サイト・ビー by Basser
バサーをつなぐウェブメディア

木村建太のフロッグロッド 「サイドワインダー・ブッシュバイパー」

エキスパートが教えるロッド選び:第4回

木村建太=文
 釣具店にずらっと並んだロッドの数々。そのなかから自分のやりたい釣りに最適な1本を選ぶのはなかなか難しい。今回は、エキスパートたちにそれぞれの十八番の釣りでどんなロッドを求めているのかを聞いてみました。

※この記事はBasser2016年3月号に掲載されたものを再編集しています

サイドワインダー・ブッシュバイパーHGC-70XS/GP(デプス)
「折れないロッドを選べ」
kimura-2a レングス●7ft
パワー●X-Heavy
アクション●スロー
適合ライン●モノフィラ16~25Lb、PE50~100Lb
適合ルアー●1/4~2oz

◆木村さんのセッティング例
リール:レボブラック9DFL100ハンドル(アブ・ガルシア)
ライン:ウルトラキャストインビジブレイド 65Lb(スパイダーワイヤー)


kimura-1 木村建太(きむら・けんた)
●琵琶湖でガイド業を営む。2009年琵琶湖オープントーナメントで年間ランキング1位。2013年からバスマスターエリートシリーズ昇格を目指しB.A.S.S.オープンにボーターで参戦中。


ほかのルアーで釣れないところを釣れるのがフロッグの強み


 今回、編集部からはフロッグロッドについての解説をお願いされていますが、その前に、まずは僕のフロッグゲームへの考え方を書かせてください。

 フロッグゲームのタックル選びを考えるうえで、僕が最優先に考えることは「障害物に引っかからないルアーで、魚の口にうまくフッキングを決める」という矛盾についてです。

 フロッグを使うシチュエーションは言うまでもなくマットカバー、ベジテーション、ウッドカバーなどのカバーを絡めることが必須であり、積極的にカバーに絡める、極端に言えばほかのルアーではありえないくらいのカバー奥や、濃いベジテーションに絡めていくことこそがフロッグというルアーのポテンシャルを引き出すために必要な心構えと言えるのですが、個人的にフロロ20Lbや、20Lbクラスの細いPEラインでも充分だろうと思えるようなスポットでとどまっているなら、ハイプレッシャーフィールドであればあるほどまだ攻め方が甘いと感じます。

 正直なところ、トリプルフックの付いたルアーや食い込みのいいワームに比べてキャッチ率の劣るフロッグを投げるという行為自体が、すでにリスクでもあり、昨今の一尾一尾が貴重な場面において、可能であればキャッチ率の高いルアーで食わせたいという感覚が僕自身のなかにないといえば嘘になります。

 だけれども、ありえないアプローチができるフロッグでしか獲れない魚がいることを、フロッグゲームが浸透しきった感のあるフィールドでも感じることがいまだに多くあります。ムシルアーやペンシルベイトなど、その他のルアーでは絶対に無理! と言い切れるところにアプローチしてこそ、フロッグで釣る価値があるよ、と言いたいのです。

◆木村さんの使用ルアー例
kimura-3 スリザーク(デプス)
61㎜、10.5g


kimura-4 バスターク(デプス)
61㎜、14g


ガチ本気アワセをするためのロッド


 そういった濃いカバーに正確にキャストすることが重要となりますが、これはどのルアーにおいても同じ。むしろ、フロッグゲームで最も難しいと言えるのは、冒頭に書いた「障害物に引っかからないルアーで、魚の口にうまくフッキングを決める」という部分にあります。僕がフロッグゲームをやり込んだうえで行き着いたひとつの結論は、濃いカバー越しに全力でフルフッキングして、獲れないなら諦められるということ。フッキングパワーが足りずにバラすのは釣り人のウデが足りないと考えていますが、しっかりバットにウエイトを乗せるアワセが決まっているにもかかわらずすっぽ抜けるなら、しょうがないよね、ということです。

 フッキングを決めるときに、僕が人に説明するときは「止まってる球に、バットをフルスイングしてホームランを打つ感覚」や「フロロ20Lbだったら確実にアワセでラインブレイクするくらいの力をかける」と伝えています。いわゆる、ガチ本気アワセです。これは琵琶湖でもカスミ水系でも、亀山湖でも同じ。ガチ本気アワセをするうえで、まずタックルに強度が必要となります。

 フックのほうが心配になってしまいます? 安心してください、今時のフロッグ用のダブルフックは、格闘家やスポーツ選手でもない限り、そうそう伸びない線径でデザインされています。

 ラインはPE50Lbだと食ったあとの反転時にジャストミート気味にフッキングが決まった場合に限り、万が一のタカ切れが考えられるのでPE65Lbをメインにしています。それでもタカ切れが心配ですか? 安心してください、フロッグで数え切れないくらい釣っている僕でも人生で1回しかタカ切れしたことないですから。切れるとしたらよっぽどラインに傷が入っているか、ノットが甘いかです。ノットがカチカチに締まっていれば大丈夫だし、自信がなければノットに瞬間接着剤を1滴垂らせば大丈夫です。

 アワせて大丈夫なんだから、思いっきりアワせないと損なんです。思い切れないのはリスクなんです。

 編集部からはロッドの解説を求められたのに、長ーい前振りをしたのは、要するにこれを言うためです。

 それでも折れないロッドを使ってください。

 バットにウエイトをかけると、一見強そうに見えるロッドであっても意外とあっさり折れてしまうロッドもあり、ブッシュバイパーをデザインする際にもファーストサンプルは50㎝アップのフッキングでバットから折れてしまいました。その後のプロトのテストでは、鉄柵にラインをくくり付けて、身体が浮くくらいの力でフッキングしたりして強度をクリア。遠投、操作性、フッキングパワーを考えるうえで最もバランスがいいレングスの7ftでデザインしました。

ショートロッドはフッキングに不安あり


 キャストアキュラシーだけを求めると当然短いほうが……となりますが、リザーバーのオーバーハング等で距離が近かろうが、使うフロッグが軽量フロッグであろうが、6ft6inクラスでフッキングを決める自信がないと同時に、それでフッキングが決まるくらいのカバーなら別のルアーを入れていったほうがいいという考え方なので、僕は世界中どこに行ってもブッシュバイパーオンリーです。レングスを変えるとキャスト時の振りでルアーに伝わるパワーとルアーの飛ぶスピードが変わってしまうので、今となってはかえって使い分けるような器用なことができなかったりもします。

 フロッグのみならず、7ftエクストラヘビーロッドとしていろんな用途に使用するため、ボートに積まない日がなく、アメリカに行くときもバズーカーに3本入れて持ち歩く、僕にとっては身体の一部に最も近いロッドです。

 
 今号は、会場で1万4000人以上が、そしてAbemaTVとsiteBで延べ約100万人がリアルタイムで目撃したBasser Allstar Classic2017を全力で特集しています。
 「湖上で起きたことのすべてを公開する」という同大会の理念どおり、連覇を達成した北大祐選手の巻き物パターンの全貌をはじめとする選手のテクニックや戦略、そして心模様までを詳報。生中継では見ることのできなかった戦いの全貌が明らかになります。
 また生中継の名シーン集や、ビッグフィッシュ分析、過去大会の考察など充実の内容。大興奮の2日間をより深く知ることができる一冊です。


表紙をタップすると試し読みができます hyo1

  
 

 

水面を覆うマットカバー。そこに潜むバスを釣るために、パンチングとバジングフロッグという2つのテクニックを実釣解説。日本各地のフィールドで見られる水面まで伸びたウイードジャングル、分厚い浮きゴミの攻略に役立ちます。

 

マットカバー完全攻略

DVD-90分

  
 

 

霞ヶ浦オカッパリと琵琶湖ボートロケでお届けするフロッグフィッシング・ハウツーDVDの決定版!! フロッグフィッシングの魅力にとりつかれ、フロッグを主体とした琵琶湖のガイドに多くのゲストを迎えているプロアングラー・内山幸也。そのノウハウを余すところなく収録しました。  内容はオカッパリとボートに大きく分かれているが、「フロッグでバンク=岸を撃つ」という共通のテーマがある。オカッパリ編のロケ地は茨城県・霞ヶ浦。ボート編の舞台は滋賀県・琵琶湖。このDVDを観てキャストのコツさえ掴んでしまえば、全国各地のフィールドに応用が利くオーソドックスな内容となっています。

 

内山幸也 バンク・ビート・フロッギン

DVD-75分

  
 

 

優れたスナッグレス性と軟質の中空ボディーが生み出す様々な効果で、これまで二の足を踏んでいたスポットで臆することなくトップウォータープラグ特有のアクションを演出できるフロッグ。講師は、あらゆるメディアで活躍する伊豫部健さん。トーナメントで活躍する斎藤真也さん。そして琵琶湖の人気ガイド、大西健太さんだ。伊豫部さんは野池のフロッギング。斉藤さんはホームの亀山湖が舞台。大西さんは琵琶湖でのオープンウォーターフロッギング。タイプの異なる3つのシチューエションで三者三様のフロッグメソッドが収まった内容。

 

フロッグ講座

DVD-130分


釣り人道具店「Basser ALLSTAR CLASSIC感謝セール」を開催中!

つり人社通販サイトの釣り人道具店では、期間限定企画としてBasserオリジナルロッドソックスのセット販売を行なっています! 4本まとめ買いしていただくと1本サービスとなる大変お得なセールです! ぜひこの機会にお買い求めください!

soxspinning ロッドを傷から守るBasserオリジナルロッドソックス。スピニング用とベイト用をラインナップしています

スピニングロッド用

ベイトロッド用


2017/10/27

最新号 2018年1月号

2017年を締めくくるバスとの出会いは「中層で」  もうすぐ冬の入り口、12月。年内最後のバスを釣るためのカギは「中層」にありました。  特集の冒頭では、山岡計文さんが「バスはボトムにいない。だから私はボトムを釣らない」と、自身の経験に基づく「ボトム否定論」を展開。  さらに北大祐さんはディープクランク、平川皓也さんはジャークベイト、川村光大郎さんはラバージグ、伊藤巧さんはネコリグと、4者4様の中層攻略テクニックを公開します。  台風の影響でワンデイ戦となったJBTOP50最終戦では、青木大介さんに密着取材。年間タイトルに王手をかけながらも正午までノーフィッシュ。吐き気をこらえ、苦しみ抜いた戦いの記録は必見です。そして後日のインタビューでは「驚きの展望」が語られます。  また、この霞ヶ浦戦を勝った関和学さんのパターンを追加取材を行なって詳報。ベイトフィッシュに着目した、消波ブロック帯の「中層」を釣る技は必見!! 寒い季節の一尾に繋がるヒントが盛りだくさんです。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING