない。むしろその前段階、捕食に夢中でルアーへの反応もアグレッシブなバスを釣るほうがエキサイティングだ。

 そう考えると、広域でスポーニングが行なわれるタイプのフィールドでは、バスの行動を最終目的地(=スポーニングエリア)から割り出す必要がないことに気づく。

 エサを食べたいバスをねらうのだからベイトフィッシュの存在が最重要。そのベイトフィッシュを特定のスポットに集める風も重要だろうし、まだ低水温期であるのだから、よりバスの代謝が上がりやすく(水温が上昇しやすく)、より活発に捕食を行なえるエリアを釣ることも大切だ。

dsc_0946 DVD「琵琶湖ベイトフィッシュパターン 春編」では、ベイトフィッシュを軸にしたパターンの組み立て方を市村直之さんが解説している

 この考え方は、各地の自然湖だけでなく、たとえば野池(水が動きにくい溜め池タイプ)などにも応用が利くだろう。スポーニングエリアがあってないようなものである点も、甲殻類が冬眠から目覚めるまでの間、バスのメインイベントが魚類系にほぼ限定される点も共通だからだ。エサとなる小魚を道しるべに、自然湖の春を謳歌しよう。


  
 

 

市村直之さんが琵琶湖を舞台にベイトフィッシュパターンを解説。
バスが産卵行動をする春、メインベイトとなるのは? 産卵を終えて消耗した体力を回復させたいバスの動きとリンクするベイトとは?

 

琵琶湖ベイトフィッシュパターン 春編
市村直之 DVD-150分



2017/2/21

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