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モノの舞台裏 
フラットフォース

すべて「アタリ」のフラットサイド

Basser編集部=文
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優れたハンドメイドアメリカンクランクをインジェクションで作る


 エバーグリーンインターナショナルのMoDoブランドから発売されたフラットサイドクランク「フラットフォース」。監修した清水盛三さんは自他ともに認めるクランカーであり、先月号の本誌の取材では、早春の池原貯水池でこのルアーを引き倒し、59cmのビッグフィッシュを含む3尾をキャッチしてみせた。

monoura2Basser2018年5月号p056~057

 フラットフォースとはいかなるクランクベイトなのか。開発を担当した倉本真さんに話を伺った。

「開発の発端は、『釣れるアメリカンフラットサイド』を量産できないか、ということでした。清水さんはアメリカの試合を転戦する際、よく各地域のローカルショップなどでウッド製のフラットサイドクランクを購入し、動きのよいものを選別して試合に投入しています。しかし、製品のバラつきから『アタリ』個体に出会う確率は低く、ローカルショップの名もなきクランクベイトですから、ストックを増やすこともままなりません。そこで、自分たちで作ってしまおう、という運びになったわけです」

dsc_2831 フラットフォース
飛距離、スロー~ハイスピードリトリーブに対応するバランスのよさなど、清水盛三さんが理想としたフラットサイドクランクができあがった。62mm。11.5g。フローティングモデル。潜行深度1.2~1.5m。11色展開。1750円


速巻きに対応するスイムバランスとフラットサイドらしからぬ飛距離


 フラットフォースが目指した性能は、ハンドメイドのアメリカンフラットサイドクランクのなかでも「アタリ」とされるアクションやバランスが優れた個体のアクションをインジェクションで再現し、どんなスピードで巻いてもアクションが破綻しないレベルまでその性能を引き上げること。そして、フラットサイドクランクの泣き所であった飛距離不足を解消し、風のなかでもしっかりとねらったスポットに投げ込めるキャスタビリティーを確保することだ。

「飛距離に関しては、重心移動を採用すれば割と簡単に解決するはずでした。でも清水さんは頑なに固定重心にこだわったので、その制約の中でいかに飛距離をだすかという格闘でした。清水さんが『これ以上大きいとイヤ』というボディーサイズの範囲内で、できるだけ空気室(浮力)を確保して、なるべく重いウエイトを入れ、空気抵抗を受けにくい形状を突き詰め、やっと理想のアクション、飛距離が実現できました」

 記者は撮影用のサンプルをもってフィールドに赴き、このルアーを実際にキャストした。

 まず驚いたのは飛距離と飛行姿勢だ。飛距離に関してはこのサイズのクランクベイト、しかも固定重心にしてはかなり飛ぶといった印象。そして飛行姿勢。一般的なフラットサイドクランクでストレスだったのは、飛距離よりも飛んでいる最中に風に煽られ軌道が逸れてしまうことだった。しかしフラットフォースは向かい風を切り裂いて真っ直ぐ飛んでいき、バックラッシュもなし。

 次にリーリングをしてみると、感触は強すぎず弱すぎないちょうどいい引き抵抗で、アクションはロール主体でややおとなしめ。そしてギア比6.3:1のリールで全速巻きしても、アクションは破綻せず(たまにわずかなチドリが入る)、足もとまで水中を泳いで帰ってきた。

「もう、ちゃんと泳ぐかわからないハンドメイドクランクをネットオークションで探したりするのはやめよう」

 そう思わせてくれるクランクベイトとの出会いだった。

エバーグリーンインターナショナル  
 
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2018/5/4

最新号 2018年7月号

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