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レジットデザイン鬼形毅さんが解説 ロッドガイドと飛距離の関係: 第1回

今の主流は性能をトータルで底上げする多点小径セッティング

Basser編集部=写真と文
dsc_5065a 鬼形 毅(おにかた・たけし)
15年以上のキャリアをもつロッドデザイナー。レジットデザインでワイルドサイドシリーズの開発を担当。AbemaTVによるBasser Allstar Classic 2017生中継ではスタジオ解説を担当していただきました


近年のバスロッドは、ひと昔前と比較してガイドの径が小さく、数もより多く取り付けられているのがトレンドだ。
Basser2015年10月号「Strategy of Distance」特集号では、レジットデザイン鬼形毅さんがロッドの性能とガイドとの関係を解説している。
一見すると抵抗が大きそうな小径ガイドと飛距離の関係についてディープに掘り下げてもらいました。


※この記事はBasser2015年10月号に掲載された記事を再編集しています。

ロッドパワーを引き出す多点化


―― 鬼形さんが設計したロッドは、昔から標準よりもガイドの数が多かったですが、使ってみるとルアーがよく飛ぶので衝撃を受けました。富士工業が1995年に「ニューガイドコンセプト」を提唱するまでは6ftのベイトロッドにはガイドが7個セットされているのが標準でした。「ニューガイドコンセプト」のロッドを見て小さいガイドがたくさんついてる、と驚いたものですが、鬼形さんのロッドは同じタイミングでさらに1個多かった。

●富士工業……ガイドやグリップパーツなどを製造するロッドパーツメーカー。
●ニューガイドコンセプト……飛距離、感度、パワーの向上を目的に富士工業が1995年に発表したガイドセッティングのコンセプト。ガイドの数を8~9個まで増やし、ティップガイドの径は6~7㎜とそれまでより径を小さくした。


鬼形 僕のロッドでガイドの数が多くなったのは、とくに飛距離重視というわけではなく、サオをきれいに曲げたいから。

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 たとえばガイドがロッドティップにひとつしかないロッドを想像してみてほしい。曲げるとリールとトップガイドの間でラインが一直線になってブランクのパワーがまるで生かせない。ガイドの数を増やしていくと、ラインの曲がりがブランクに沿うようになる。本来力がかかるべきところがちゃんと曲がってくれるわけです。パワーをロスしないようにガイドを多くつけて曲げると、結果的に大きな反発力がつくから、それがルアーを遠くに飛ばす、あるいはまっすぐ飛ばすという力に変換されていくんです。

 ガイドの数が増えれば抵抗値も増えるから、少ないほうが飛ぶんじゃないの? という意見もある。それはもっともなんだけど、ガイドを増やしてブランクをきれいに曲げてあげれば、抵抗値を上回るだけのパワーを出せると考えることもできます。

小径化で軽さと感度が向上


―― ガイドが増えると重くなってしまいますよね?

鬼形 だから小さい径のガイドをつけたかった。小さくすればたくさんつけられるからね。ひとつのきっかけとしては、日本でベイトフィネスが一般的になる前、米国のキスラーというメーカーがマイクロガイドのコンセプトを打ち出した。

●マイクロガイド……米国のロッドメーカー、キスラーが2009年のICASTで発表したガイドシステム。小径(4㎜)の同一ガイドをティップからバットまで並べた構造で、日本のロッドデザイナーにも大きな影響を与えた。

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 マイクロガイドのメリットはふたつあって、軽いからたくさんつけてもロッドが重くならないことと、イトが常にガイドに接してるため感度がいいこと。僕もキスラーのロッドを見て、これはアリだ、と思ったよ。でも、日本のバスフィッシングのスタイル、使うルアー、ロッドのアクションを考えると、そのままじゃダメだった。

 どうしようか、と考えているときにベイトフィネスの釣りが出てきた。沢村幸弘さんのリールを見せてもらって、サオも進化していかないとせっかくのリールの性能が生かせないと思ったから、まずはベイトフィネス用のロッドにマイクロガイドの考えを採用した。ベイトフィネスで利点がより発揮されるセッティングだと思ったから。

 でも、すべてのガイドを小径にしてしまうとデメリットも出てくる。リールから暴れながら出ていくラインをいきなり小さい穴で迎えると大きな抵抗になってしまう。だから暴れているラインをどうやって収束させるかが、多点小径ガイドセッティングの大きなテーマですね。



  
 
 
 
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