田辺哲男選手のフットステップ
Basser Allstar Classic 2018 全21選手・2日間の足どりを公開!
八鍬和志=レポート、サイト・ビー=まとめ◆田辺哲男選手のヒットルアー、タックル、釣り方の詳細は、現在発売中のBasser2019年1月号で詳しく紹介しています。ぜひ誌面と合わせてご覧ください。
◆全選手のフットステップ一覧はこちら!
https://basser.tsuribito.co.jp/archive/bac2018footsteplist
DAY1
①7:20
■利根川・小見川大橋上流
ナチュラルバンクをクリスタルS1/2ozとエスケープチビツインをローテーションしながらスローに探っていく。

「オールスターだからデカいのを持って帰りたい」
・タイトが下がりすぎている
・水が動いていない
を理由に水が動いていなくても釣れる釣りをするために移動。
②
8:45
■津宮
★会場下流の消波ブロック帯でファーストフィッシュ、推定1000gをキャッチ。ルアーはエスケープチビツインの5gフリーリグ。

「1時間に1バイトあればいい」
ピッチングからのリフト&フォールで消波ブロック帯を丹念に探る。
同じリグに2タックルを用意。ラインが14Lbと16Lbで異なる。
16Lbはブッシュバリバリのところをやる用。
「14Lbはスイープ気味にアワせる。切れちゃうから」
他選手が移動する姿が目につく。
他選手の動きが気になるか? という問いに「ぜんぜん気にならない。俺はね」。
マイゲームを貫く。
9:30
「冬に効く釣りだよね。もう1本同じサイズが来たらわからないよ」
9:40
200mくらいのストレッチをもう1回流す。
「流れが欲しい。水門からの濁りを利用したい。水門から流れてくるエビを食うぞ! っていうやつがいそうなんだけどなぁ」
10:00
「利根川は流れがないとどこ行っても一緒」
10:05
★取材艇のボートが来たタイミングで2尾目をキャッチ! 推定1200g。エスケープチビツイン(5gフリーリグ)のリフト&フォール。


ヒットしたのは1尾目と10mと離れていないスポット。
「ボラの稚魚のついばみなどプラで見なかった光景が今日はある。明らかに状況が変わったな!!」
10:20
ボラを見てディーパーレンジ1/2ozにチェンジ。消波ブロック帯のドシャロー側を巻く。
10:22
ボイルを発見。プロトタイプのクランクベイト(スーパースウィート)、ディーパーレンジ1/2ozを投入。
「この場所にこだわる理由は水門からの濁りがあるから。水が動かない状況で変化がある」
テトラとベイトの存在に加え、雨の影響で水門からの濁りもある。
10:40
エスケープチビツイン(5gフリーリグ)にチェンジ。ボイルが起きた場所には必ずキャスト。

「もう1本獲れれば展開が楽」
11:00
他魚種がヒット。
「バスも来るよ」
11:02
「今日は腹をくくった」
11:10

★3尾目、推定1000gをキャッチ。リミットメイク。
3尾をキャッチしたのはほぼ同エリア。ボラのついばみやボイルなど生命感がほかのエリアとはまるで違う。

「明日のために見ておきたい場所がある」
③
12:00
■萩原閘門対岸付近
朝イチに入ったスポット。
「いれば大きいんだけど、ナチュラルバンク(朝イチのスポット)に行くにはまだタイドが上がっていない。俺のなかでのMAXは3㎏×2日。明日も3kg獲れれば優勝をねらえるかもしれない。もっと他に釣ってる人がいるかもしれないけど、俺のMAXの釣りをするしかない」
見える消波ブロックはすべて撃つ勢い。
「プラでは3日デコって、2日チビツインの練習をした。そのチビツインを試合で使ってるってどうなのよ」
「初めてのおつかい状態。プラで2本しか釣ってないワームでやってるから。普段やらない釣りだから」と何回か同じ発言。
「1500gが来れば入れ替えられるね」とアシ際にヒラクランクをピッチング。
「だいぶ下流側にあるベンドのいいアシに巨大君がいてもおかしくない」
ヒラクランク、クリスタルS、チビツインをローテーション。
12:30
ブッシュやアシが絡むゴージャスなスポットを速いテンポで撃つ。エスケープチビツイン(5gフリーリグ)。

1500g~1800g級をねらうためにこまめに小移動。
「プラのときよりも釣れた魚が大きい。サイズがいい魚に入れ替わっていたから明日が楽しみだ」
12:50
「チビツインはフォールでも食べるしアクションでも食べるしなんだっていいんだよ!」
13:00
スタート地点に戻りながら目ぼしいスポットを撃っていく。
13:20
乱杭をエスケープチビツイン(5gフリーリグ)で撃つ。
④
13:40
■水郷大橋下流
消波ブロック帯をエスケープチビツイン(5gフリーリグ)で撃つ。

その後ディーパーレンジ1/2ozを巻く。
14:00
帰着。
初日の成績
3尾3640g 4位タイ
DAY2
①
6:10
■利根川・津宮
前日と同じエリア。水深1.5~2mの消波ブロックにエスケープチビツイン(5gフリーリグ)を撃つ。ひとつのテトラに費やす時間は10秒ほど。
「タイドが下がっているからといって流れが出ているわけでもなく、止まっている感じがする。昨日と逆の風向きでボートポジションが変わるから釣りづらい」
6:30
「朝からアタるかと思ったけどアタんね~な~。タイドがないんだな~。魚はいると信じよう! ボラちゃんがいたりタイドが動いたりそういう変化が欲しい」
6:40
「昨日の雨で川全体に濁りが入った気がする。薄暗いうちにスピナーベイトを巻いてみようかな」
ディーパーレンジ1/2ozを消波ブロックのシャロー側にキャスト。チビツインで流したところを巻きながら戻る。
「放射冷却した日にスピナーベイトが効くときがある」
7:10
「やっぱり巻きはないな」
7:10
150mほどのストレッチを流す2往復目。エスケープチビツイン(5gフリーリグ)を撃つ。
コンクリートの鳥居から水門までの間に消波ブロックや杭の列などの要素がある。
7:20
「アクションをズル引きに変えているけど何も起こらない。そういう問題ではないのか?」
7:30
「やり方とかじゃない気がするなぁ~。食うときは食う、食わないときは食わない」
7:35
「ちぇ、アタってくれよな~。なんでアタってくれないんだよぉ~」
②
7:40
■水の郷さわらのすぐ下流側
同じ釣りで丁寧に消波ブロックを探る。
7:43
バイト。
「アタリっぽいんだけど、ほかの魚っぽいんだよなぁ」
7:50
パワーポールを下ろしてよりじっくり釣る。

8:00
「濁ってるから巻きますか」
クリスタルS1/2ozをキャスト。
8:05
ディーパーレンジ1/2ozにチェンジ。チビツインで撃ったストレッチを流しながら戻る。
8:10
戻ってきたところで「やっぱり巻きは違うんだよなぁ」とチビツインにチェンジ。2往復目に入る。
8:12
「どこもアタリが出ない。頑張って時合を待つしかない」
①
8:14
■津宮
「完全に風向きが変わったな。逆になった」
8:30
「ボラかな? 水面がビチビチしだした。変わってきたな。タイドも下がってきてる!」
8:35
バイト!
「完全にアタった。でもほかの魚っぽい。食いがまだそこまでよくない」
8:40
バイト!
8:45
バイト!
8:50
「いいね~。ボラのようすとか昨日釣れた状況と似てきてる」
8:51
バイト! 離した。
「なんなんだよ~。アタってる場所がテトラの外側だし、ほかの魚だな。でもアタリだしたからバスも釣れるよ」
9:05

★1尾目、推定700gをキャッチ。
「釣れた!! もう死にそうだったよ。でも魚がプラのときのサイズに戻ってる」
「自分を信じて、自分頑張れ」
9:15

★2尾目、推定900gをキャッチ! 立て続けにヒット!

「完全に時合だろ! よかった、これでやりきれる。さっきまでメンタル折れそうだったよ。何かが変われば釣れるってわかってるけど……もう死にそうだった」
「タイドが上がってきてる。逆流かな? わからないけど」
「風がこれ以上吹いたら釣りができなくなるな」
9:23
バイト! しかしバラしてしまう。
「ラージだった。でもまぁまぁ時合だから」
9:30
他魚種がヒット。
10:07
バイト。乗らず。
10:15
他魚種がヒット。
「まだ時合は続いている」
10:18
エスケープチビツイン(5gフリーリグ)でテトラを丁寧に探る釣りを続行。
「得意じゃない釣り、好きじゃない釣りだけど、今はこの釣りに確固たる自信を持ってる。そういうことなんだよ」
10:30
「アタリが遠い。キツい。もう1回時合は来ると思うんだよ。俺はこのエリアだと思ってる」
11:04
「ヤバい。ほかの魚もアタらない。何もなくなった。捉えられなかった。くっそー、さっきの岩に化けたやつを獲ってれば。でもまぁしょうがないよな」
何もなくなったと言いつつ、ラインチェックなどはこまめに欠かさない。
相当な強風でリグを結ぶのもストレスになっているはずだが、集中力を切らさず細かい作業を怠らないのはさすがとしか言いようがない。
11:20
「もう今回はやりきるよ。タイドが変わってないから利根川はどこに行ってもダメだと思う」
11:32
「昨日は上出来だった。そんな上手くいかないんだなって思ってる」
11:35
「最高に楽しいゲームだぜ、なんて言えない。つらいです。ラン&ガンしてリミットを揃えに行ってもサイズが伸びない。だったらここで1500g級がくれば、っていう迷いです。それがこの場所でいやになるほど頑張る理由。非常につらい」

11:40
エンジンで戻り、同じストレッチを再度流す。
11:45
ディーパーレンジ1/2ozを巻く。
「ボラがたまに泳いでるから巻き物の可能性もゼロじゃないと思うんだよ」
11:50
エスケープチビツイン(5gフリーリグ)に戻して同じストレッチを流す。
「このエリアにこだわる理由はベイトがいるから。いたって簡単なんですよ、俺の釣りは」
12:10
バラシ!! サイズは1000g未満か。
「やっちまった~。ミス! なんで今日ミスってんだ。はぁ~」
大きくため息。
12:20
「とりあえずもう1本はほしいよね。最後の最後にやっちまったよ~」
12:40
「足らねぇなぁ、俺も。ちゃんと釣れない」
12:55
ストップフィッシング。
2日目の成績
2尾1730g 12位
2日間トータル
5尾5370g 6位
Basser AllstarClassic 2018 平成最後の大乱打戦!
トッププロやレジェンド級アングラーが一堂に会するBasser AllstarClassic。今年の会場で1万4500人が、そしてAbemaTVやsiteBで延べ100万人以上がリアルタイムで目撃したこの平成最後の戦いを、今号では特集しています。
「湖上で起きたことのすべてを公開する」というオールスターの理念に基づき、1日目に3尾・4505gという圧巻のウエイトを叩き出した小森嗣彦選手の戦略や、2日目に猛チャージをかけた沖田護選手のフロッグパターンなど、生中継では見ることのできなかった各選手の戦いぶりを詳報します。
また「米国ツアー最前線」では、雨貝健太郎さんがアメリカのトーナメントシーンに衝撃を与えた新たなツアー「BPT(バスプロツアー)」が発足した背景について解説。B.A.S.S.やFLWとの違いや、そこに在籍していた選手たちが来年からBPTへの出場を選択した理由、そしてこの新興団体を動かす超大物の存在……。今アメリカで何が起きているのかを詳細に伝えてくれています。
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また「米国ツアー最前線」では、雨貝健太郎さんがアメリカのトーナメントシーンに衝撃を与えた新たなツアー「BPT(バスプロツアー)」が発足した背景について解説。B.A.S.S.やFLWとの違いや、そこに在籍していた選手たちが来年からBPTへの出場を選択した理由、そしてこの新興団体を動かす超大物の存在……。今アメリカで何が起きているのかを詳細に伝えてくれています。
2018/11/26