サイト・ビー by Basser
バサーをつなぐウェブメディア

DVD『オカッパリAllstarClassic ザ・キャノンボール』発売記念トークショー

ザ・キープキャスト2018 釣れまくりだった愛三岐決戦を振り返って

サイト・ビー=まとめ
dsc_2804a この記事はザ・キープキャスト2018でのトークショーの模様を掲載しています。司会は『Basser』編集長の堀部政男


2018年3月10日(土)、11日(日)に開催されたザ・キープキャスト2018では、メインステージの最後の催しとして伊豫部健さん、木村建太さん、内山幸也さん、水野浩聡さん、松下雅幸さんを迎えてトークショーを行ないました。話題は5名が出場し、この春にDVDとして発売された『オカッパリAllstarClassic ザ・キャノンボール』(2017年5月25日・26日開催)について。史上MAXウエイトとなったこのバトルを振り返ってもらいました。

ひとりアウェイだったキムケン


堀部:昨年、大江川、五三川、長良川を舞台に開催しましたオカッパリオールスタークラシックのDVDが発売となりました。出場していただいた伊豫部健さん、木村建太さん、内山幸也さん、水野浩聡さん、松下雅幸さんにお越しいただいています!

一同:よろしくお願いします!

chao
内山:ちゃお~!

堀部:今回の人選は、このフィールドを地元としているアングラーの方を中心にお声をかけさせていただきました。そんななかで木村さんには「なんで俺なん?」と思われてしまったかと。

木村:オファーをもらったときに「え、僕っすか!?」って聞き直しました(笑)。

堀部:実は人選にはもうひとつテーマがあって、アメリカにゆかりのあるアングラー4人を水野さんが地元で迎え撃つという構図も考えていました。

水野:あ~、それは感じてましたね。だから「呼ばれたからには僕の地元で勝手はさせんぞ」という気持ちで臨みましたよ(笑)。

堀部:木村さんにとって長良川は初めてだったそうですが、釣りをしてみた印象はどうでしたか?

木村:長良川も五三川もほぼ初めてでした。大江川もほぼ冬場しか釣りをした経験がなかったので、今回「魚めっちゃいるやん!」て思いました。長良川は超いいタイミングに当たっていた。

松下:普段はあんな釣れ方はありえないです。

堀部:Basserの誌面で結果をご覧になった方はご存知かと思いますが、めちゃくちゃ釣れているんです。結果を見て木村さんはどう思いましたか?


木村:次はいつこのフィールドでロケしようかなと考えるくらいイイ印象でした。プラクティスで初めて入ったときに魚の量が尋常じゃなかったんです。なので、すごくポジティブに試合に臨んでました。終わったあとに「あんな釣果はなかなか出ない」と言われていつものようすがわかりました。

堀部:長良川をよくご存じのみなさんは、木村さんのこの「すごくいい釣り場だな、なんでみんなここでロケせんのやろ」という印象を聞いてどうでしょうか。

水野:長良川は良くも悪くもすごく広いんです。だから、魚と出会えるタイミングやシーズナルパターンを理解したうえでやっていくと面白いんですけど、何もわからない状態でいざ釣りをしようとすると、見た目で何もないところが多くて途方に暮れてしまいます。魚がアングラー側に寄ってくる状況を捉えられれば、オカッパリでもこの試合のときのような結果を出せるポテンシャルを持ったフィールドだとも言えます。
 五三川や大江川は人の手が届きやすい分、魚の前にルアーを通しやすいので人が多いんです。

木村:試合日の前日に雨が降って急に増水したんですよね。さらに潮まわりもすべてがパーフェクトなタイミングだったということをみなさんの話を聞いて知りました。

ウイニングエリアになったのは長良川


堀部:そんな長良川の状況を味方につけて、5尾7490gのウエイトで優勝したのが松下さんでした。

松下:あのときは普段の増水のタイミングよりさらに多くて、溢れていると言っていいくらい。さらにスポーニングも絡んでいて、フィーディングでシャローに差してきていたバスがみんな大きかった。それが今回は僕のところに回ってきたのかなと思います。

伊豫部:俺下手したら15年以上長良川をやっているけど、普段こんなに釣れないじゃん。でもこのときのまっつんは、あれだけバスを掛けておきながら、ここぞという場面でヒモに絡んでバラしたりしてるし(笑)。勝つときってパーフェクトゲームか、どんだけミスしても勝っちゃうかのどっちかだと思った。だから、そういう星の下にあのときのまっつんはおったよね。

matsun
堀部:こんなに釣れるのも初めてなら、優勝者がこんなにミスしても勝ってしまうオカッパリオールスターも初めてでした。

木村:釣れっぱなしのDVDになりましたよね。5人で2日間とはいえ、こんなに釣れるロケってなかなかないです。

「表層」がカギになった大江川と五三川


堀部:木村さんは初日には大江川をメインに釣りをされていましたよね。PEを巻いたスピニングタックルでライトリグを扱うという、失礼ながらあまり木村さんのイメージに合わない釣りをされていました。大江川はそれほど難しいフィールドなんですか?

木村:いや、そういうことではなく、あのときはリグを軽くすればバスが食ってくれる感じだったんです。ゆっくりフォールさせてピタッと止めてあげれば、この状況なら確実に釣れるだろうと。僕は最初、優勝ウエイトを読み誤っていて、「5㎏ちょっと釣っておけばまぁエエかな」と思っていたので、わざわざストロングにする必要がなかったんです。
 こういう対決モノって、リミット3本勝負と5本勝負では全然意味合いが変わってくるんです。日本で5尾をショーフィッシング(見せる釣り)で揃えるのって大変なことが多いので、普段はねらわないサイズであっても勝つために「全部釣ってやれ!」というつもりでねらいました。
 内山さんのあとを着いて行った場面があるんですが、内山さんがフロッグ一本で勝負しているあとから自分がライトリグで釣ってしまい、「なんか、ごめん」てなりましたね(苦笑)。

kimken
堀部:その内山さんはルアーが決まっていましたね。いつもどおりのフロッグ勝負。

内山:そうですね、このメンツなので、自分の好きな釣りでやりたかった。勝てるとしたら、自分の場合はそういう釣り(=フロッグ)がハマったときだろうとも思ってたしね。

木村:2日目はいい釣りをしてましたよね。

内山:2日目は晴れてバスが一気にシェードに寄った。初日は雨だったので、釣れてるサイズも小さかったんですけど、2日間で天気が変われば、フロッグならどちらかはハマるので、挽回できるかなと思いました。でも、自分の得意な釣りで、得意なロケーションだけを探していくうえでも五三川はすごくいいフィールドだなと感じました。

堀部:五三川ってなぜあんなにフロッグに出るんですか?

内山:ひとつ言えるのは、五三川には上を向いているバスが多いですよね。

木村:上じゃないと食わせられない魚が多いんです。魚の量はものすごく多いけど、拾いきれていないバスもものすごくいるということを、やっていて感じました。

内山:僕がやったのもメジャーな場所だったけど、あのフィールドのバスはいろんなルアーを投げられているので、水面に出すことがいいサイズを釣る秘訣だったかなと感じました。

堀部:大江川と五三川に関しては、内山さんがフロッグで、木村さんもワームの表層系の釣り、水野さんはバズベイトとフロッグで釣っていたので、表層に魚が出る状況でしたね。

木村:あそこまでプレッシャーがかかっていると、ルアーを見せた瞬間に全部見破られていると思います。本来あの時期だったら、トップで釣るにしてもポッパーとか、じわっと探れるルアーがいいけど、水野くんのイメージとしては「見切られないためのバズ」でしょ。

水野:フォローでネコリグとかも入れたんですけど、そっちは食わず、次のキャストで投げたバズに食ったということがありました。それくらい、「表層+スピード」という条件がないと僕の魚は獲れない感じでしたね。

堀部:スレているからライトリグなのかと思いきや、フロッグであったり、バズベイトであったりという表層系の釣りが効くんですね。

ルールを守っていつまでも楽しく


伊豫部:それから、今回のフィールドは結構ルールがややこしいところがあるよね。だから今まで取材があまり盛んじゃなかったという部分もある。

iyoken
水野:そういう一面もありますよね。

伊豫部:とくに長良川はレガッタの漕艇場をはじめとした立ち入り禁止エリアがあったり、ほかにも国立公園があったり。ボートを下ろすにしても、河川敷に行くまでにチェーンがあって、管理事務所に鍵を借りる必要がある。不正に入ってしまう人もいたりして、問題になってもいます。釣りをするにしても入漁料の年券もしくは日釣り券の購入が必要。そういうルールを全部知っておかないといけないから、エントリーするのにハードルがあるフィールドだよね。

木村:僕も下見の段階でかなり電話して問い合わせました。

堀部:掲載号のBasserには、エリアのルールを詳細に紹介させていただいています。地元のアングラーの方に協力していただいてルール作りをしましたし、もちろんすべての選手に入漁券を購入していただきました。

iyokenBasser2017年8月号p012~013

伊豫部:とくに今回のフィールドは三重、愛知、岐阜の3県にまたがっていて、県によってもルールが違っていることもあるから、難しいよね。
 長良川には長良マスターズといって、このフィールドが好きな人が集まってトーナメントなどをやっている団体があるんですが、彼らが少しずつそれを広めようと活動してくれています。ローカルルールの数々をオフィシャル化して広められればと思うけど、まだまだ発展途上の段階だよね。

松下:中部地区には素晴らしいフィールドが多いです。琵琶湖がクローズアップされがちですけど、ほかにもいろんなシチュエーションがありますし、ルールとマナーを守って楽しい釣りができればなと思います。

木村:地元の人が怒ってしまうというのもちょっとしたことだと思うんです。みんなで挨拶をしていれば、サングラスをかけていても変なヤツには思われないと思う。僕ら、ただでさえデカい車に乗って、サングラスをかけて釣りをしているんで、とにかくひと言でも歩いている人に「こんにちは」と声をかければ印象は変わるはずなんです。

堀部:今回のオカッパリオールスターを開催するにあたっては、選手の皆さんといっしょに駐車スペースについてもとても気を付けました。往来の邪魔になるところに停めた場合、その時点で失格という旨をルールブックに明記しましたし、選手の皆さんにも賛同していただきました。こうしたところにはぜひ気を付けていただいて、これからも楽しい長良川、大江川、五三川であってほしいと思います。みなさん今回はありがとうございました。

一同:ありがとうございました!!



 2017年5月25・26日の2日間で競われた元祖岸釣りトーナメント「オカッパリオールスタークラシック」。第9回目を数える今回の競技エリアは中部の人気河川、長良川、大江川、五三川だ。出場選手は中部以西をホームに活躍する、人気と実力を兼ね備えた5名。

 今回のルールは2日間トータル5尾の重量勝負。ただし、リミットの5尾を揃えるには3河川のうち2河川以上で釣らなければならず、たとえば大江川で5尾釣ったとしてもスコアに反映されるのは4尾まで。5尾目は長良川か五三川で釣らなければならない。この変則ルールが選手たちの戦略にどう影響するかが大きな見どころだ。


dvd-okappariallstara 価格:本体3,600円+税
出演者:伊豫部健・内山幸也・木村建太・松下雅幸・水野浩聡
DVD-150分



そのほかのオススメDVD
内山幸也 バンク・ビート・フロッギン


価格:本体3600円+税
出版年度:2017
DVD-75分

霞ヶ浦オカッパリと琵琶湖ボートロケでお届けするフロッグフィッシング・ハウツーDVDの決定版!! フロッグフィッシングの魅力にとりつかれ、フロッグを主体とした琵琶湖のガイドに多くのゲストを迎えているプロアングラー・内山幸也。そのノウハウを余すところなく収録しました。  内容はオカッパリとボートに大きく分かれているが、「フロッグでバンク=岸を撃つ」という共通のテーマがある。オカッパリ編のロケ地は茨城県・霞ヶ浦。ボート編の舞台は滋賀県・琵琶湖。このDVDを観てキャストのコツさえ掴んでしまえば、全国各地のフィールドに応用が利くオーソドックスな内容となっています。




松下雅幸 スイムジグ徹底攻略

価格:本体3600円+税
出版年度:2015
DVD-100分


シャッドテール系のソフトベイトをセットしたラバージグをスイミングさせるという、いたってシンプルだが効果絶大なメソッド、スイムジグ。2007年ころに琵琶湖でディープエリア攻略のメソッドとして、ロングシャンクのフットボールジグにシャッドテール系ワームをセットしてスイミングさせる「スコーンリグ」が浸透していましたが、5年ほど前のアメリカのトーナメントシーンでシャロー攻略のニューメソッドとして紹介されて一気に周知されました。しかし、まだ登場から日の浅いこのメソッドを完全に理解して使いこなしているアングラーは意外と少ないようです。  そこで今回は、早い段階からスイムジグに着目し、自身のブランドから専用のラバージグをリリースするほどスイムジグへの造詣が深い松下雅幸さんに解説を依頼。ロケの舞台は琵琶湖と利根川。まったく異なるシチュエーションでスイムジグの威力を存分に証明してもらいました。これから春に向かって効果的なメソッドだけに必見の内容となっています。




イヨケン流 ストロング バンクフィッシング

価格:本体3600円+税
出版年度:2014
DVD-110分


アメリカのトーナメントに参戦中のイヨケンこと伊豫部健。彼の釣りはベイトタックルをメインにアピール力の強いルアーで自分にしか釣れない魚をスピーディーに探っていく手返し重視のラン&ガンスタイルだ。これはボートフィッシングでもバンクフィッシングでも変わらない。本作は、そんなイヨケンのバンクフィッシングに鋭くメスを入れた。釣り方やテクニックのハウツーというよりも、誰もがすぐに実践でき、釣果に直結する内容に特化。「最新のタックルとテクニックを駆使しても、なぜか釣果に結びつかない…」と、伸び悩むアングラー必見だ!




木村建太 マットカバー完全攻略

価格:本体3400円+税
出版年度:2010
DVD-90分


水面を覆うマットカバー。そこに潜むバスを釣るために、パンチングとバジングフロッグという2つのテクニックを実釣解説。日本各地のフィールドで見られる水面まで伸びたウイードジャングル、分厚い浮きゴミの攻略に役立ちます。ロケ地のひとつは関西の野池。オカッパリのパンチングで、水面を覆う難攻不落のマットカバーを攻略!ポイント選び、キャスト、ルアー操作、アタリの出方、アワセをわかりやすく解説。もうひとつは琵琶湖。岸沿いのシャローに広がるマットカバーや、沖のマットカバーを、パンチングとバジングフロッグで攻略。






2018/4/5

つり人社の刊行物
並木敏成のThis is バスルアー
並木敏成のThis is バスルアー 本体1,600円+税 A5判並製148P
キミのルアーセレクト、本当にそれでOK? バスフィッシングに用いられるルアー、全18ジャンルを徹底解説。 あなたのルアーセレクトはココが間違っている!? 日本のフィールドに必要なのはフィネスだけなのか!? バスフィッシングの頂点を見…
つり人社の刊行物
並木敏成のThis is バスルアー
並木敏成のThis is バスルアー 本体1,600円+税 A5判並製148P
キミのルアーセレクト、本当にそれでOK? バスフィッシングに用いられるルアー、全18ジャンルを徹底解説。 あなたのルアーセレクトはココが間違っている!? 日本のフィールドに必要なのはフィネスだけなのか!? バスフィッシングの頂点を見…

最新号 2018年11月号

2号連続で綴るクランクベイト愛

釣るための道具としてだけでなく、所有する喜びも与えてくれるクランクベイトを2号連続で大特集。
かつてクランクベイトの魅力を伝えてくれた人気連載、『秘密のクランクベイト』が15年ぶりにカムバック。前編の今回は、クランクベイト誕生の歴史的・地理的背景から、名作ハンドメイドフラットサイドクランクの「あれから」を辿ります。
「巻いて勝てる男」・北大祐さんは、シャロークランクの釣りのイロハを生徒役の編集スタッフにレクチャー。パワー、レンジ別のクランクベイトローテーションや、さらなる1尾に繋がるアプローチ方法を説きます。
また、開発学さん、西根博司さん、塚本謙太郎さんら著名ビルダーがクランクベイトの内部構造や素材の特性について解説。ウッド、プラスチック、そして発泡素材など、マテリアルの違いでクランクベイトの個性はどのように変わるのか。そして名作ルアーを真っ二つに割り、その内部構造から見えてきたものとは!?
さらに、人気の水槽実験によるルアーアクション検証企画「気になるルアー、泳がせます」や、クランクオンリー勝負の「編集部対決」など見どころ満載。
読めば、今すぐボックを開けてクランクベイトを愛でたくなる一冊です。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING