サイト・ビー by Basser
バサーをつなぐウェブメディア

小森嗣彦さんが実践するスピニングリールのドラグ設定

「ファイト中のドラグ調節はバラシの元。調節は指で行ないます」【周年】

Basser編集部=写真と文
dscf0117
ライトタックルでミスなくファイトするためにはドラグが欠かせない。
とくに春はスポーニングを控えたビッグフィッシュと対峙することも多いため、事前にきちんと設定を出しておきたい。
今回は、JB TOP50で戦う小森嗣彦さんにスピニングリールのドラグ活用法を教えてもらいました。


この記事はBasser2015年4月号に掲載されたものを再編集しています。以下、小森さんによる解説

「指ドラグ」とは


 ドラグの調節方法はファイトのスタイルによって異なります。私はロッドを曲げてバスを寄せつつリールのハンドルを速めに巻き続けるファイトが好きです。「とにかく早くバスを寄せる」ことを最優先しています。理由は早くファイトを終わらせるため。釣りの時間を長くとれますし、バスを元気な状態でライブウエルに入れられる。どちらもトーナメントアングラーとしては大きなメリットです。ウエイインのとき「小森の魚はいつもよく跳ねるな~」と運営スタッフに言われたこともあります。

 ドラグは3Lb以下のラインで380g、4 Lbで450gという設定にしています(ピュア・フィッシング・ジャパンのドラグチェッカーで計測)。450gは、ロッドを曲げて「これ以上曲げたら折れるかも」と思うと同時にドラグが滑り始める数字です。ファイト中の感覚で言うと「魚が突っ込んだときにちょっとだけドラグが出る」という感じです。380gだとその一歩手前でドラグが出ます。ちなみに計測は手持ちのバネバカリでも可能です。リールをロッドにセットし、ラインをガイドに通したうえでバネバカリに結び、サオを曲げてドラグが作動するときの数字を見ます。このときは滑り出しの数字を見るのではなく、しばらくテンションを掛け続けて出た平均値を参考にしたほうが正確です。

kitaura-3ファイトを早く終わらせるやり取りを心がけている

 そしてファイト中にドラグを調節する回数は極力減らすようにしています。ドラグノブを回すときはリールのハンドルから手を離すことになるわけですから、ラインスラックが出てバラシにつながる恐れがあります。

 フッキング時など、ドラグが出てほしくないときは「指ドラグ」を活用します。ロッドを持つ手の人差し指か中指でスプールを抑えて回転を止めるわけです。ロングキャスト時やディープを釣っているときのアワセは力強さが求められるので、指でスプールをロックしてフッキングを入れます。逆に至近距離でのアワセはラインブレイクが怖いので指ドラグは使いません。

 唯一、ファイト中にドラグをイジるのは掛けた魚がデカいことをファイト中に気付いたとき。途中まで小さい魚と思うくらいですから、バスはあまり抵抗していないので弱っていない。「気付いた直後にいきなり突っ込まれてラインブレイク」というミスが起きやすい状況なので、このときはドラグを緩めて対応します。

 余談になりますが、僕がドラグ設定の数値を測ったのはピュア・フィッシング・ジャパンのテスト釣行時で、河辺(裕和)さんと青木(大介)も一緒でした。

 河辺さんは、バスを掛けたら魚の動きに合わせてロッドを上下させながらリールをゆっくり巻くファイトスタイル。ドラグ設定はフッキング時が700gと強めで、ファイト中に流れるような動作でドラグを緩めていました。青木は完全に手首を固定してロッドをほとんど動かさずリールをゴリ巻きするタイプ。ドラグ設定は400gで、ファイト中は多くの時間ドラグを作動させていました。三者三様のファイトとドラグ設定がわかって面白いテストでした。

小森嗣彦さんの愛用リール sp_kit_studious3_2 sp_kit_studious4_1 レボMGX2000SHAbu worksスチュディオススプールキット(アブ・ガルシア)
大口径のカーボンワッシャーを採用したカーボンマトリックスドラグを備え、バスがいきなりダッシュしたときにも滑らかにラインを送り出してくれる。レボMGX2000SHは175gの軽量ボディーで巻き心地も滑らか

 Basser4月号では、三寒四温と言われる悩ましい早春を釣るヒントを数多く紹介。実釣記事では、川島勉さんと田辺哲男さんが亀山湖で、並木敏成さんが相模湖でいち早く春を捉え、それぞれテキサスリグ、ジャークベイト、パワーフィネスという異なるスタイルで50cmクラスを手にしています。




2017/3/10

つり人社の刊行物
SERIOUS 15 2018 JB TOP50参戦記 3rd&4th STAGE編
SERIOUS 15 2018 JB TOP50参戦記 3rd&4th STAGE編 本体3,800円+税 DVD-180分
第3戦 奈良県 七色貯水池 第4戦 福島県 北浦 TOP50のラストファイト! 青木が得意とするフィールド2連戦を完全収録。 日本のバスフィッシングトーナメントトレイルの最高峰「JB TOP50」に参戦する青木大介に全試合完全密着する本…
つり人社の刊行物
SERIOUS 15 2018 JB TOP50参戦記 3rd&4th STAGE編
SERIOUS 15 2018 JB TOP50参戦記 3rd&4th STAGE編 本体3,800円+税 DVD-180分
第3戦 奈良県 七色貯水池 第4戦 福島県 北浦 TOP50のラストファイト! 青木が得意とするフィールド2連戦を完全収録。 日本のバスフィッシングトーナメントトレイルの最高峰「JB TOP50」に参戦する青木大介に全試合完全密着する本…

最新号 2019年1月号

トッププロやレジェンド級アングラーが一堂に会するBasser AllstarClassic。今年の会場で1万4500人が、そしてAbemaTVやsiteBで延べ100万人以上がリアルタイムで目撃したこの平成最後の戦いを、今号では特集しています。
「湖上で起きたことのすべてを公開する」というオールスターの理念に基づき、1日目に3尾・4505gという圧巻のウエイトを叩き出した小森嗣彦選手の戦略や、2日目に猛チャージをかけた沖田護選手のフロッグパターンなど、生中継では見ることのできなかった各選手の戦いぶりを詳報します。
また「米国ツアー最前線」では、雨貝健太郎さんがアメリカのトーナメントシーンに衝撃を与えた新たなツアー「BPT(バスプロツアー)」が発足した背景について解説。B.A.S.S.やFLWとの違いや、そこに在籍していた選手たちが来年からBPTへの出場を選択した理由、そしてこの新興団体を動かす超大物の存在……。今アメリカで何が起きているのかを詳細に伝えてくれています。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING