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奥村哲史のジグヘッドロッド「レゾン・ジャブロー65L&オデッサ70ML」

エキスパートが教えるロッド選び:第3回

奥村哲史=文
 釣具店にずらっと並んだロッドの数々。そのなかから自分のやりたい釣りに最適な1本を選ぶのはなかなか難しい。今回は、エキスパートたちにそれぞれの十八番の釣りでどんなロッドを求めているのかを聞いてみました。

※この記事はBasser2016年3月号に掲載されたものを再編集しています

●ベーシックなジグヘッドリグ用
レゾン・ジャブローRJS-65Lフロストフラワー(バレーヒル)
「程よいスタック感を仕立て上げる65L」
okumura-2a レングス●6ft5in 
パワー●L 
アクション●レギュラーファスト
適合ライン●2.5~8Lb 
適合ルアー●1/12~3/8oz

◆奥村さんのセッティング例
リール:コンプレックスF6(シマノ) 
ライン:シューター・FCスナイパーBMS ASAYAKA 5Lb(サンライン)


okumura-1 奥村哲史(おくむら・さとし)
●アークロイヤルボートクラブに所属し 「ぶちょう」の愛称で親しまれている琵琶湖ガイド。かつてJBのトップカテゴリーに参戦していた元トーナメントアングラー。


「程よいスタック感」を仕立てるのがロッドの仕事

 私のジグヘッドリグ人生で、一貫して変化していないことがあります。それはジグヘッドリグを操作するときに「程よいスタック感」を大事にしていることです。ジグヘッドリグはオープンウォーターの中層での使用がメインのように思われがちですが、実はボトムの障害物、とくに琵琶湖南湖ではウイードへ「スタックすること」がとても大きな武器となります。そのスタックを根掛かりにするのではなく、程よいスタックに仕立て上げ、その後の「ポロッと外れる動き」でのバイトを期待するのです。

 この「程よいスタック感」のキーとなるタックルがロッドです。

 スタックを強く、速く外してしまうような硬くて曲がってからの戻りが速いティップはNGです。かといって、そのスタックを外すことのできない、軟らかくて曲がってからの戻りスピードの遅いロッドもNGです。そこでレゾン・ジャブロー65Lの登場となります。このロッドですと、南湖でメインに使っているジャコビー+こちょこちょヘッド0.6g~1.8gまでの総重量6g~8gを、程よいスタックを感じる状態にしてくれると同時に、6ft5inというちょっと短めの長さが、その後のポロッと外れる動きを演出してくれます。65Lでのポロッと感は、非常に絶妙で釣れそう! と思ってしまいますよ。

◆奥村さんの使用ルアー例
okumura-4 上/ジャコビー(バレーヒル)
こちょこちょヘッド1.3g(ZAPPU)
下/ジャコビー(バレーヒル)
バンパーヘッド3/32oz(ZAPPU)


 ちなみに、この「程よいスタック感」が効果を発揮するのは、これからプリスポーンからアフタースポーンに掛けての産卵期になります。この時期は、まだそれほどウイードが繁殖していなく、またバスたちも強いリアクションではなく、ポロッと外れる弱いリアクションへの反応が強くなりますからね。春の産卵期に効果的ということは、1年のなかでも最も大型のバスに出会える確率が高くなるってことです。なので、65Lに求められる性能は「程よいスタック感」にもうひとつ「大型バスとのファイトを楽に行なう」ということが付け加えられます。

 「大型バスとのファイトを楽に行なう」ために必要なのがバットセクションの性能です。俗に強靭で曲がらないバットがパワーを生むように言われていますが、私の考えはまったくの逆で、バットがある程度の曲がりをしてくれるおかげで、人間への負担を軽減し、またラインへの負担も軽減すると思っています。65Lを店頭などでブンブンと振ってみると、まずはティップセクションのしなやかさを感じ、同時にそこから違和感のないバットセクションの曲がりを体感でき、もしかしたら「軟らかいロッド」のイメージを持たれるかもしれません。しかし、実は3㎏を超えるバスを相手にしても人間とラインに負担を掛けることなくランディングできるロッドに仕上げています。

跳ねジャコではPEラインの衝撃を吸収してくれるロッドを


●跳ねジャコ用
レゾン・オデッサROS-70ML(バレーヒル)
跳ねジャコは専用の70MLを使う
okumura-3a レングス●7ft 
パワー●ML 
アクション●レギュラーファスト
適合ライン●4~14Lb 
適合ルアー●1/16~1/2oz

◆奥村さんのセッティング例
リール:コンプレックスF6(シマノ)
ライン:バススーパーPEライン12Lb(サンライン)
リーダー:シューター・FCスナイパー12Lb(サンライン)


 「跳ねジャコ」はスピニングロッドを使うからといって「繊細なフィネス」と思ってしまうと大変なことになりますよ。「跳ねジャコ」が生まれた背景には、21世紀になってから大繁殖した琵琶湖南湖のオオカナダモの存在があります。オオカナダモは6月以降に急速に繁殖するウイードですが、その繁殖したオオカナダモには適度な隙間があり、水温上昇を迎える季節との重なりがあって、シェードを求めるバスたちがどんどんその中に入ってくるのです。オオカナダモ内部をねらっていくことが、夏場の高水温期の南湖を釣るうえで大事なキーになりますからね。「跳ねジャコ」はそのオオカナダモ内部からバスを引きずり出すパワーフィッシングなのです。

 そんな夏に向けてのオオカナダモねらいでブレイクした釣り方が「ヘビーテキサスリグ」や「リーダーレスダウンショット」でしたが、これらはオオカナダモ密集エリアのボトムでのバイトを期待するリグです。つまり、カナダモ密集エリアの中層部から上は空白地帯となります。その空白地帯に目を付けて、フォールでの誘いや中層でカナダモをねらったのが「跳ねジャコ」でした。

 「跳ねジャコ」のアクションはその名のとおりエギのように跳ね上げる動きがメインになります。ですので、まずロッドに求められるのは、高く跳ね上げることができる長さとロッドのしなり具合です。長さはテストを重ねていくと、あまり長くするとかえって使いにくくなることがわかり、頃合いのいい7 ftにし、ロッドのアクションはレギュラーに仕上げて、ジグヘッドリグがさらに高く跳ねるようにしました。跳ねジャコは動作が大きく派手に跳ね上げるので、どうしても硬く曲がりにくいロッドを使いたくなるのですが、実はそれが逆効果で、ある程度しなやかでレギュラーアクション気味のほうが高く跳ね上げることができます。跳ね動作時のティップの振れ幅を見るとそれがわかりますよ。

 そして実はここが一番のミソなのですが、跳ねジャコでは、リグをできるだけ真上に跳ね上げさせるためやバスをオオカナダモから引きずり出すためにPEラインを使うのですが、そのPEラインの伸びのなさからくる手首への負担を軽減するために、70MLはティップから1/3の地点のパワーを極端に抜いた状態に仕上げました。この部分でPEラインの衝撃を吸収しているってワケですね。一般的なフロロカーボンラインを使用することを前提にしたロッドとは、この部分が大きな違いとなっています。ですので、70MLは「跳ねジャコ専用機種」となっていると言っても過言ではないし、ほかのロッドでは代用が効きにくいのが「跳ねジャコ」なのです。

  
 
事実、秋は巻きモノが最も効く

「秋は台風や朝夕の気温差などでバスの居場所が変わりやすい季節。だからバスを探せるルアー(=巻きモノ)が有効です」
 そう北大祐さんは話します。Basser11月号では秋の巻きモノを大特集。木村建太さんはマグナムクランク、ブレット・ハイトはチャター系、市村直之さんはスピナーベイトなどを解説。なぜ巻きモノなのか、そしてなぜ全員がグラスロッドを使っていたのか。秋の釣果に直結するヒントが満載です。
 JBTOP50では青木大介さんが今期2勝目を達成した桧原湖戦を詳細にレポート。連日リミットメイク率が90%以上となった初秋のスモールマウスレイクで、青木さんが頭ひとつ抜け出せた理由は何なのか。驚愕のテクニックが明らかになります。



 

 

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2017/10/23

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2017年を締めくくるバスとの出会いは「中層で」  もうすぐ冬の入り口、12月。年内最後のバスを釣るためのカギは「中層」にありました。  特集の冒頭では、山岡計文さんが「バスはボトムにいない。だから私はボトムを釣らない」と、自身の経験に基づく「ボトム否定論」を展開。  さらに北大祐さんはディープクランク、平川皓也さんはジャークベイト、川村光大郎さんはラバージグ、伊藤巧さんはネコリグと、4者4様の中層攻略テクニックを公開します。  台風の影響でワンデイ戦となったJBTOP50最終戦では、青木大介さんに密着取材。年間タイトルに王手をかけながらも正午までノーフィッシュ。吐き気をこらえ、苦しみ抜いた戦いの記録は必見です。そして後日のインタビューでは「驚きの展望」が語られます。  また、この霞ヶ浦戦を勝った関和学さんのパターンを追加取材を行なって詳報。ベイトフィッシュに着目した、消波ブロック帯の「中層」を釣る技は必見!! 寒い季節の一尾に繋がるヒントが盛りだくさんです。
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