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BOREDオイルを使ったリールメンテナンス【動画あり】

10minutes岸野さんとBORED内藤さんに教わりました

サイト・ビー=まとめ、岸野正寛、内藤健一=解説
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 いよいよ始まるゴールデンウイーク。リールをはじめタックルは万全の状態にして釣り場に繰り出したいもの。まとまった時間を利用して自分でメンテナンスするにもいいタイミングだろう。今回はリールのメンテナンスも手掛ける池袋のショップ「10minutes」の岸野さんと、リール用オイル&グリスをリリースしている「BORED」の内藤さんをお招きしてリールのメンテナンスについて教えてもらった。

05 今回解説してくれたのはこのおふたり。左は池袋でフィッシングセレクトショップ「10minutes」を営む岸野正寛さん。アメリカンルアーとGルーミスのロッドの品揃えが豊富なお店で、リールのメンテナンスも受け付けている。持ち込まれたリールに関しては、「やれることは全部やる」をモットーにグリスアップだけでなくすべてのパーツをクリーニングしてから組み上げてくれる。右はBORED代表の内藤健一さん。2003年に自転車用のオイルやパーツのメーカーとしてBOREDを立ち上げる。BOREDを運営する傍ら、独学でオイルやグリスの開発に必要な実践的な化学の知識を身につけた。現在はリール用のオイルやグリスを用途に合わせて多数リリースしている


メンテナンスの必要性とオイルの選び方


 まずは、BORED内藤さんになぜメンテナンスが必要なのか、その際オイルはどういったものを選べばいいのかを教えてもらいました。

―― そもそもなぜリールのメンテナンスは必要なんでしょうか?

内藤 水辺で使う釣り道具ですから、使っているうちにどうしても砂、ホコリ、水分が混入してしまいます。そういった異物が部品に付着したまま使っていると、無意識にヤスリ掛けしている状態になり、パーツが摩耗し精度が狂ってしまいます。また、異物はパーツの錆や固着の原因となります。結果として、ハンドルやスプールがガタついてきたり、回転が悪くなったりといった不具合が生じてきます。定期的にメンテナンスをして清掃や注油やグリスアップをすることでリールの性能を長持ちさせることができるんです。

―― オイルやグリスには回転をなめらかにするだけではなく、パーツを保護する役割もあるということでしょうか?

内藤 そうです。たしかにオイルは回転を向上させる役割を持っていますが、オイルが表面に油膜を作ることでパーツを保護するというのも大事な効果です。

―― オイルやグリスはさまざまなものが売られていますが、どんなものを選べばいいのでしょうか?

内藤 極端な話をすれば、毎日洗浄と注油ができるのであればどんなオイルでもOKなんですが、普通はできませんよね。リールにとって良くないのはオイルが切れてしまった状態で使うことなので、一度の注油で効果が長持ちするものがよいオイルだと考えています。オイルには化学合成油(シンセティック)、鉱物油(ミネラル)の2種類があるのですが、オススメは化学合成油です。化学合成油は温度変化や荷重に強いため耐久性がよく、効果がより長持ちしやすいのが特徴です。注油するときに注意してほしいのは、新しく差すオイルが以前のものと違う場合、ふたつのオイルが混ざって化学反応を起こし、回転が悪くなってしまうことがあるということです。なので、使うオイルを変えたときは注油の前にしっかり脱脂して以前のオイルを取り除くことが大切です。

内藤 BOREDのオイルは、成分に100%化学合成油を使用した「フルシンセティック」オイルですので、より長時間効果の持続を実感してもらえると思います。また、弊社のオイル同士であれば混ぜ合わせても化学反応が起こらないので、異なる粘度のオイル同士を混合して自分の好みのテイストにしてお使いいただくこともできます。マニアックな世界ですが突き詰めていくと楽しいですよ。岸野さんもオリジナルの配合でお客さんのリールをメンテナンスしているそうです。

リールメンテナンス実演


 岸野さんには、実際に記者のリールをメンテナンスしてもらい、各自でできる範囲の作業を解説してもらいました。まずは動画をご覧ください。


 リールは15年以上前に購入したメタニウムMg。分解して内部を見てもらうと、ギヤやベアリング類を保護するべきグリスやオイルがなくなってしまっている状態だった。作業前はハンドルを回すと細かいノイズが交ざるような巻き心地だったのだが、清掃、注油をして組み上げてもらうと格段になめらかになったのを実感できた。これからも一軍で頑張ってもらおうと思う。

 ちなみに今回の実演は一般家庭でもできる作業を想定してはいるが、難易度としては中級レベルといったところ。慣れないとパーツの紛失や破損のリスクもあり、古いリールだとパーツを取り寄せられないこともあるので、作業は自己責任でお願いしたい。手の届く範囲のベアリングを取り出して脱脂・注油するだけでも効果は得られる。それ以上は10minutesをはじめ、メンテナンスを受け付けているショップなどにお願いするのも手だ。

岸野さんが使用した道具は以下のとおり 03 メガネレンチ10㎜、プラスドライバー1番、0番、マイナスドライバー、ピンセット、ピック、プライヤー、ペーパーウエス、ティッシュ、綿棒、パーツクリーナー


細かい注意点&アドバイス

・分解時、細かいパーツ(ベアリングを止める五角形のピンなど)は外した勢いで飛んでしまうことがよくある。親指で押さえながら外すとよい。

・取り外したパーツはセットされていた向き(裏表)のまま、トレーの上に外した順番に並べておくと組み立てのときに迷わなくて済む。

・パーツを掃除するとき、ギヤの歯の間のような細かい凹凸部分には歯ブラシを使うのが便利。

・ベアリングをパーツクリーナー液で洗浄したときは、注油前に液が残らないよう充分に揮発させることが大事。また、揮発直後はクリーナー液の気化熱でパーツが冷え、結露してしまうこともあるので、常温に戻ってから注油するのがよい。このときドライヤーを使って温めるのも効果的だ。揮発を早められるうえ、温度が上がることでパーツが膨張し、隙間が大きくなるためオイルが行き渡りやすくなるからだ。

・ベアリングへの注油はたっぷりと垂らすのが10minutes流。オイルをしっかりと行き渡らせることが重要だからだ。ただし、ここまで分解せずリールに装着されたままのパーツに差すときは、量を控えめにすること。

04
BOREDオイル・グリスのラインナップ
解説:BORED

01 前列左から……
LDG:オイルよりも物理的吸着率を高めながらも超低粘度に仕上げたあらゆる回転潤滑部などに最適な潤滑用超低粘度セミシンセティックグリス。25g入り税込1200円

THG:オイルよりも物理的吸着率を高めながらも超低粘度に仕上げたあらゆる摩擦摺動部などに最適な耐摩耗用超低粘度セミシンセティックグリス。25g入り税込1200円

BSLG:LDGやTHGよりもワンランク粘度を高めたBSLRオイルのグリス版的存在となるマルチパーパスな超高性能低粘度セミシンセティックグリス。25g入り税込1600円

10 GREASE(10minutes別注):連続する高トルク下での耐久性と水分や湿度に対する耐水性においてギアやドラグの保護潤滑に特化した高粘度極圧耐水グリス。25g入り税込3200円

10 OIL(10minutes別注):BORED METHODのLIGHT DUTYをベースとして更に粘弾性と浸透力を向上させたあらゆるベアリング向けの低粘度高潤滑浸透オイル。10ml入り税込1800円

後列左から……
KRAKEN:ライトリグやフィネスなど低荷重高回転を目的としたスプールベアリングやハンドルノブベアリングに最適となる超低粘度のチューニングオイル。15ml入り税込2400円

GOLYAT:KRAKENよりもタフな油膜性と極圧性によりあらゆる回転潤滑部や摩擦摺動部に対応するマルチパーパスな超低粘度のメンテナンスオイル。15ml入り税込2400円

LIGHT DUTY:ビッグベイトやヘビーカバーなどまで対応するオーバースペックで広い対応範囲を誇る高荷重ベアリング向きの低粘度高潤滑浸透オイル。30ml入り税込3200円

THICK HEAVY:メインギアやピニオンギアをはじめダイレクトドライブなどの高荷重及び摩擦摺動部の保護潤滑に特化した超高粘度極圧減摩液状グリス。30ml入り税込3200円

BSLR:BORED METHODオリジナルの添加剤配合率を50%以上とした最強の極圧減摩性を誇る超高性能高粘度パルチパーパスオイル。30ml入り税込3600円



問合先
BORED bored-method-logo
10minutes img_1349   
 
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2017/4/28

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