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モノの舞台裏
トレブルRB-M( ナノ・スムース・コート)

伝統の放物線に施された 先進のナノ・スムース・コート

Basser編集部=文
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地球上で最も摩擦力が低いフッ素樹脂「PTFE」


 がまかつのトレブルフックのフラッグシップモデルである「トレブルRB-M」にナノ・スムース・コートが施された。ナノ・スムース・コートはPTFE複合表面処理のことを差す。フッ素樹脂コートのことだ。

68449-hooks-main-001 「ナノ・スムース・コート」が採用されたバス用トレブルフックは2種。フラッグシップの「RB- M」(左)とショートシャンク&スプロートベンドの「SP-M」(右)だ。「基本的は『RB-M』を使っていただきたいです。これがトレブルフックの理想形だと思っています。ただ、ボディーが短いクランクなど、ロングシャンクだと前後のフック絡みの可能性があるときは『SP-M』にしてください。そのシンプルな使い分けを想定しています」と担当者。

●TREBLE RB-M(ナノ・スムースコート)♯2、3、4、5、6、7、8、10、12、14をラインナップ。いずれも6本入り。♯2~6は800 円+税、♯7~ 14 は750 円+税
●TREBLE SP-M(ナノ・スムースコート)♯2、3、4、5、6、7、8、10、12 をラインナップ。いずれも6本入り。♯2~6は800 円+税、♯7~ 12 は750 円+税


 まずこの加工について、同社の開発担当スタッフに説明をしてもらった。

 PTFEはポリテトラフルオロエチレンの略称でフッ素樹脂の一種。「テフロン」という名前でデュポン社により商品化されている。家庭の炊飯器やフライパンを見ると「フッ素コート」などと書いてあることが多いが、その加工に用いられているのがPTFEである。その特徴は摩擦力が低いこと。「世界中の化学物質のなかで最も摩擦係数が低いのがPTFEです」と担当者。

 フックのメッキ層にこの樹脂を含ませるのがPTFE複合表面処理。摩擦が少ない樹脂を混ぜるので滑りやすくなり、フックがより一層刺さりやすくなる。

 魚の口などに刺さることが目的のフックにとって、フッ素樹脂コートを施すデメリットはほぼないと言っていい。ワームフックの場合、セットしたソフトベイトがズレやすくなることがあるが、トレブルフックにおいてはその心配は不要。根掛かり時に深く刺さりやすかったり、人にも刺さりやすくなることはたしかだが、これらはアングラー側の技術と注意でカバーできることだ。

 記者はこの記事を書く前にナノ・スムース・コートが施された「トレブルRB-M」を使ってみたが、刺さりやすさは使ってすぐに実感できた。まず、フック交換時にいつもの感覚で触っていると「スッ……」と指に刺さることが多かった。魚を釣って感じたのは、1本掛かりが少ないこと。本掛かりしているハリのほか、頬や口内に刺さっていることが多く、「当たれば刺さってくれる」と感じさせられた。

「100年後も必ず残る」自信の曲線


 このナノ・スムース・コートを「トレブルRB-M」に採用したのは深い意味がある。

 トレブルRBは極めてシンプルで美しい曲線をもつ「ザ・トレブルフック」といえる形状だ。担当者は言う。

「トレブルRBの形には自信があります。フックはシャンクやゲイプなど、各パーツの設計のバランスが重要なのですが、理論だけでなくフィールドからのフィードバックを反映させて一番いいと思えるバランスに仕上げています。とくに、シリーズ中で最も線径が細く、それにナノ・スムース・コートを施したRB-Mは相乗効果で狂気的なほど刺さるハリになりました。100年後も必ず残る形です」

treble-rb-m フックポイントがシャンクと平行の向きに設計されているトレブルRB-M

 たとえばフックポイントの向き。「RB-M」のフックポイントはシャンクと平行向きに設定されている。ほかの部分との兼ね合いもあるので一概には言えないが、仮にゲイプやシャンクが同一だと仮定すると、基本的にはフックポイントが内側に向いているハリは「魚の皮とのコンタクト率が低いが、コンタクトすれば弱い力で刺さってくれる」。

 対してフックポイントがシャンクと平行に向いているフックは「初期掛かりしやすいかわりに(皮とコンタクトしやすい)、深く刺さるにはある程度の力が必要」という法則がある。

 トレブルRB-Mが平行ポイントを採用しているのには理由がある。

「ルアーフィッシングの場合、魚はフックを食いに来るわけではありません。仮にフックが口の中に確実に入るのであれば、どんな形のフックでも刺さってくれる確率が高い。ただ、実際はそうではない。魚がバイトするのはあくまでボディーで、その魚をなんとかフックで引っ掛けるのがルアーフィッシングです。時には口の外側にも掛かってくれないと困るわけです。そう考えると、魚のどこかにハリ先がコンタクトしてくれないと何も始まらない。なので『トレブルRB』では、コンタクト性の高いフックポイントの向きを選んでいます。あと、フックの基本法則として、『刺さりやすい形のハリはバレやすい』というものがあります。フックポイントが内向きのフックは軽い力で刺さってくれる反面バレやすいんです」

 そのトレブルRBにナノ・スムース・コートを施すとどうなるか――。「コンタクト性が高い」という長所はそのままに、「深く刺さるにはある程度の力が必要」という短所が解消され、「軽い力で深く刺さる」という結果が生まれたのだ。

 「掛かりやすく、バレにくい」というのは釣りバリの理想だが、これを実現するためにがまかつが出したのが「ラウンドベンド+ナノ・スムース・コート」という回答なのである。

がまかつ 

2017/5/29

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