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ジャパンフィッシングショー2018 川村光大郎×伊藤巧対談:後編

スレバスに口を使わせるためのスモラバの落とし方

サイト・ビー=まとめ
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 2018年1月20日、21日に開催されたジャパンフィッシングショー2018。21日(日)のつり人社ブースでは、伊藤巧さんの単独トークショーが予定されていたのですが、なぜか川村光大郎さんがノリノリで飛び入り参加! 後半の話題は川村さん初の著作『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』へ。マイクロピッチシェイクの誘い方の一例を川村さんが紹介してくれました。そのほか、ふたりのスモラバトレーラー開発秘話も話題に。


川村さんが実践しているスモラバの落とし方

 ここまでは僕の出演DVDの話題でしたが、光大郎さんの『ボトムアップアプローチ』の内容もとっても気になります。




 基礎的なことも書いてはいるんだけど、マニアックな本でもあるよ。たとえばマイクロピッチシェイクとか、今まではそんなに長く語る機会がなかったんだけど、この本では6ページも割いて解説しています。なぜ15年以上も前からやっているこの釣りが未だに釣れ続いているのか。それは、他人はここまで意識してやっていないだろうという誘いのバリエーションがあるんです。


 映像などのパッと見ではわからないコツや考え方まで文字でガッツリ解説しているということですか。


 そう。巧がやっているパワーフィネスの誘いともたぶん通じるものがある。


004-005『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』p004~005

 せっかくなので、マイクロピッチシェイクの誘いの一例として、落とし方のバリエーションをここで紹介します。
 基本はバスの目の前まで素早く落とす。落とした直後はピタッと止めて、フォール中にしぼんだラバーをパッと開かせる。その緩急で口を使わせます。
 そのためにはスカートの素材も大事。硬すぎるとフォールでしぼまずにスピードを殺してしまうから、ちょっと細めのしなやかなスカートがいいですね。で、落とした後は1点で止めて、エビや小魚が震えているような微振動で食わせるんです。
 だけど、いきなり目の前に落とすとびっくりしちゃうバスもいる。最近オカッパリでねらうバスってスレまくっちゃってヤバいでしょ。


 そうですね。


 そういうバスには「振り落とし」です。ラインを張ったままの状態で、シェイクしながらじわじわ落としていきます。バスの前にルアーがいきなり現われるのではなくて、徐々にバスの視界に入ってきて、バスのほうから見つけて口を使ってくれるケースもあります。


 そうなんですか! 面白い!


 それだけでも反応が違うんですよ。

開発中のスモラバ&トレーラーについて


 でね、ちょっと話は逸れちゃうんですけど、マイクロピッチシェイクの一番の相棒であるスモラバとトレーラーを今ボトムアップで作っています。巧もスモラバトレーラーを作っているって話を聞いていたから、ノリーズさんのブースに見に行ったら、結構形が被ってた(笑)!


6tt伊藤巧さんによるスモラバ用「6Tトレーラー」の解説はこちら

 そう! そこで光大郎さんが「すげー、形被ってる!」って言ってくれてよかったです。光大郎さんとだったらお互い気まずくならず競えますもんね。


 そうだね。パッと見は似ていても、巧のはどちらかというとスピニングのパワーフィネス用に寄せている。僕のほうはベイトフィネスでマイクロピッチシェイクでの使い方に特化させてしまっているので、パーツの構成は似ていても、それぞれの細かな形や素材は違うのが面白いよね。お互いのやりたいことが理解できる。「こうなるよね~」と。


 光大郎さんのトレーラーの名前は決まっているんですか?


 うん、MPS(マイクロピッチシェイク)にしようかなって。でね、スモラバのほうの名前も、巧が言ってたあの名前もありかなと。


 あれですか!?


 実は年末にこのスモラバとトレーラーのセットでのマイクロピッチシェイクを巧に見せたときに、「宇宙船の人みたいですね」っていうんです。なにそれ!?ってなりますよね。


 宇宙船の人ですよ!


 そのときはピンと来なかったんだけど、宇宙ステーションの映像に出てくる宇宙飛行士に似ているっていうことだったみたい。


 いや~、スカートやトレーラーがあまりにもほわんほわん動いていて宇宙服を着ている人みたいだなと思ったんですよ。


 だから無重力を連想する名前にするのもいいな~、と考えてる。ルアーの名前を決めるのって結構大変なのに、巧は天才だよね。サンカクティーサンのサンて人の名前に付ける「さん」かと思ったら数字の3なんだね!?


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 そうなんです、あれは「利根川」「巧」「T字型」とTが3つあるという意味なんですよ。
 話がすごくズレちゃいましたけど、マイクロピッチシェイクにしても、誘いの意図までは映像だけではわからない部分でもありますよね。それを文字で解説してくれているのがこの本なんですね。


 イエッサ!


 じゃあ、僕も読んだらもっと釣れるようになるってことですね?


 やめて! 巧はもう大丈夫! 読む必要ないッ!


 わかりましたー! 僕も今日買って帰って読んでみます!


 勘弁してくださいッ!


 というわけで、急きょ川村光大郎さんとトークショーをさせていただいてとっても楽しかったです。ぜひ、僕の『TAKUMISM』『Limit Three』そして光大郎さんの『ボトムアップアプローチ』をチェックしてください。今日はありがとうございました。




『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』 cover_001_o表紙をタップすると試し読みができます

 バスの立場で考えてもみてほしい――ドタバタと何かが地面を叩く振動が水中へ伝わってきたあとで、ボチャン!と飛んできたエサっぽいモノに食いついたら、空気中に引っ張り上げられてしまった。同じことが何度か起こる。ドタバタの前に少し離れたところからバタンという振動も伝わってきた。バスは、ドタバタとバタンとボチャン!を危険を報せるサインとして学習する。サインというよりサイレンといったほうが正確かもしれない。
 ドタバタはアングラーの足音であり、その前のバタンは車のドアを閉めた音、ボチャン!はルアーの着水音である。
 アングラーはバスを釣りたくて水辺に立つのに、「今から飛んでいくのはハリが付いたニセモノだから食べちゃダメだよ」とバスに向けてサイレンを鳴らしてからキャストしていることがある。そういう矛盾が、川村光大郎の岸釣りにはない。
 地に足を着けて釣るからこそのメリットを生かし、デメリットを逆手にとってバスの裏をかく。グッドサイズのバスをたくさん釣りたい川村光大郎が、試行錯誤を繰り返しながら体得してきたオカッパリの方法論と技術をまとめた一冊。

川村光大郎 著
B5判並製132P
本体1,500円+税





DVD『TAKUMISM(タクミズム)』
DVD-165分


 バスを探すうえでカレント(流れ)はアングラーに有力な情報をもたらしてくれる重要なファクターだ。新利根川編はオカッパリとボートの両面から解説。亀山湖編ではリザーバー特有の入り組んだ地形から生まれる流れの変化とカバーを利用してグッドサイズをキャッチ!雨の影響で刻一刻と変化する状況を正確に読み解く術は全国のフィールドでも対応可能な内容となっています。




DVD『Basser ALLSTAR CLASSIC 2017 the Limit Three』 DVD-150分


 2017年9月30・10月1日の2日間に渡って開催された、国内最大規模のバスフィッシングトーナメント「Basser Allstar Classic」における北大祐、並木敏成、伊藤巧、3選手の戦いぶりを同船取材。霞ヶ浦や北浦を含む広大な水域に散った彼らの釣りはもちろんのこと、戦略や競技中の感情の揺れまでもがリアルに描き出されている。 第31回大会を迎えたオールスタークラシックは、一日のバッグリミットをこれまでの5尾から3尾に変更。1尾1尾の価値がより高まったこのNewフォーマットで、注目の3選手はどんなパターンで頂点を目指したのか。『Basser』誌面でも生中継でも未公開の名場面の数々をここに収録。「ラスト11分のドラマ」に至るすべての過程の目撃者となれ!!
  


表紙をタップすると試し読みができます hyo1


大森貴洋さんのB.A.S.S.エリート開幕戦優勝の速報からスタートする今号では、バスフィッシングをするうえで必要不可欠な「リール」を特集。特集冒頭では、スピニング、ベイトリールのルーツを探り、そこから現代にかけて発展、細分化した最新のリールたちを紹介します。
 続いて、沢村幸弘さんはリールの性能の引き出し方をKTFの歩みとともに解説し、青木大介さんや福島健さんらトップトーナメントアングラーがどのような理由でリールの左右巻きを選択しているのかが明かに。さらに国保誠さんによるローギアリールの必要性、橋本卓哉さんによるリールの使いこなし方とメンテナンスのハウツー、ラインブレイクやイトよれの回避術、編集部員によるリール談義など見所満載です。この一冊が今後のリール選びの道しるべとなることは間違いありません。


2018/3/16

最新号 2018年5月号

大森貴洋B.A.S.S.通算7勝目の舞台裏

 今号では、大森貴洋さんが見事優勝を果たしたB.A.S.S.エリートシリーズの開幕戦を巻頭で詳報しています。
 ビッグウエイトが期待できないフィールド、しかも水温ひと桁台という状況で、なぜ2位に7Lb(約3kg)もの大差をつけて優勝できたのか。
そしてバルサ製のクランクベイトを得意とする大森さんが、ABS製のクランクベイトを使った理由なんだったのでしょうか。
大森さんの精神面や戦略、「神様」リック・クランとの物語など、アメリカ在住ライターの雨貝健太郎さんによる胸が熱くなるレポートは必読です。
 そして特集はスピナーベイト。
ブレードとアーム、スカートの集合体であり、自然界の生物とは似ても似つかないこの不思議なルアーを掘り下げます。
 特集冒頭では、北大祐さんが自身の多用するスピナーベイトを大公開。「その数は無限大」という言葉の意味とは……。
 その他、川村光大郎さんの2kg級バス捕獲劇や、12尾の釣果を記録した津輕辰彦さんの細やかなスピナーベイトローテーション、
そして「スピナーベイトは死んでいない!」と断言する黒須和義さんの琵琶湖スピナーベイティングなど見どころ満載です。
 また、今号ではsiteBとの連動企画として、さまざまなスピナーベイトのスイム動画をすべて公開。
通常スピードとスロー再生による映像で、スイム姿勢やバイブレーションの強さ、ブレードの回転幅やピッチ数まで明らかにします。
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