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石井真さんに聞く、PEラインのメリット、デメリット :第2回

PEが活きるメタルジグとスピナーベイト

Basser編集部=写真と文
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Basser2013年3月号ではPEラインを特集した。
その巻頭記事に登場してくれたのが、亀山湖や高滝湖のローカルで冬のディープの釣りを得意としている石井真さんだ。
前回の記事で紹介したPEラインの長所短所を踏まえ、今回は長所が活きる2種類のルアーについて紹介したい。


メタルワサビーの場合


 前回の記事で、メタル系ルアーとスーパーディープでのスピナーベイトの釣りにPEラインが適していると説明してもらった。メタル系ルアーでは、とくに軽いウエイトのジグでPEラインのメリットが活かせるという。

「メタルワサビーの4gと8gはオールシーズンPEラインで使っています。このウエイトのライトメタルはベイトタックルでは扱いにくく、スピニングでもフロロだとイトヨレが気になります。PE1号ならバーチカルな誘いがそのままアワセになる衝撃の強いこの釣りでも強度的に不安がないし、フロロに比べて伸びがありませんからアワセも決まりやすくなるメリットもあります。一方、12gや18gの重いウエイトになるとベイトタックルにフロロラインでも充分に扱いやすいですから、PEを合わせることはあまりありません」

dsc_8472aメタルワサビー。12g以上ならフロロカーボンラインを巻いたベイトタックルで扱う。いずれにしてもバイトは着底直後に多いので着底させる回数を減らすことになる高さのあるリフトは行なわない。短いストロークの小刻みなリフト&フォールを繰り返す

 また、石井さんはメタルワサビーの釣りにPEラインを用いるメリットを夏にも実感するという。真冬のバーチカルな釣りとは違い、夏はおもにキャストティングで多用する。その際は着水後に2~3mほど沈ませてからシャクリとフォールを繰り返すが、ルアーは真上に浮いているPEラインが基点になってタテ方向に跳ね上がるため移動距離の短い誘いが連続して入れられる。フロロで同じことをしてもライン自体が沈んでいき、また巻きグセもあるためルアーは高く跳ね上がらずヨコ方向へ動き、結果的には移動距離が大きくなり、1回のキャストで入れられる誘いの数も減るというわけだ。

石井さんのメタルワサビー8g用タックル
ロッド:ロードランナーヴォイスHB660MLS-SGt(ノリーズ)
リール:コンプレックスCI4 F4(シマノ)
ライン:PE1号
リーダー:フロロ6Lb


スピナーベイトの場合


 亀山湖で行なった2012年12月の取材で、石井さんはディープにスピナーベイトを投入した。エリアは神社下。9mフラットから12mまで落ちるブレイクに立ち木が絡むシチュエーションだ。

「これくらいの水深ならウエイトチューンしたディープクランクのドラッギングでねらえますけど、お隣の高滝湖に比べるとここ亀山湖はフラットエリアが狭く、その水深に達するまでに助走が必要なディープクランクだと効率が悪い。それにここはフラットではなく立ち木が無数にあるブレイクですからトレブルフックの付いたルアーでは根掛かりが避けられない。スピナーベイトのほうがボトムを効率よくサーチできるんです」

 石井さんのディープ攻略の優先順位は、もっともスピーディーに探れ、かつ、冬のバスに多いショートバイトでもフッキングまで持ち込みやすいディープクランクを最優先に考える。しかし充分なスペースがなかったり根掛かりが避けられない状況であればスピナーベイト。そしてスピナーベイトすら引きにくいピンスポットにはメタル系やダウンショットのバーチカルな釣りという選択になる。

dsc_8469スーパーディープのヨコ攻略に欠かせない存在がウインドレンジ5/8oz。同ウエイトのスピナーベイトに比べてよく飛び、より深いレンジを探れ、障害物回避性能も高いため。ディーパーレンジ1/2ozのフックのワームキーパーにタングステンチューブを刺して使うこともある


 先のライトメタルでは上方向へリフトしやすいというメリットがあったが、スーパーディープのスピナーベイトにはボトムトレースしやすいという効果をねらっての選択だ。矛盾しているようだが、巻き抵抗の大きなルアーと組み合わせることで、同強度のフロロより断然細いという特性が活きてくる。

「スピナーベイトは沈むルアーですけれどリトリーブするとブレードが回転して浮き上がりやすくなります。しかもラインが太ければ太いほど抵抗を受けて浮き上がりやすくなるので、フロロよりも断然細いPEの利点が活きてきます。巻き抵抗の大きなルアーなので浮力のあるPEラインを使ってもライトメタルを操作するときのようにラインが表層には浮かず、ほぼ直線状になりますから、きっちりと沈めてスローに巻けばボトムトレースも問題なし。巻き物にはデメリットの多いバイトの弾きやすさもミディアムライトのスピニングロッドなら弾かず乗せるこができ、また、軟らかいロッドでもPEラインの伸びの少なさがメリットになってフッキングが決まりやすいんです。しかもこの釣りで食ってくるバスは大抵デカいんで、掛けてからもラインの強度が活きます」

 石井さんがスピナーベイトをスピニングタックルで扱うのはここで紹介したような状況でのみ。つまり石井さんにとってのPEラインは万能ラインではなく、かなり狭い隙間を埋める、しかし、あるとないとでは攻めの厚みが大きく異なるマストアイテムなのである。

石井さんのウインドレンジ5/8oz用タックル
ロッド:ロードランナーヴォイスHV660MLS(ノリーズ)
リール:ステラ2500S(シマノ)
ライン:PE1.5号
リーダー:フロロ12Lb

dsc_8474 2017年1月現在、石井さんが愛用するPEラインがシーガーR18完全シーバス(クレハ)。8本撚りで表面が滑らか。またリミテッドPEを採用し、優れた引張強度、耐摩耗性を発揮する


  
 

 

石井真さん&鶴岡克芳さんが監修。
ストラクチャー・カバーや等深線、過去の実績ポイントも詳しく記載!

 

亀山湖 高滝湖バス釣り大明解MAP

 


2017/1/12

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