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バスフィッシング全力投球!

BAC33/清水盛三選手のフットステップ

第33回Basser Allstar Classic 全19選手・2日間の足どりを公開!

竹村信弘=レポート、サイト・ビー=まとめ
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◆清水盛三選手のヒットルアー、タックル、釣り方の詳細は、現在発売中のBasser2020年6月号で詳しく紹介しています。ぜひ誌面と合わせてご覧ください。


◆春開催となった今回の第33回大会。秋に開催されていた過去の大会と選手たちの戦略を比べてみると、エリアの絞り込み方やねらい方の違いが浮き彫りになります。
◆ただいまBasserの定期購読をしていただくとデジタル版のバックナンバーが7年分読み放題になるキャンペーンを実施中! この機会にぜひチェックしてください。
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DAY1

■スタート前のコメント

「プラは6日間やりました。まったく釣れない。ガソリン600Lにつき1匹釣れる(オイルは5l)。コバ(小林知寛さん)と一緒にプラして、5バイトでした。目標ウェイトは、4500g(ハマれば、期待できるウェイト)。エリアのバッティングはあると思う。スタート後40分走ります。覚悟してください」


プレスコメント

・笑顔はあるが、緊張している様子。
・2016年にも同船しているが、その時より“ピリピリ感”無し。ツアーを引退し違う視点でトーナメントを楽しんでいるから? ・神経質では無いと思いますが、繊細な部分がある様に感じました。

5:45
ランチング。
無風。寒くない。
(他の選手から)離れた位置にボートを止めて、タックル準備。 。
「何時も(アメリカでも)ポツンと準備しています。仲のいい選手が近くに居れば話をしますけど、たいがい一人です」
湖上から見る太陽とスタートを待つ選手のシルエットが綺麗!
両手の親指と人差し指で四角を作り、一言「ここだけ、切り抜いたらアメリカと一緒ですわ」

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6:10
シートから立ち上がり、太陽の方向に直立不動。
目も瞑り、心の中で何かを唱えている様子。
1分ほどの精神統一が終わり、再びシートに座る。

「さーやりますよ! 楽しんで二日間やり切りますわ!」

6:22
スタート
ベタ凪の湖上をアクセル全開(Max 110km/h)。
3人乗りの田辺選手のボートを抜かせるスピードだが、抜かない。
「先輩ですからね」
スローエリアを経由し、ファーストエリアのリップラップに到着。


6:45
■霞ヶ浦 天王埼(麻生)エリア
23分の走行でファーストエリア。身体が冷えてる。
「寒いですね……」
風無し。水質は濁っている感じ。
ファーストキャストはフェイス87(クラウン)。
ショートジャーク(朝一はストロークが短いジャーク)を2~3回しポーズ。

リップラップのアウトサイド(本湖側)は狙わず、インサイドにボートを進める。

リップラップに沿って木(杭)があり、その間の水中にロープが渡っている。
そのロープに根掛かり。
ボートを寄せて、ペンチで外す。

ショートキャストでショートジャーク。
「プラの時は、ここでしか喰わんかった」
非常に速いテンポでボートを流している。


無風。水温11.4℃。

流れた倒木やリップラップ際のブッシュ又はポツンとある杭には、バイズクローのリーダーレスダウンショット。
ショートキャストして、底を取ったら1~2回アクションを加えてピックアップ。

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数投し、フェイスへ持ち替え。
「朝の2時間で1匹釣れて欲しいわ」

見えるエリアには水鳥が多い。シラウオを捕食しているのか、盛んにダイブする。

オープンエリアには、小さなピッコロダイブシャロ―。

これも数投し、フェイスに持ち替え。

7:09
フェイスが根掛かりし、ロッドを煽って回収。
ラインチェックして結びなおし。
「ラインは頻繁に結びなおしてます」

7:26
リップラップの角(アウトサイド側のリップラップ)にキャストしたフェイスにバイト!
大きくロッドが曲がり、水面で魚が反転。茶色の魚体がチラと見えた。
「コイですわ~。あー。バスだったらね~」

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7:31
フェイスのフックを確認しキャスト開始。
バイト! 「しくじった。フォローします」

ストレートワームのワッキーリグがセットされたスピニングに持ち替えフォロー。
1本だけ積んでいるスピニング。PEが巻かれていた。
2投して止め。
「(スピニングは)コンフィデンスがありませんわ~」

フェイスに持ち替えキャスト開始。
「寒いから良くバレる。でも、喰う時はガッツリ喰ってくる」

フェイスとリーダーレスダウンショットリグを交互に持ち替えリップラップエリアを上流方向へ流す。

7:37
キャストしていたフェイスをピックアップしてデッキからハサミを取り出した。

リップの後ろに、ウェイトが貼ってある。
ハサミの刃を使い、少しだけウェイトをカット。

水中での姿勢と浮き具合をチェック。
「根掛かりが多いので、スローフローティングにしてます。ジャークベイトをキャストしてるのはリアクションで喰わせたいから」

ウェイトを調整したフェイスを水中でチェック。
今度は、アイを調整し泳ぎを確認し、キャスト再開。
ブッシュや杭には、リーダーレスダウンショットリグ。
交互に使い分けながら、上流へボートを進めるがバスからのバイト無し。

7:43
リップラップの角にフェイスを斜めに通した際ヒット!
重みのある感じが、ロッドを通して伝わる。
しかし姿を見せたのは大きなキャットフィッシュ。
「あ~。ホンマに勘弁してや~。でも、ナマズが喰うことは悪くない」

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7:55
エンジンで50m程上流へ移動(同じようなリップラップエリア)。

移動先でもフェイス!
数投してロープにルアーが掛かりロスト。
ストレージから同じサイズ、同じカラーのフェイスを取り出しラインに結ぶ。
コンフィデンスの高さがうかがえる。

タックルボックスには、同じルアー(フェイス)が同色でたくさんあった。
いくつかのフェイスには、ウェイトチューニング(スローフローティング仕様)が施されていた。

キャスト前にアクションをチェック。
ペンチでアイの調整を数回実施。

アクションは、朝から同じ。
キャスト→ショートジャーク(2,3回)→ポーズ→ショートジャーク→……。
水深が浅いエリアや浅い位置に障害物があるポイントでは、ポーズの際ロッドを立て気味にしていた。

8:10
関和さんが乗ったAbemaTVの撮影用ボートが到着。
フェイスをキャストしながら会話。
関和さん:「どーですか~?」
清水選手:「朝一ビックチャンスと思っていた。釣れたのはコイとナマズ」
関和さん:「頑張ってください~」

フェイスからリーダーレスダウンショットリグへ。リップラップに引っかかっている小さな倒木をねらう。

8:15
上流に河辺選手のボートが入ってきたが、ほどなくして移動。

8:17
水温:12.4℃。ファーストキャストから1.0℃上昇。

8:23
Dゾーン。
本日初めてのスピナーベイト。
数投してフェイスにチェンジ。

8:40
沖からリップラップに当たる風が出てきた(南西風?)

8:46
フェイスとリーダーレスダウンショットリグを交互に持ち替え流していく。
「良い感じだな」

9:06
バイトが無い。厳しい時間が続く。
「気分転換しますわ、サングラス替えます。何か変えな~あかん!」

リーダーレスダウンショットリグをキャストする際は、非常に丁寧に探っている。

9:10
水温:12.9℃ さらに水温が上昇。

9:12
エンジンで小移動(移動先も似たような風景)。
フェイスが結んであるロッドを選択し、キャスト。
「ここで釣ったる!」
移動先でも同じルアー&同じカラー。アクションも同じ。

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9:20
バイトが遠い。
会話も途切れ気味。
「釣れへんな~。3時間弱やってボーズやで。プラの時は沖が荒れて、(魚は)インサイドに入っていた」

9:43
エンジンで移動し、朝一のスポットへ行く。
やはりこのエリアが本命の模様。

フェイスをキャスト。
「(誰かは)釣ってるんやろな~。シャッドとか投げて。よーし、シャッド投げてみますか!」

9:45
バンクシャッドMIDを投げる。
先ほど吹いていた風が止む。無
シャッドを数投してピッコロからフェイスに持ち替えた。

バンクシャッド(シャッド)とピッコロ(シャロ―クランク)は、シングルハンドでキャスト。

9:55
ボートポジションをインサイド側に取り、アウトサイドのリップラップ角をタイトに掠める様に、フェイスをキャスト。
ショートジャークの後のポーズでバイト?
「あ~! デカかったで~。“プン”ときた。ん~、捕らないといけないバイトだな」

デッキに崩れる……。
フェイスを回収しフックポイントの確認。

10:11
水温:13.5℃。

先ほどのバイトがあったタイミングから、ジャークの幅が大きく、強くなる。
「あ~やばい。1匹釣らんとあかん」

10:20
ボートを進めながらキャストを繰り返す。
「ここで1匹釣ってるんだけどな。喰わんの~」

フェイス⇔バイズクロー⇔ピッコロをスポット毎に持ち替え探る。

10:21
メインルアーは、フェイス。
気温も上昇し、水生昆虫が多数ハッチしている。

10:35
エンジンで小移動し朝一に入ったポイントに向かう。
インサイドにバスボートが一艇。

10:40
ロッドが大きく曲がる。
バシャバシャと暴れるのは、コイのスレ掛かり。
「またコイや」

風が全くない(見える範囲の沖の景色もベタ凪)。

10:42
小さなバイト?(他魚種?)
「ん、“クン”なったぞ」

バスボート(EAGLE)で釣りをしているアングラーは、
インサイドのリップラップをワーム(テキサス)でゆっくり撃っている。
一方、アウトサイドのリップラップはフェイスで速いテンポで探っている。
状況判断の違いでアプローチ方法も異なっている。


11:13
■外浪逆浦と北利根川の合流(茨城県側)
ここもリップラップエリア。
岸釣りの方に一声かけて、リップラップの内側にボートを進める。
清水選手:「入っていいいですか?」
岸釣りの方:「どーぞ。」
清水選手:「すみませんね。」

フェイス→Dゾーン→フェイス→テキサス。残り2時間30分。 
「よーし、30分に1匹釣ったる!」

水温:13.4℃。このエリアの水深は1.0m前後。

11:20
ブッシュにテキサス。
タイトキャストしショートピッチで細かく丁寧に刻んでいる。
ブッシュが無ければフェイスのショートジャーク。

11:38
バイトが無いためエンジンで対岸(千葉県側)の水門に移動。
テキサスで水門の両側を数投して、即移動。

11:54
■北浦・爪木

木の杭の集合体が乱立するエリア(近くに水門と、白い大きな建物)。

フェイスを取り出しキャスト。ゆっくりただ巻き。途中でポーズ。
木の杭の集合体と並行にトレース。
その後、木の杭と木の杭の間にもキャスト。

フェイスからテキサスへチェンジ。
杭の脇、杭の中へショートキャストで丁寧に撃込む。

途中でDゾーンもキャスト。


12:14
■北浦・井ノ塙
木のフェンス(波除)が互い違いに設置されているエリア。
岸と波除フェンスの間には、アシが群生。

ワイルドハンチを選びフェンスと並行にキャスト。
さらに、角度を変えながらキャストを繰り返す。
水深が浅い為、ロッドを立て気味にしてリトリーブ。
「ぜんぜん釣れませんね~」

ワイルドハンチのカラーもクラウンだった。
(数年前にプレスで同船した小林知寛選手もクラウンをカラーを多用していた)

12:22
「移動します」


12:26
■北浦・高田
ここも波除フェンスがあるエリア。
波除フェンス越しに岸方向へDゾーンをキャスト。
ロッドを立ててスローリトリーブ。


12:45
■北浦・荒区

リップラップエリア。
水温12.5℃。風が強い。

Dゾーン→フェイス→Dゾーン。
強い風を受けながら休みなくキャストを続ける。

風の影響を受けながらも、ボートポジションをコントロールをしている。


13:09
■北浦・爪木(2回目)
先ほどより風が強くなっている。
テキサスメインに乱立する木の中へショートキャスト。
キャスト→2,3回アクション→ピックアップ→キャストの繰り返し。

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風が強く、ねらっているスポットは横方向に流れがある。
「あ~こんな釣れへんかったら、利根川行ってりゃよかったわ~。1コでいいぞ。2キロフィッシュ来い!」。
自身を鼓舞しながらキャストを続ける。

13:30
残り30分。
テキサスからワイルドハンチへチェンジ。
ワイルドハンチは、クラウンから黒金に結びなおし。
木枠の中も果敢に撃っている。


風が強い。 風が冷たい。ワイルドハンチからテキサスに持ち替え数投。

13:58
帰着に向かう選手のボートが次々と通り過ぎる。
最後の最後まで諦めない気持ちで撃ち続ける。
「そろそろ戻らないとあかんね。釣れんかったわ~。最悪~」

13:59 帰着

※プレスコメント
・ミノー(フェイス87)のショートジャークと天王埼のエリアへのコンフィデンスがとても高かったのが印象的でした。
・プラを通してバイトが極端に少なかったことから、このエリアにこだわっていたようす。
・ルアーを頻繁に結びなおしていました。普段の豪快なイメージとは対照的だったので印象に残りました。
・スタート前の精神統一がとても印象的でした。きっとアメリカでも実施されていたルーティーンかもしれませんね。
・シャロ―エリアをねらっていたため、殆ど魚探は見ていなかったようです。


結果
16位 0尾0g

DAY2

■スタート前

ボートヤードで田辺選手と「3本釣って帰ろ!」とお互いを鼓舞。
「田辺選手がトーナメントの現役の時に勝ちたかった。今日は風が強くなるからエリアを考えないといけないな……。今日は何とか釣ってウエイインするから……」

初日より明らかにリラックスしているようす。言葉数は少ないが、表情は穏やか。

5:50
ランチング。
今日もボートを離れた位置に止め、ストレージからタックルを準備する。
デッキの右左にタックルを振り分けている。
プレス:「タックルの置く位置にこだわりはあるのですか?」
清水選手:「特にないけど、左側がメインタックルかな。これだけ(フェイス、テキサス、Dゾーン)あればいいんだけど、寂しいから並べている」

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6:03
今日は座ったまま精神統一。
目をつむり、1分ほど心の中で何かを唱えている。
「今日は、3匹釣って帰ると田辺さんと約束したからね~」
テキサスとリーダーレスダウンショットリグのバイズクローのテール(ビラビラしている部分)をチャートに染色。

6:16
スタート。
ベタ凪。アクセル全開(Max 110km/h)。
北利根川で前を行く菊元選手がスローダウン。
ステアリングを右に切ってファーストポイントへ入った。


6:38
■霞ヶ浦・天王埼(麻生)

22分でファーストエリア着。初日と同じ。

ファーストキャストは主軸のフェイス。
「今日は釣る!」
ショートジャーク(ストロークが短いジャーク)を2~3回したのちポーズを入れる誘い方は、初日同様。

フェイスで流しながら、ピンポイントはリーダーレスダウンショットリグに持ち替え。

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7:02
無風。
「でも朝なら喰うと思う。曇っているし」

昨日バイトがあったポイントもコースを変えて丁寧にアプローチ。

7:14
リップラップの角を通したフェイスにバイト?
「何かアタった」

プレス:「同じようなエリアですけど、釣れるポイントは決まっている?」
清水選手:「(プラの時は)特定の場所からしかアタリが無かった。バイトが少なすぎるのでよ~わらんけど」

7:21
水温:13.1℃
フェイスをメインでひたすら流している。
「喰う魚はしっかり喰っている」
アタリはグンと重くなりバイトも深い。

7:25
テキサスからDゾーンへチェンジ。
弱い風が下流方向から吹いてきた。

7:26
シャッドにチェンジ。
クラウンのカラーが結んであったが、黒/銀に結び変えた。

その後、フェイスをショートジャーク。

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カヌーで釣りをされているアングラーに一声かけ前に出る。
「スミマセン。前に行きます」

エレキの速度を上げて一気に移動。

7:58
フェイスのラインを結びなおし。カラーはクラウンのまま。

8:10
ワイルドハンチ。
清水選手:「魚どこ行った~」
プレス:「(昨日はいた)鳥がいないですね?」
清水選手:「気が付きました? エサ喰うやつ(鳥)もおらへんし!」

8:33
風も無くなり日差しが暖かい。
水温:13.4℃。
「こんな状態でも一気に変わるときがある」
フェイス→リーダーレスダウンショットリグ→シャッドとルアーローテーション。

9:00
2時間経過しバイト無し。
「ここ(リップラップエリア)を釣ったら移動します」

9:04
パワーポールで固定し岸際にあるゴージャスな倒木をテキサスで撃つ。
「あー釣れない。土浦まで走りますか! アカン、帰り(が強風で)やばい」

9:25
水温:13.9℃。

水温は時間とともに上昇。今日も水生昆虫のハッチが見受けられる。

9:30
本日初バイト!
しかしロープに巻かれてフックアウト。
「あ~。何の魚かわからなかった。釣り人だから、何の魚でも釣りたい……」

余り落ち込んだようすはない。

9:35
関和さん登場!
スタジオとやり取りされている声がかすかに聞こえる。
関和さん:「最後まで頑張ってください!」
最後は、『ダウジングスティックON!』のひと言。

9:44
関和さんが離れた後、先ほどのバイトを思い出して……「さっきのバイト惜しかったね~」。


9:45
バイトが続かない。
「移動しましょうか? 土浦か……遠いな~。でも何か変えるために動く必要もある。玉造をちょっとやって土浦に移動します」


9:56
■玉造

エリアの雰囲気は、天王埼と一緒(リップラップで杭があり岸に近いシャローエリア)。

フェイス→Dゾーン→リーダーレスダウンショットリグ→フェイスのローテーション。
「釣れるかどうかわからないけど、やってみよう」

生命感はある。

無風。暖かく、日差しが柔らかい。

10:21
コイがヒット。
「バスやったらな~。1500gフィッシュですわ」

10:25
エレキの速度を上げて、上流方向へ移動し小さな港をパスした。
「釣れそうだけどね」

初日から11時間経過しているが、ノーフィッシュ。
「困ったぞ~。迷走中ですわ。何かのアクションを変えなきゃいけない」

10:28
「移動します!」
土浦を目指す決心がつき、移動を決断!

アイドリング走行中に魚探のマップで移動先を考えている。
マップを動かす手が止まり、アクセルを踏み込む。
ほどなくして、アクセルを緩める。アイドリング状態。
土浦方向からの風を感じる。湖面はまださざ波程度。
マップを見て、土浦へ走るか悩んでいる。
風が強くなると帰りが厳しい(帰れない)。

清水選手:「風が強く帰りはしんどいけど、我慢してくれます?」
プレス:「了解です。清水さんの釣りを見せてください!」
清水選手:「すんませんね~」

アクセルを踏み込み少し走り出したとき、波がしらが崩れるほどの状態に急変。
湖面の状態が一気に変わった。風は南西で非常に強い。

「あかん。戻ります。しばらく辛抱してください」

大荒れ。波のピッチが変則的で、ボートが大きく揺れながら、15km/h程度で波をゆっくり超える。
波を超えるたびに、横(右前方)からシャワーの様に水を浴びる。
大きな波に突っ込んだときは、デッキ上を大量の水が“ザー”と流れる。
清水選手の操船技術で怖さはないが、頭から容赦なく浴び続ける。

シャワーが、辛い。
グローブも防寒着もパンツもビショビショ。

40分ほどかけて、北利根入口までたどり着く。
「大丈夫でした? めちゃくちゃでしたね。お~寒い。パンツまでずぶ濡れですわ」

北利根に入り波が穏やかになった場所で、エンジンをSTOP。
「着替えますわ」

グローブやズボンから水がしたたり落ち。ゴーグルもビショビショ。
手持ちのタオルで可能な限り水分を拭き、体が冷えるのを防いだ。

「あの波はやばいですわ。遠くに(西浦、東浦)に行った人で、帰って来れない人がいるかもしれませんね。オールスターじゃなかったら、マリーナ戻ってます」

エンジンを始動。マップを確認し風裏になりそうなエリアを探す。
「さあ、どこか場所を探して釣りますか!」


11:36
■北利根川 市和田(千葉県側)

岸際にアシがある。上流(霞本湖)から強い風。

テキサスをアシ際にキャスト。2~3回アクションさせピックアップ。
たまにDゾーンに持ち替える。

アシに対して横から風を受けている。
アシ際の水深が浅く、水が濁っている。

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12:02
ひと通り撃った後、移動。
エンジンで小移動し、似たようなアシのエリア(同じ千葉県側)。

沖をウェイクボードが走っており、引き波でアシ際の水がかき回されている。
「水減ったな~」
水温:12.6℃。

テキサスでアシ際を丁寧に撃つも、風と波でねらいのスポットに“ビッシ”と決まらない。


12:20
■外浪逆浦・十四番(潮来町)
北利根川と外浪逆浦の合流点付近。
パラアシ。ボートポジションの水深が今までのエリアより深い(1.9m)。
ブレイクがアシ際に近いのかな?
魚探に映る反射を見ると、底は固そう。

12:27
あまり釣れるイメージが出ないのか?、すぐに移動する。
「困ったぞ。会場近くのエリアに行きます」


12:50
■北浦・潮来マリーナやや下流
初日に最後に入りたかったエリア?
他の選手が誰もいない。
「あれ、誰もおらん。(大荒れだから)上がってんのか?」
リップラップエリア。
タイニークランクを数投して、ワイルドハンチに持ち替え。
クランクをリップラップと並行に巻く。

13:00
並木選手がこのエリアの沖にボートを止める。
入りたそうであったが、上流へ移動された。

13:15
このエリアは、巻物のみ。バイトなく移動。
「移動します。諦めへん! 最後まで諦めへん!」

13:07
エンジンで上流へ小移動。
同じようなリップラップ。

ワイルドハンチのカラーを赤系(スピードクローカラー?)へ。
「春だから赤系喰うとちゃいますか? 赤系にしときますわ」

13:14
小森選手も(清水選手からみて)上流で巻いている。

ワイルドハンチを数投して移動。


13:19
■北浦 潮来マリーナ(桟橋)
ランチング場所。規模の違う桟橋が数本設置してある。
手前から順に上流方向へ撃つためのボートポジションを取った。
(この時点では、清水選手以外だれもいない)

選択したルアーはDゾーン。
水面と桟橋の僅かなスキマや桟橋のきわ、桟橋を支えている鉄柱にキャストしていく。

13:26
数本の桟橋を撃ったあと、綺麗にキャストが決まったDゾーンが桟橋下を抜けるとき、大きくロッドが弧を描いた。

ラインテンションを緩めないようにリールを巻きながら、フロントデッキからリアデッキに移動。ラインは10lb(フロロ)。無理せず、魚を桟橋から離したい。重みのあるファイト。大きな魚であることは明白。

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ボートの近くで魚が暴れた。デカい。

「バレんといて~」

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リアデッキに身体を沈めハンドランディングを実施。
二度三度魚が暴れてランディングできない。
再度、左手でラインを持ちながら魚を寄せ、エラの付近を右手で掴んだ。
ついにバスをキャッチ! 1尾目、1300g!

「ヨーシ! バレんかった!」
歓喜の瞬間!

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プロポーション良く、綺麗な魚体。唇も厚く、ウエイトがありそう。
「(一尾にたどり着くまで)長かった~。諦めたらあきまへんね!」

ライブウエルに魚を入れ、ボートポジションを修正し次のキャストへ。
「あと2本!」

残り30分。
動きにキレがでて、キャストも決まる!
Dゾーンを桟橋の厳しい場所に決めていく!

桟橋は、沖側から岸に向かって流し、次の桟橋へ行く要領。

13:35
ライブウエルチェック。Dゾーンのアームが曲がり修正。

13:38
テキサスに持ち替え。
桟橋の鉄柱と鉄柱の間にもキャスト。
テキサスのラインは12lb(フロロ)。

13:41
桟橋を岸際まで探ったら、スロープの切れ目をねらうため、ワイルドハンチに持ち替え。
割と広範囲に(オープンウォータ―に)ワイルドハンチを投げる。

13:44
ジェットスキーの楽しんでいる人の手前の桟橋まで撃った。
「端から攻めます。(マリーナ下流の桟橋から攻めなおします)」

リミットが揃ってしまいそうな雰囲気。
ものすごく集中してキャストしている。


13:50
帰着間際の選手が桟橋廻りに沢山集まってきた。
北選手は桟橋ねらい。
河辺選手は桟橋と桟橋の間のオープンエリアをねらい、
沢村選手は、桟橋からやや沖にボートを浮かべ、ボトムをズル引きしている。
遠くには、並木選手の姿も見える。

13:51
最後の最後までキャストを休みなく続けるが追加なく終了。
「ホンマ、ボーズでなく良かった」

※プレスコメント
・メインエリアは、1ヶ所(天王埼 麻生)ででした。そのエリアで魚を獲れなかったのは、大きな誤算だったと思います。ですが折れない気持ちでキャストを続ける(競技時間の80%がフェイス)のは、自分にはできない、と思います。清水選手は、華がありますね。ウエイインすることで、盛り上がります! 機会があれば、芦ノ湖に来ていただきたいな~。トラウトでも良いので、釣りをして箱根を盛り上げてほしいな~。


結果

11位 2日目1尾1380g トータル1尾1380g




 
33rd Basser Allstar Classic



台風による延期に始まった幾多もの波乱を乗り越えて、どうにか開催に漕ぎつけたBasser Allstar Classicを全力特集!
「湖上で起こったことのすべてを公開する」という理念のもと、今年も全選手のボートに記録員兼審判員のプレスアングラーが同船。集まった膨大なデータと資料から第33回大会の全容を明らかにしています。
1日目にトップスコアをマークした江口選手の判断とルアーチョイス、小森嗣彦選手の洞察力と緻密な戦略、2日目に爆発した橋本卓哉選手が「待っていたもの」、そして北大祐選手と小野俊郎選手の「白浜戦」など、見どころが満載。誌上観戦にはもちろん、春を攻略するためのヒント集としても充実した一冊となっています。
そして雨貝健太郎さんが現地からお届けするUSツアーレポート。日本と同じく新型コロナ禍に見舞われているアメリカでも試合の延期が相次いでいるわけですが、「釣り」に対する各州政府の対応は日本とずいぶん違っているようで……?




  

2020/4/25

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