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編集部2018年1月24日

エキスパートが選ぶ冬の巻き物 :第4回

Basser バス釣り

スローな展開になりがちな冬でも巻き物で結果を残すアングラーがいる。Basser2016年2月号では、巻き物に精通し自らルアーデザインも行なうルアービルダーたちに、冬場に試したいルアーをふたつ紹介してもらっている。今回はKTWルアーズ塚本謙太郎さんのレッドシダー製フラットサイドクランクについて話してもらった。

KTWルアーズ塚本謙太郎さんのレッドシダー製フラットサイドクランク

塚本謙太郎=文

 スローな展開になりがちな冬でも巻き物で結果を残すアングラーがいる。Basser2016年2月号では、巻き物に精通し自らルアーデザインも行なうルアービルダーたちに、冬場に試したいルアーをふたつ紹介してもらっている。彼らのメソッドとともにぜひ参考にしてほしい。

この記事はBasser2016年2月号に掲載したものを再編集しています。

ktw_tsukamoto 塚本謙太郎
mibro&KTWルアーズ代表
◆ウェブサイト
http://mibro.info/


レッドシダー製で障害物から離れすぎない回避アクション


 mibro & KTWLURESの塚本です。弊社のルアーのなかで冬に効果的なルアーといえばロデオドライブTypeCです。フラットサイドクランクはラウンドクランクに比べてタイトなアクションでナチュラルな波動を生み出すため、元来低水温に強いとされています。それもロデオドライブのようにレッドシダーというバルサよりも比重が重いハードウッドを使ったフラットサイドクランクは浮力も抑えめであるため、そこそこのカバー回避能力を持つ割に浮き上がりが少なく、カバーを回避したあとにストップを入れることで魚に長く見せ、バイトに持ち込むタメを作ることが可能です。

ktw01 ロデオドライブTypeC(65mm、5g/KTWRULES)

使用タックル例
ロッド:J-Custom2.0 TCR-610L(ノースフォークコンポジット)
リール:アルファスSV105SH(ダイワ)
ライン:シューター・FCスナイパーインビジブル8~12Lb(サンライン)
スナップ:スプリットリング#2
フック:ST-36BC #6(カルティバ)


 つまり低水温によって動くのが億劫になってしまった魚にとって、ラウンドクランクの浮力の強い軽快な動きは捉えにくく、また啄むような軽いバイトでは高浮力のラウンドボディーはフッキングに持ち込めないことが多々あるのに対し、浮力が少ない薄っぺらいボディーはバスにとって見慣れた小魚の形状や量感に近く、またキスバイトに対してもフックアップしやすい形状とも言えます。

 そんなレッドシダー製フラットサイドクランクのなかでもロデオドライブTypeCはとりわけ大きなコフィンリップがついているのですが、これはフラットサイドクランクのカバー回避能力をアップさせるためであり、また、低水温期のシャローをよりゆっくりと巻いてくるためでもあります。

 普通のフラットサイドなら動かなくなってしまうような超デッドスローリトリーブでも、浮き上がることなくしっかりと水を掴み、釣り人にしっかりとバイブレーションを伝え、マッディーな水質でも魚にその存在をアピールします。

 使い方は単純なスローリトリーブ。ラインがたるんで空中で左右にプルプル揺れるくらいのゆっくりが基本です。そして何かに当たったらストップしてラインを張って聞いてみてください。カバーやボトムだったら動かず、魚だったら何らかの反応があるはずです。まるでワームのズル引きのようなクランキングを可能にするのがロデオドライブTypeCです。

 そしてもうひとつのオススメがストリームデザインのDAY2 SHAD 55mmです。このルアーの特徴はプラスティック製のサスペンドタイプが多いスモールシャッドのなかで、数少ないバルサボディーに基盤リップを使ったハンドメイドであること。

ktw02-2 DAY2 SHAD 55mm (ストリームデザイン)

 小さく細いシャッドタイプでありながら、非常にキビキビと明確なバイブレーションを伝えてくれます。そのせいもあって、最盛期にスピーディーに使うには抵抗が強すぎる傾向があるのですが、スローリトリーブが基本の低水温期では高いカバー回避能力と相まって釣り人のモチベーションを長く保ってくれます。流通量が少なすぎて入手が困難という点を除けば非常に優秀なルアーなので、運よく手にした人はぜひ、低水温期のウルトラライトタックル&タイニーベイトによるカバークランキンを楽しんで欲しいと思います。



Basser2018年3月号は1月26日発売!
表紙をタップすると試し読みができます hyo1

わき役が輝くすてきなドラマ

ときにメインとなるルアーよりも選択が重要となるわき役「トレーラー」が今号の主役です。たとえばジグの場合、トレーラー次第でルアー全体のサイズ感やアクション、フォールスピード、イミテートするベイトフィッシュまですべてが変わってくるからです。
巻頭の「THE TAKE BACK」では、田辺哲男さんが真冬の菅野湖をバルキートレーラー+フットボールジグの組み合わせで攻略し2尾の50cmアップをキャッチ。並木敏成さんはカバージグの黄金コンビネーションを紹介。そのほかスイムジグやフットボールジグ、ワイヤーベイトのトレーラーも細かく紹介。アメリカのツアープロが本気の勝負で投入するトレーラーのトレンドについてもまとめています。
また、2018年に創立30周年を迎えたエバーグリーンの歩みを特集。日本のバスフィッシングシーンをリードしてきたタックルとプロスタッフ陣の輝かしい戦歴はどのようにして紡がれてきたのか。菊元俊文さん、今江克隆さん、清水盛三さん、福島健さんらへのインタビューを交え、その歴史を紐解きます。




2018/01/24

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