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モノの舞台裏
ジャックハンマー

清水盛三とブレット・ハイトによって鍛え上げられたブレーデッドスイムジグ

Basser編集部=文
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dsc_9275 ジャックハンマー
3/8、1/2oz。9色展開。1100 円+ 税

ふたりの高い理想を実現するために要した期間は足掛け4年


 「ジャックハンマー」は、B.A.S.S.エリートシリーズで活躍する清水盛三さんとブレット・ハイトが共同で開発したブレーデッドスイムジグだ。このルアーを紹介する前に、ふたりとブレーデッドスイムジグの関係について触れておきたい。清水さんは10年以上にわたるブレーデッドスイムジグ・フリークで、2014年のBasser Allstar Classicでは、ジャックハンマーのプロトタイプで1550gのキッカーフィッシュをキャッチし、観客を沸かせた。さらに2016年のB.A.S.S.エリート第7戦カユーガレイクの初日には、このルアーで6Lbのスーパーキッカーを含むビッグバスを連発し、初日のトップスコアとビッグフィッシュ賞を獲得するなど、最高峰の舞台でも結果を残している。

 ブレット・ハイトはアメリカでも屈指のブレーデッドスイムジグ使いとして知られ、B.A.S.S.とFLWで幾度も優勝を飾っている。その突出した成績から「ブレーデッドスイムジグで世界一稼ぐ男」とも呼ばれている。

 そんなふたりが3年間もの歳月をかけて開発したルアーはどのようなものなのか。そして開発にあたって、ふたりはどのようなことにこだわっていたのかを、エバーグリーン開発担当の倉本真さんと、ブレットの窓口役を務めた武藤勢弥さんに伺った。

 倉本さん以下のように振り返る。

「正直なところ、こんなに開発が難航したのは初めてでした。まずヒアリングの対象がふたりいるので、それぞれの意見を反映させなければならないですし、プロトタイプを実戦でガンガン使っていたので、四六時中製作に追われていました。最終プロトができるまでは量産用の金型が作れないので、ほぼハンドメイドです。

 フックとワイヤーをセットした型に鉛を流し込んで、スカートを巻いて、ワイヤーを手曲げして、ブレードを取り付けて……。数個作るだけでも一日仕事なのに、清水さんは『次の試合で使うから20~30個作って送っといてや~』みたいな(笑)。最終的なモデルができるまでに手作りした数は1000個を超えています。ですが、ハンドメイドだとどうしても個体差が出てしまうので、清水さんが当たり個体だと判断したものに近づけつつ、ふたりの意見を取り入れてブラッシュアップしていきました。ブレードの厚みの調整は0.05㎜単位で行ないましたからね。

 実は2014年の末ごろにはティアドロップ型のヘッド形状でほぼほぼ完成形のものができていたのですが、ブレットが急に『ヘッドにアイ(目玉)をつけたい』と言い出しまして、『今になってそれ言う!?』って思いましたね。もちろんブレットはよりよいものを提案しようとしただけで悪気はなかったんですけど、僕が英語ペラペラだったら喧嘩になっていたかもしれません(笑)。それによってヘッド形状をイチから設計し直すことになってしまい、そうなると当然、ブレードやほかのパーツもバランスを取るために作り直しです。そんなやりとりを繰り返していたので、発売までかなり時間がかかっていしまいました。

 弊社の風土として、納期を先に決めるのではなく、『たとえ時間がかかっても完全なものができてから世に出そう』というものがあるので、こういうことも起きるんですよね」

 また、英語でブレットとやり取りをした武藤さんは、その的確な指示に驚いたという。

「ブレットの要求は常に明確で、理想のブレーデッドスイムジグのビジョンが見えているようでした。清水さんもブレットも、ゴールとするところは『釣れる引き心地』という感覚的なものでしたが、そのために『ブレードを何㎜厚くして欲しい』とか『スキッピング性能を上げるためにヘッドを偏平にして、ヘッドに掘られた溝も抵抗になるので浅くしてほしい』など常に具体的な提案をしてくれたので、そういった意味では助かりました」

ハイアピールながら高いバイト誘発能力


 少し前置きが長くなってしまったが、ここからはジャックハンマーの性能を掘り下げたい。最大の特徴は「ジャックハンマー=削岩機」というネーミングからもわかるとおり、シャローレンジで引いているとアングラーにまで聞こえてくるほどの「ガチガチガチ」というブレードとヘッドのヒットサウンドだ。これによって広範囲のバスにもルアーの存在を知らせることができる。それでいて本体はタイトでハイピッチなローリングアクションなので、トレーラーの軟らかい動きと相まって、バスが違和感なくバイトしてくるのだ。

 また、ブレードの立ち上がりがよく着水直後からバイトチャンスを生み出し、速巻きでも動きが破綻しない。アングラーが意図的にリトリーブスピードを変化させたり、ロッドワークを加えたりしないかぎり、このジャンルのルアーでよく言われる「チドリ」アクションを起こさない。これは「基本的に障害物に絡めて使うルアーだから、勝手にチドられて軌道が逸れると根掛かってしまう」という清水さんとブレットの共通意見があったからだ。

 アクションは激しすぎないもののリーリング時に手もとに伝わる振動は明確で、アングラーが集中して巻き続けられるようになっている。

 B.A.S.S.で活躍する2名のアングラーによって開発されたジャックハンマーだが、当初は特許の関係でアメリカでの販売はできないことになっており、日本のみでの発売を予定していた。そんな折、元祖「チャターベイト」を世に送り出した、特許を所持するZ-Man社から「このブレーデッドスイムジグをウチとエバーグリーンのダブルネームで販売させてほしい」という申し出があったという。本家本元のメーカーがこのような申し出をするほど、アメリカにおけるジャックハンマーの注目度が高いということだろう。

 近いうちに「B.A.S.S.エリートシリーズの優勝ルアーは『ジャックハンマー』!」というニュースが、海の向こうから聞こえてくるかもしれない。

dsc_9278 スキッピングなどのハードな使用を想定し、トレーラーがズレにくいダブルキーパーを採用。フックの付け根に瞬間接着剤を塗れば、ホールド性能はさらに上がる

エバーグリーンインターナショナル

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ジャックハンマー(エバーグリーン)ついに、ついに発売!!
http://basser.tsuribito.co.jp/archive/eg-jackhammer 06a

2017/4/26

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