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中村哲也×池原貯水池 冬の巻きモノゲーム :第2回(全5回)

ヨコの釣りを選んだ理由

Basser編集部=写真と文
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降雪や路面凍結で時に辿り着くことさえ困難になる、冬の池原貯水池。
ガイドが凍りつき、レベルワインダーがカキ氷機と化した2011年12月28、29日の2日間、中村哲也さんに冬の一発をねらってもらった。
結果からいうと、中村さんは2日間巻きモノゲームを行ない、1尾のクオリティーフィッシュをキャッチした。
この記事では当時の模様を振り返る。第2回も冬のリザーバー攻略で参考にしたい中村さんの考え方を紹介する。


この記事はBasser2012年3月号に掲載したものを再編集しています。

地形情報がリセットされて迎える最初の冬


 池原貯水池がある奈良県は、2011年9月に上陸した台風12号の被災地である(亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます)。

 その台風による深層崩壊(地盤から起こる崖崩れ)は池原貯水池の周辺でも起こり、その爪痕の深さは湖上からも見て取れる。かつてワンドだったところが、土砂の崩落によって埋まったばかりか沖へ張り出すほどの変わりよう。水中でも岬やフラットが埋まったり、新たにフラットができたりといった変化が起こっているそうだ。

243-naka-019 奥にあった流れ込みごと崩落で埋まってしまったワンド

 地形の変化は流れの変化でもある。そしてイレギュラーな要因で変化した水中の地形は今後、場所によっては流れに削られたり、土砂が堆積したりして、徐々にあるべき姿になっていく。

 その過程にある現在、過去の地形情報が通用しなくなったエリアもある。中村さんが「当て勘(※)が一番つかめている」と話す備後筋もそのひとつ。取材時の池原貯水池には、地形変化に加えて、増水からの急激な減水や濁りといった影響もまだ残っており、このフィールドに精通している中村さんでさえピンスポットの釣りは手控えざるをえない状況だった。

※当て勘……中村さんが言うところの「デカバスにルアーをコンタクトさせる感覚」。本来は打撃系格闘技用語でパンチやキックを相手に的確にヒットさせる能力を指す。具体的には、洞察力や動体視力、瞬発力、野生の勘などの総合力

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「ピンスポットがわかっとったらタテの釣りもありやけど、そうでないなら安易にワームに手を出すのはとっても危険。そもそもこの時期のシャローはディープに比べてバスの個体数が少ない・イコール・バイトが少ないし、冬のエリアに絞っても池原は広い。広くてマトの数が少ないんやから、本来ピンでやるタテとか止める釣りよりも、ヨコの釣りのほうが“当てる”とこまで辿り着きやすい。それにヨコの釣りっていうても、ディープクランクやスピナーベイトならタテにも(レンジを)広くカバーすることになるし」

シャローで横の釣りが有効なもうひとつの理由


 ワカサギレイクのバスならディープでエサを飽食することもできるだろうが、池原貯水池はそうではない。かつて放流したワカサギが自然繁殖して残ってはいるものの、水が合わないのか大きく成長せず、数も少ないため、ディープで大型のバスを満足させるまでには至らない。

「よく言われることやけど、デカいバスほど身体に見合ったデカいエサを食って、少ない捕食回数で満腹になりたいはず。それが冬でもデカバスがシャローに残る理由のひとつ。ディープでエビとかの小さいベイトをちまちま食ってたら、実際、割に合わんと思いますよ。けど、シャローにはウグイがいる。低水温に強い魚やからビュンビュン泳いでるけど、デカいのはそれを食うてるはずです。そのイメージに従うと、ルアーのキーになるのは『ボリューム』と『ヨコの動き』。当てに行くなら、そういうルアーをバスにとっていかに楽にくれてやるかです」



  
 
 


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2017/1/19

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