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ジャパンフィッシングショー2018 川村光大郎トークショー:前編

『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』で伝えたいこと

サイト・ビー=まとめ
kawamura13 この記事はジャパンフィッシングショー2018つり人社ブースでの川村光大郎さんによるトークショーの模様を掲載しています。司会は『Basser』編集長の堀部政男

 2018年1月20日、21日に開催されたジャパンフィッシングショー2018のつり人社ブースでは、川村光大郎さんによるトークショーを開催しました。話題は昨年発売となった書籍『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』についてです。前編では、Basserで川村さんの取材を担当してきた堀部との思い出話も交えながら、本書で読者に伝えたいことを熱く話していただきました。

「僕が釣れるようになったキッカケ」の数々を収録


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 お集まりの皆様、お待たせしました。つい5分前までダイワさんのブースで内山幸也さんとトークショーをしていた川村光大郎さんが駆けつけてくれました。さて、昨年12月、初の著書として『ボトムアップアプローチ』が発売になりましたね。




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 堀部さんと僕とは同い年で、もうお互い40歳手前ですね。この本は付き合いの長い堀部さんにまとめてもらいました。堀部さんとの付き合いは2004年の第1回オカッパリオールスターからでしょ? 


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 厳密には、それより前に管理釣り場の吉羽園さんで開催された大会が初対面です。会場で川村さんが司会のピッチングコンテストをやっていたんです。そのころ僕は地元の山形から上京してきたばかりで、こっちのフィールドのように細かく撃っていく釣りをしたことがなかったのに、いきなり「Basserの編集の方がいらっしゃいますね、お手本を見せてください」と呼ばれました。当然、的に当てられずバックラッシュして、「ええー! 老舗Basserの編集部員がピッチングもできなくていいんですか!?」と大声で言われて以来の付き合いです。それはいいとして、川村さんもう初バス釣りました? 恒例行事の元旦釣行で。


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 それがまだ釣っていないんですよ。初日の出は釣り場で拝み、初バスは元旦に釣る僕なんですが……。今年は元旦にデコってしまい、そのあと千葉の豊英ダムに行ってまたデコり……。このフィッシングショーではダイワさんのブースで毎年初バスの写真を出しているんですけど、初めて出せなかった(涙)。これまでは元旦はデコっても、2回目の釣行で必ず釣っていたのに。


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 このブースにいるお客さんにも聞いてみましょうか。


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 今年初バスをもう釣った方はいらっしゃいますか? 


数名のお客さんが手を挙げて……

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 おおー、すごい! 裏切り者ですね(笑)。


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 ちなみにどちらで?


お客さん:霞ヶ浦です。


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 うわー、川村さんのお膝元で!


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 バスいたんだ!


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 じゃあ、そのへんから、この本の内容を……。


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 この流れで!?


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 というのも、昨年の春に発売された『Pride of STEEZ』の取材でまだ寒い3月初旬の霞ヶ浦を釣っていただいたんですけど、あの日は47cmの2㎏近いバスを筆頭にほかにも40㎝クラスを2本の計3本。いい釣りっぷりでした。ということで、本書の紹介を絡めつつ、春バス攻略のヒントなどを。


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 あの日はまだまだ冬に近い状況でしたね。霞ヶ浦を例に挙げると、かつては3月に入れば充分春らしさを感じられたんですけど、近年の3月上旬はほぼ冬ですね。


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 朝は寒くて「今日デコるかも……」って言ってましたもんね。


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 昔は霞ヶ浦水系のオカッパリでねらえる場所がもうちょっと深かったんですよ。流入河川などもアシ際が今より深かったから、早い時期にバスが岸沿いに寄ってくれたんです。けれど、どんな湖でも年月を追うごとに土砂が堆積していくのでどんどん浅くなっていくんですよ。だから岸際に魅力がなくなってしまう。早春のオカッパリで釣れにくくなった理由はそれがひとつ。それから、そもそも昔とはバスの数が違いますよね。厳密にはわからないけど、ピークが20年前だとして、そのころと比べたら5分の1もいるかどうかという印象です。


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 そんななかでも川村さんは普通に釣るんですよ。


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 普通ではないない! 超がんばってるからね!? 言っとくけど!


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 川村さんの釣果を見ると、一年を通じていつも45㎝や50㎝が入ったり、数がふた桁行ったりという結果を出していますよね。


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 そりゃあ、取材をしていただけるとなったら、霞ヶ浦水系であれば最低でも45㎝アップを1尾は混ぜたいし、1尾というわけにはいかないから数尾の魚は釣らないと! という気持ちで臨んでます。とりわけBasserさんは取材を1日しかやらせてくれないんですよ! ほかの釣り雑誌さんだったら普通2日は取ってくれるんですけど、Basserさんの場合は再取材ナシのワンデーです! 2日あれば1日は半分下見気味に使えるんです。だけど、1日なら1日なりの釣りの組み立て方がある。のっけから全部獲ってやる、みたいな感じで挑みます!


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 そんなうちの取材で川村さんは外したことがないんです。


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 5年以上前に真冬の取材で1回デコったくらいかな。あれはほんと忌まわしい!


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 あのときは新川(土浦市)がボラで埋まっていて、キャストするとびっくりして泳ぎ始めるんですよ。そのボラの引き波で足もとが濡れる、みたいな状況でした。


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 ぶわぁあああ!っとドチャ濁りですよ。


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 あれはさすがに無理ですね。


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 そんなこともありましたね。冒頭にお話ししたように、もう15年くらいのお付き合いがある堀部さんは、僕のヘタクソなころから今にいたるまでを見てきてくれたひとりなんです。今回の『ボトムアップアプローチ』も堀部さんからお話をいただいたんですが、僕のことをよくわかってくれているので、ツボを押さえて編集してくれた一冊になりました。


004-005『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』p004~005


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 川村さんはバス釣りに対して研究者肌なところがあって、ただ釣れればいいというよりも、こうやったらどう釣果が変わるんだろう、といろんなことを日々試しています。


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 僕はバスフィッシング歴が30年以上あります。なので、たとえば霞ヶ浦にたくさんバスがいたけどバス釣りブームもあってプレッシャーもすごい、という時代を経験できた。釣り方次第でそれこそ10対ゼロみたいな差がつく時代があったんですよ。そのころは自分の釣りが正解ならすごくたくさんのバスが釣れるけど、間違っていると全然釣れない。だから、この本で伝えたいのは、そんな時代を経験できたからこそ僕が辿り着けた釣るためのコツ。バスフィッシングの要点なんです。


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 今はバスから返ってきた答えが正解なのか間違いなのか判断しにくいですよね。


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 そう。今って釣り方が合っていたとしてもキャッチできるのは1日1~2尾の世界。それこそ厳しい時期の土日なんて正解の釣りをしても1尾だけかもしれない。マグレかも知れない。僕は運よく、釣って覚えることができる時代に正解を身につけることができた。


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 僕が今のように釣れるようになったキッカケがこれまでいくつかあったんです。たとえば、なにもわからず沖にただルアーを投げて巻いていた時代が僕にもありました。そんなとき、たまたま足もとを丁寧に探ってボコボコに釣っているお兄さんがいた。声をかけたらジグヘッドとワームをくれて、真似をしてみたらこんなにたくさんのバスが足もとから釣れるんだということに気づけた。
 そういう釣るための押さえどころをこの30年でいくつもいくつも知ることができたから、厳しいなかでも取材を成立させることができている。この本はそれを極力押さえられるように、極端に言えばこれを読んで実践したら釣れるように作った一冊です。


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 川村さんの釣りは記事にしたことを再現すると本当に釣れるんです。釣りに再現力があることが川村光大郎というアングラーの一番すごいところだと思います。確信をもって真似をすれば、そのとおりに釣れる引き出しをたくさん持っている。


106-107『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』p106~107


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 僕は特別なことは何もしていないから、僕しかできないことではないんですよ。たとえばマイクロピッチシェイク。端的に言えば、バスがいそうな足もとにルアーを落として細かくシェイクしているだけなんです。ただし、その言葉のなかにいくつかのキモがあって、この本ではこれまでになく詳しく掘り下げました。バスをビックリさせずに食わせるための落とし方にいくつかバリエーションがあったりします。


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 皆さんにもぜひ読んでいただいて、たくさんバスを釣っていただきたいです。この本に限らず、川村さんはいろんな媒体で釣りを発信されていますけど、素直にそのまま真似してみてほしいです。いいお手本としての川村光大郎さんの釣りや本書を活用していただければと思います。


後編へ続く……

次回
ジャパンフィッシングショー2018 川村光大郎トークショー:後編
「よく釣れるルアーの見極め方。――スピナーベイトを例に」は
2018年3月9日公開予定!



『バスフィッシング・ボトムアップアプローチ』 cover_001_o表紙をタップすると試し読みができます


 バスの立場で考えてもみてほしい――ドタバタと何かが地面を叩く振動が水中へ伝わってきたあとで、ボチャン!と飛んできたエサっぽいモノに食いついたら、空気中に引っ張り上げられてしまった。同じことが何度か起こる。ドタバタの前に少し離れたところからバタンという振動も伝わってきた。バスは、ドタバタとバタンとボチャン!を危険を報せるサインとして学習する。サインというよりサイレンといったほうが正確かもしれない。

 ドタバタはアングラーの足音であり、その前のバタンは車のドアを閉めた音、ボチャン!はルアーの着水音である。

 アングラーはバスを釣りたくて水辺に立つのに、「今から飛んでいくのはハリが付いたニセモノだから食べちゃダメだよ」とバスに向けてサイレンを鳴らしてからキャストしていることがある。そういう矛盾が、川村光大郎の岸釣りにはない。

 地に足を着けて釣るからこそのメリットを生かし、デメリットを逆手にとってバスの裏をかく。グッドサイズのバスをたくさん釣りたい川村光大郎が、試行錯誤を繰り返しながら体得してきたオカッパリの方法論と技術をまとめた一冊。

川村光大郎 著
B5判並製132P
本体1,500円+税




表紙をタップすると試し読みができます hyo1


大森貴洋さんのB.A.S.S.エリート開幕戦優勝の速報からスタートする今号では、バスフィッシングをするうえで必要不可欠な「リール」を特集。特集冒頭では、スピニング、ベイトリールのルーツを探り、そこから現代にかけて発展、細分化した最新のリールたちを紹介します。
 続いて、沢村幸弘さんはリールの性能の引き出し方をKTFの歩みとともに解説し、青木大介さんや福島健さんらトップトーナメントアングラーがどのような理由でリールの左右巻きを選択しているのかが明かに。さらに国保誠さんによるローギアリールの必要性、橋本卓哉さんによるリールの使いこなし方とメンテナンスのハウツー、ラインブレイクやイトよれの回避術、編集部員によるリール談義など見所満載です。この一冊が今後のリール選びの道しるべとなることは間違いありません。


2018/3/7

つり人社の刊行物
つきぬけろ!オリキン フォーエバー
つきぬけろ!オリキン フォーエバー 本体3,600円+税 DVD-145分
2013年に初回が配信された、オリキンこと折金一樹出演のO.S.Pウェブ動画「つきぬけろ!オリキン」。房総半島リザーバーで磨き抜かれたオリキンのテクニック」もさることながら、独特の会話のテンポや想定外のトラブルの連続が好評を得て、4年に渡る…
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最新号 2018年9月号

「自分らしさ」をボックスの中に表現しよう!

ボックスとタックルの整理術を大特集!
ボックスには、アングラーそれぞれのスタイルや考え方が色濃く反映されます。
今号では、ただ「誰のボックスに何が入っているのか」ではなく、そのセレクトの裏側や整理術に焦点を当てました。
巻頭では、国内で数々のタイトルを手にしてきたトップトーナメントアングラーである、青木大介さんと北大祐さんそれぞれのボックスに見るスタイルの違いに迫ります。
折金一樹さんは編集スタッフのボックスを独自の理論をもとに断捨離、そして再構築。釣果につながる方法論が次々飛び出し、Dr.オリキンのオペを受けた患者が直後のH-1で何と……!!
さらに、川村光大郎さんはオカッパリにおけるルアーセレクトと収納術を、伊藤巧さんはレンタルボートのスペースを最大限生かすために突き詰めたセッティングを公開。
プロアングラーだけでなく、霞ヶ浦と亀山湖に通うアングラーのリアルな持ち物を現地特派員がチェック!!
読んでタックル整理を楽しむだけでアラ不思議の釣果アップ!!(※当社比) 異色にして必読の一冊です。
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