北大祐選手のフットステップ
Basser Allstar Classic 2018 全21選手・2日間の足どりを公開!
竹村信弘、水藤友基=レポート、サイト・ビー=まとめ◆北大祐選手のヒットルアー、タックル、釣り方の詳細は、現在発売中のBasser2019年1月号で詳しく紹介しています。ぜひ誌面と合わせてご覧ください。
◆全選手のフットステップ一覧はこちら!
https://basser.tsuribito.co.jp/archive/bac2018footsteplist
DAY1
■スタート前
・プラは10月3日から入った。
・目標ウエイトはとくにない。状況を感じとり釣っていく。
・風が気になる。
・閘門まで一気に走り、北浦まで行きます。
非常に落ち着いたようすでスタッフたちと談笑しながらランチングを待つ。
6:40
ステアリングを右に切って閘門を目指す。
6:50
小見川閘門着。
常陸利根川に出るとプレーン開始。前回走行中に雨粒が顔にあたり痛い。北選手はウインドシールドで雨をよけ、動画カメラマンはフェイスガードを使用していた。
①
7:30
■山田ワンド
先行する清水盛三選手とエリアが微妙にバッティング。遅れてきた青木大介選手も見える範囲に到着。
「濁ってるね」
ファーストキャストはスティーズスピナーベイトDW3/8oz。ショートキャストからロッドを立ててリトリーブ。
「魚は抜き上げるので、バックシートにいてください」
ブルーバックチャートのワイルドハンチにルアーチェンジ。スピナーベイトの倍近く速いスピードで巻いている。
杭で囲われたエリアが点在しており、囲いの中、囲いと平行、囲いをクロスして、など角度を変えて魚を探している。
要所要所でパワーポールやウルトレックスを駆使し、ボートを固定。
スポットによりスピナーベイトとクランクをローテーション。
8:11

★1尾目、推定800gをキャッチ。ルアーはワイルドハンチ。
杭が平行に並んでいるスポットの岸際へクランクを数投したところヒット。
「とりあえず1匹。フツーのサイズ。フロントフックに掛かってる」
すぐにボートポジションを調整してクランクを多投。
連発しますか? の問いに「今の魚はフィーディングとは違い、プレッシャーで避難しているイメージ。状況はどんどん変わるため、今を釣ることが大切」。
8:20
★2尾目、推定600gがヒット。ルアーはクリスタルS3/8oz。
「サイズダウン!」
クランクからスピナーベイトに持ち替えて数投でヒット! 巻きはじめから食っていた。
8:30
山田ワンドには入れ代わり立ち代わり選手のボートが入ってくる。
クランクとスピナーベイトの使い分けを聞くと「スピナーベイトは浅いレンジ(水面直下)、クランクはそれより深いレンジ。本当はクランクで手堅くいきたい」。
8:45
他選手が移動して北選手ひとりになった。
「またひとりぼっちだ」
釣れたサイズについて質問すると「サイズは想定通り。ビッグフィッシュをねらうと状況が見えなくなる。さっき釣れたのは過去の魚。状況は変わる。今を釣ることが大切」。
8:56
ドライブビーバーをアウトサイドの杭にタイトにキャスト。
「濁りが強敵。水がなじむまでやりにくい」
数投してスピナーベイト、クランクにチェンジ。
山田ワンドの中で1ヵ所だけ角度を変えつつ執拗に探ったスポットがあった。
「やりすぎたな。もう少し時間をかけずにやりたかった」
9:13
「移動します」と言いながら数投。
②
9:24
■金上ワンド
ドライブビーバーをジャカゴにタイトに落とす。
9:27
河辺裕和選手が同じエリアに入る。
ドックの壁と矢板とアシが重なっている狭いスポットにドライブビーバーをキャスト。
回収時に魚がボート際まで追ってきた。
「あー魚だ。キロアップだったよ。魚は上目線なのかな~?」
スピナーベイトにチェンジ。
9:44
ライブウエルの魚を確認。
「大丈夫だね。水が冷たい」
9:46
スティーズスピナーベイトにバイトあり。
「くそ~。小さいのかな……」
9:47


★3尾目、推定1300gをキャッチ!
矢板のインサイドにキャストしたスピナーベイトにヒット。
ハリ掛かりを確認しハンドランディング。
「よっしゃー! 見てこのコンディション。ボートまで追ってきた魚がヒントになった」
矢板をスピナーベイトとテキサスリグでテンポよく探る。
「今は回遊してる魚をねらっている。食ったら走るからね。プラでは3mくらいの深いところでも釣れた。シャローを撃ってから移動します」
10:50

★4尾目、推定500gがヒット
ドックの壁と矢板とアシが重なっている狭いスポット。
奥の奥にドライブビーバーをウエッピング気味にキャスト。
1~2度誘いをかけたとき、大きくアワせた!
目測で大きさをチェック。
「ん~、入れ替えむずかしいね」
ビッグフィッシュがヒットした矢板のインサイドをスピナーベイトでねらう。
11:00
ジャンボグラブのノーシンカーを投入。
「気分転換!」
数投でスピナーベイトに戻す。
③
11:22
■山田ワンド入口
「プラでは一度も入ったことのないエリア。この風ならいいかも」
キンチャク周辺をスピナーベイトでチェック。
11:26

★5尾目、推定500gがヒット
スティーズスピナーベイト。目測確認で即リリース。
「ありがとね~」
11:30
エンジンで小移動し浚渫エリアに入る。水深は2m程度。
ドライブビーバーをキャストしてズル引き。あまり時間をかけないで回収。
④
11:46
■蔵川ワンド
矢板のアウトサイドに沿ってスピナーベイトを巻く。
「魚薄いね~。いれば一発で食ってくれる」
次はインサイド側で広範囲にコース取りして全体の状況を確認している。

12:00
小移動してリップラップにスピナーベイトを数投。
⑤
12:15
■八幡ワンド
水色を確認しながらデッドスローで上がる。
「川からの流れだしの量で魚のポジションが変わる」

竹製の柵と平行にスピナーベイトをかなりタイトにキャスト。
12:37
エンジンで対岸まで小移動。スピナーベイトを数投し、閘門へ向けて移動。
12:46
「ちょっと寄り道」
潮来マリーナ横の護岸、続くリップラップにスピナーベイトを数投。
13:10
小見川閘門着。
⑥
13:40
■利根川・長豊橋付近
「帰着10分前までやります」
スピナーベイトとドライブビーバーをローテーションして入れ替えを目指す。
「終わります」と言ってから2投。
13:51
ストップフィッシング。
プレスコメント:
振る舞いが落ちついていて、魚を取り込むときも慌てるようすがなく、今までキャッチしてきたバスの多さがうかがえました。
この日は同じスポットに入り直すことはなく、たびたび口にしていた「今を釣る」ことの表われかと思いました。
競技時間中は一切ものを食べていませんでした。
どのエリアに入っても「次のキャストで釣れそう」と感じる雰囲気がありました。巻き物で攻めているスタイルは見ていても楽しかったです。次のステージでもご活躍を祈念いたします!
初日の成績
3尾3245g 6位
DAY2
①
6:47
■北浦・神宮橋左詰
スティーズスピナーベイトDW。
「強は強そう。向きは北東がいい。西岸のワンドに冬のように魚が集まる。昨日の南風は魚が散る。釣れるけど小さいのも混じってしまう。今日は水位が5cmくらい増している。ビッグを獲るならシャローでフィーディングしてるやつしかない」

増水しているのでアシをねらい、ジャンボグラブのネイルリグも投入。
そのままバイバスの橋下、石積みへ小移動。セントナイト。
「来るなら一発っすよ」
橋脚まわりでワンエイトをキャスト。
「なんでもいいと思う、視界に入れば釣れる」
RTO1.0にチェンジ。
7:20
スティーズスピナーベイトにバイト。
②
7:37
■山田ワンド
水温18.1℃。
「走る途中で大気が冷たくなった。五十嵐、木枠のなかやってるな」
清水選手が南の入り口に、北側に市村選手がいる。
スピナーベイトで左側のキンチャクから流す。
「流入はのきなみド茶濁り、ワンド系はつぶれるかも。だから流入が絡まない神宮橋に寄り道した」
「サカナ触った? キャットかも? バスやったんかな~」
③
7:59
■武田川のワンド
ドライブビーバー3.5inの5gリーダーレスダウンショットリグ。
北側の石積み堤防の内側から探っていく。
「昨日と水がぜんぜん違う。白濁り、川の水。サカナはいると思うけど……」
矢板のインサイドのアシがある点が山田ワンドと違う。
水がプロテクトされている。前日にキャッチしたのはすべて50㎝くらいの浅いところだった。
スピナーベイトとジャンボグラブで撃つ。
スティーズスピナーベイトDWはハイピッチャーより弱いという。
リトルレインズホッグのリーダーレスダウンショットリグも投入。
「らしくないな~。かなりやばそう」
8:37


★1尾目、推定600gをキャッチ。
スティーズスピナーベイトDW3/8oz。
矢板の中でヒット。
「わからなくなる1尾。中途半端に釣れると、決めにくい。浅いところで釣れたのにこのサイズ。勝負できるサイズならシャローに絞れるけど……」
8:56
河口の南側のアシでリトルレインズホッグにヒット、一瞬乗って抜ける。
「デカくはないと思う、デカければ乗ってる。シャローじゃないか。深いところで勝負かけるか……」
南側の石積み堤防へ移動。
「昨日はここ(深いほう)ワンバイトしかなかった。川の水が入って、避難するならここしかないと思うんですけどね」

ドライブビーバーのリーダーレスダウンショットリグで撃つ。
クランクも引けるがエビオダが吊るされていて引っかかってしまう。
「ここは弱ってるヤツと回遊を両方ねらえると思う」
沖をやっている局面について「勝負に出てます」。
「山田ワンドでは、イケイケのフィーディングが釣れるとしたら五十嵐がやってたとこ(矢板のインサイドのアシのシャロー)しかない。むしろ五十嵐が釣っててほしい。時間がかけられるならほかも探すけど。このあと、山田ワンドを見て、五十嵐がいたら利根川に戻ろうか。それくらい追い込まれた」
④
9:42
■山田ワンド
五十嵐選手、まだシャローにいる。
「運命の別れみちですわ。やるかやらんか……やるか」と、外の木枠へ。

ワイルドハンチを投げ始め、10投もせずに木枠のなかでバイト。バレる。
クリスタルS3/8oz、ドライブビーバーもキャスト。
五十嵐選手が移動、沢村選手が入ってきた。
「出ましょう」
10:38
小見川閘門通過。
⑤
11:01
■利根川・水郷大橋付近
オカッパリアングラーに断りを入れて、テトラの外側を流す。
ドライブビーバーのリーダーレスダウンショットリグ
「濁ってるな……」
濁りすぎ、波も当たりすぎていたため5分で移動。
⑥
11:10
■会場対岸
「インサイドのプロテクトエリアのほうがいいのでは?」というイメージでこちらに移動。
ドライブビーバーのリーダーレスダウンショットリグ。
なぜこのリグなのか? という質問に「ヘビダンは食わせ寄り。今は落ちれば食うイメージなので、とにかく確実に落とせるものを使ってます」。
セントナイトを根掛かりでロスト。
「リズムが悪い! うわ~。釣れん!」
⑦
■大利根東公園・テトラの下流寄り
チャブルMRをキャスト。
「誰が勝つと思う? 小野さんかも」
小森選手が周囲をウロウロしている。
「インレットパターンか? 動きに余裕が。釣れてそう」
⑧
12:16
■津宮
「最後まで撃ちますわ」と言いつつ「内側がクリア、去年と似てる」と言ってイヴォーク2.0を出す。


すぐにドライブビーバーに戻す。
「北浦がパラダイスに感じる。アタリあったっすもんね」
13:00
帰着。
2日目の成績
1尾675g 18位
2日間トータル
4尾3920g 13位
Basser AllstarClassic 2018 平成最後の大乱打戦!
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2018/11/25