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JB TOP50遠賀川戦、沢村幸弘選手の強さに迫る :第2回(全4回)

超ショートディスタンスのプレゼンテーション

Basser編集部=写真と文
day2-8
いよいよ今週末に迫った2017年JB TOP50開幕戦の舞台は福岡県・遠賀川。
このフィールドで開催される試合で突出した強さを見せているのが沢村幸弘選手だ。
今回は、Basserに掲載したJB TOP50のレポートから、遠賀川戦での沢村選手にフォーカスした内容をお届けする。
第1回から第3回は、沢村選手が優勝を収めた2013年6月のJB TOP50第2戦のウイニングパターンを紹介したい。


この記事はBasser2013年8月号に掲載したものを再編集しています。

水深1.5~2mの超近距離戦。ときにはバーチカルも


 2013年6月7日~9日にかけて開催されたJB TOP50遠賀川戦。この試合で沢村選手は2位に3㎏以上のウエイト差をつけて圧勝した。第1回で沢村選手が徹底したスポットマネジメントを行なっていたことを紹介したが、第2回と第3回はそのスポットへのアプローチ法を解説したい。

 記者は2日目と3日目にバックシートでそのアプローチの一部始終を見て、この試合で沢村選手が突き抜けた要因が理解できた。それは少なくとも記者の常識にはない釣りであり、沢村幸弘というアングラーが持つ引き出しの多さと深さを雄弁に語るものだった。

 エリアは上流域(新日鉄堰~中間大橋)。沢村選手はGPSに打ち込んだポイントを確認しながら、ショアライン(リップラップ)の沖10mでエンジンを停止した。ねらいはリップラップではなく、その沖のフラットにある岩だという。水深は1.5~2m。沢村選手はエレキを降ろし、マーカーブイを片手に周囲を旋回。魚探に高さ50㎝ほどの岩を映すと、その直近(岩の真上ではない)にマーカーブイを投入した。マーカーブイから3.5mのボートポジションから、ピッチングでネコリグを送り込む。

day2-2 水深3~4mにある岩を真下に捉えネコリグを送り込む

 これがディープなら何の違和感もない動作だが、水深1.5~2mでこのボートポジションは近すぎるのではないか……。しかも、一度バスボートでスポットに乗り、真上でエレキを踏んでしまっている。多くの選手が1尾を手にするのに苦しむタフコンディション下で、このアプローチはバスに警戒心を与え、ますますバイトを遠ざけてしまうのではないか。正直そう感じた。しかし、そんな疑問を見透かしたかのように沢村選手が言う。

「この距離じゃないとスポットにリグが入らないんだよ。今俺がねらっているのは直径1mないような小さな岩。ロングディスタンスだと、ほとんどのキャストが捨てキャストになってしまうし、イメージ通りの場所にリグを通せない。逆に、キッチリ入れさえすれば、たとえ水深1.5mで、超ショートディスタンスでもバスは食ってくる。バーチカルでもいいくらいだよ。もちろん、ロングディスタンスでタイトに丁寧に探れるならそれに越したことはないけど、それは無理だからね」

「できればディスタンスをとりたい」という頭は沢村選手にもあったが、優先度は低い。最優先はあくまで「精度」。徹底精緻なリグのコース取りと操作を実践しなければ、バイトはほぼ望めないと沢村選手は考えていた。「精度」>「ショートディスタンスによるプレッシャー」ということである。ちなみに、ねらうスポットの規模が大きい場合(ハンプなど)や完全な無風状態のときは、スポットから15mほど離れたところに浮くこともあった。

 そのうえで沢村選手は、バイトを得るために極めて執拗なプレゼンテーションを行なっていたのである。その詳細とタックルは次回……。

 
day2-1 マーカーブイを打ち、ショートディスタンスで岩を探る沢村選手。スポットとボートの距離は5m前後が主だったが、強風下やスポットが極小のときはバーチカルに釣ることも。水深1.5mのスポットをバーチカルに探りバイトを得るシーンもあった。いずれの場合も、キャストを開始する前に必ず魚探にねらうスポットを映していた。バスそのものではなく、カバー&ストラクチャーを射抜くシューティングである

day2-3 マーカーブイを回収する沢村。投入や回収のときは他選手の目を強く意識していた

day2-7 水深3mでキーパーをキャッチ

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