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レジットデザイン鬼形毅さんが解説 ロッドガイドと飛距離の関係: 第2回

飛距離のためのふたつの思想『低抵抗型』と『収束型』

Basser編集部=写真と文
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近年のバスロッドは、ひと昔前と比較してガイドの径が小さく、数もより多く取り付けられているのがトレンドだ。
Basser2015年10月号「Strategy of Distance」特集号では、レジットデザイン鬼形毅さんがロッドの性能とガイドとの関係を解説している。
一見すると抵抗が大きそうな小径ガイドと飛距離の関係についてディープに掘り下げてもらいました。


※この記事はBasser2015年10月号に掲載された記事を再編集しています。

低抵抗型と収束型、ふたつの思想


―― 今でこそ、「ニューガイドコンセプト」よりさらに小径化したガイドセッティングのロッドが主流になりつつありますし、富士工業も小径ティップガイドのセッティングに最適化した「K・Rコンセプト」を発表しています。鬼形さんは、そのコンセプトが完成する前からさまざまなガイドを試して、それに近いものを独自に組みあげていましたよね。

●K・Rコンセプト……2011年に富士工業が発表した新しいガイドセッティングコンセプト。放出されるラインをバットのチョークガイドで収束させることで、ティップに同一径の小径ガイドの配置が可能になった。

鬼形 そうだね。でも僕だけじゃなくて優れたロッドデザイナーはみんなその方向に向かっていたと思う。

 飛距離という視点では、ロッド設計者のガイドへの考え方は昔からふたつしかない。ベイトにしろスピニングにしろ、リールから出てくるラインを抵抗なく外に出していく「低抵抗型」か、暴れるのを早めにギュッと押さえてまっすぐスムーズに出していく「収束型」のふたつ。

01a 鬼形 毅(おにかた・たけし)
15年以上のキャリアをもつロッドデザイナー。レジットデザインでワイルドサイドシリーズの開発を担当。AbemaTVによるBasser Allstar Classic 2017生中継ではスタジオ解説を担当していただきました


 「ニューガイドコンセプト」が出てくる前は「低抵抗型」が主流だった。なるべくリング径が大きいものを、数を少なめにセットして、暴れるラインをそのまま先まで出すという理屈だった。

 ところが、ティップにいくほど径は小さくせざるを得ないから、結局暴れが解消しないまま、先のほうで抵抗が増えて飛ばないことも実はあったと思う。だけど、比較対象がなかったからみんなそういうものだと思って使っていた。

 今でもGT用のロッドでデカいポッパーを投げる、とか、サーフの投げ釣りで重いテンビンを投げるんだったら、「低抵抗型」のほうが飛ぶと思う。重たいものがすごい初速でラインを引っ張ってくれるわけだから、少々ラインが暴れても関係ないんだよね。

 でもバスフィッシングは空気抵抗が大きくて比較的軽いルアーを投げることが多い。だから、どうやって初速を生み出すのか、どうやってラインを収束させてスムーズに送り出してやるのかを重視する。今ではバット部分のいくつかのガイドで暴れているラインを収束させて、ティップの小径ガイドの連続に導くというセッティングに落ち着いている。ワイルドサイドシリーズの「LEGIT DESIGNオリジナルガイドセッティング」もこの考え方で組んでいます。飛距離以外についても感度が向上したり操作性がよくなったりということも、ガイドセッティングに求められていることだから、トータルでロッド性能を底上げできる「収束型」の多点小径ガイドセッティングがひとつの結論になっていると思うんだよね。

●LEGIT DESIGNオリジナルガイドセッティング……ワイルドサイドシリーズのガイドセッティング。「K・Rコンセプト」と同様の収束型多点小径セッティングだが、機種ごとにロッドの性能をフルに引き出せるようアレンジが加えられている。

 ただし、「収束型」といっても、モノフィラのラインと、PEラインだと収束のさせ方が違う。しなやかなPEの場合は早めに収束させないと最後までクネクネしちゃう反面、ストリッピング(バット)ガイドひとつでギュッと絞り込んでも大丈夫。

 モノフィラの場合は、リールを出てから最初にぶつかるガイドで一気に収束させてしまうとそこで抵抗値が上がりすぎちゃう。たとえばスピニングロッドだったら、コイル状に出てくるラインをバットからベリーにかけてのガイドでだんだんと抵抗を抑えながら収束させて、最後はまっすぐにして出す。

 モノフィラにしろPEにしろ、収束させる要となるのがストリッピングガイドのセッティングですね。

  
 
 
 
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