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モノの舞台裏
ファイナルフィネス

2Lbラインでも確実にフッキングするために青木大介が求めたフィネスフックの理想形

Basser編集部=文
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FINA史上最細かつ最軽量のワイヤーと形状の妙で実現したフッキング性能


 青木大介さんは自他ともに認めるフック・フェチだ。過去に本誌で「釣りを続けることは、理想のフックを追い求め続けること」と語っているとおり、これまでメーカー問わず多くのフックを使い込み、その経験を自身のフック開発にフィードバックしてきた。

 そんな青木さんがプロデュースした「ファイナルフィネス」は3Lb以下のウルトラライトラインでの使用を想定したマスバリで、FINAのバスフィッシング用フックとしては、最も軸線径が細く、最軽量だという。このフックに込められたこだわりを、青木さんに伺った。

「このフックは、とにかく『細いラインでもしっかりフッキングできること』を重視して開発しました。細いラインというのは具体的には2~3Lb。スモールマウスねらいやハイプレッシャーレイクで3in以下のワームをダウンショットリグで使用するときに出番になることが多いです」

dsc_9692 ファイナルフィネス
#8、10、12 をラインナップ。それぞれ12 本入り。オープン価格


 クリアレイクのスモールやプレッシャーがかかったバスをねらう際、その存在をバスに悟られにくいライトラインはとても効果的だ。さらに、水深10mをねらうこともあるダウンショットリグなどでは、ラインが細ければ細いほど操作性や感度は向上する。

 しかし、細いラインは伸びやすく、フッキングパワーがフックに伝わりづらいというデメリットもある。「ファイナルフィネス」は軽量設計のためバスの口に吸いこまれやすく、やや外向きのフックポイントでバスの口深くにハリ先が立ちやすい。

 構造上、フックポイントが外向きだとハリ先がバスの口がどこかに引っかかりやすいが、貫通はしにくいとされる。ハリ先の向く方向とフッキングで力が加わる方向がずれているからだ。しかし、このフックは極めて細い軸線径とマイクロバーブの相乗効果で軽い力でもバスの口を貫通するフッキングが可能だ。

「ダウンアイ」の効果でワームが水平姿勢をキープ


 このフックの特徴として、ラインアイに角度がついた「ダウンアイ」形状が挙げられる。フックをダウンショットリグでセットすると、「ダウンアイ」によってシャンクの角度がラインに対して90度に近くなり、セットしたルアーが水中でだらんとすることなく綺麗に泳いでくれる。

dsc_9692aラインアイ部をクランクさせた「ダウンアイ」によって、フックの角度が持ち上がり、ワームの水平姿勢をキープしやすくなる。ワームがだらんと垂れ下がらず自然に泳ぐのでバイト増が期待できる

「実際のベイトフィッシュは水平姿勢で泳いでいることがほとんどなわけですから、ワームも水平で泳いでくれたほうがバイトが増えると思っています。また、マスバリはフックが一点でしかワームに触れていないので、ベンド部に角を作ることでワームのホールド性が上がり、ロッドワークに敏感に反応してくれるようになります。同じく、ワームのホールド性という観点から、このフックにはフッ素系の表面処理を施していません」

 ここで、このフックがあくまでも3Lb以下のラインのフッキングパワーに最適化されているということを確認したい。たとえば、伸びの少ない4Lb以上のラインでこのフックを使うと、フルパワーフッキングをしたときにフックが伸びてしまったりする可能性がある。フックが伸びてしまわないように人間側でフッキングパワーをコントロールするのではなく、そのとき使っているタックルで思い切りフッキングしても伸びてしまわないようなフックを適切に選択することが必要だ。

 青木さんが釣りを語るときに頻出する「適材適所」という言葉。これはルアーやタックルセレクトだけでなく、フックにも当てはまる。そのとき使うルアーやライン、攻めるスポットに応じて、何種類ものフックを使い分ける必要があるということだ。

 その点、「ファイナルフィネス」は万能なフックではないし、万能である必要もない。しかし、上記に挙げたような特定の状況で、アングラーに大きなアドバンテージを与えてくれることは間違いない。

ハヤブサ 

2017/6/28

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