関和学選手のフットステップ
Basser Allstar Classic 2017、全19選手の足取りを公開!
石村優=レポート、サイト・ビー=まとめ
関和選手の釣りの詳細は10月26日発売のBasser2017年12月号の86ページから掲載しています。併せてご覧ください。
メインルアー

ロッド:フェイズPCSC-66Mウォリアー(エバーグリーンインターナショナル)
リール:Zプライド・ファストムービングチューン(オフィスZPI”)
ライン:ガノアアブソルート14Lb(モーリス)


+モスキートモンスター#2/0(モーリス)
ロッド:ヘラクレスHCSC-60UL/MSTスパークショット(エバーグリーンインターナショナル)
リール:Zプライド(オフィスZPI”)
ライン:ガノアアブソルート8Lb(モーリス/クラフトには10Lb)
※クラフトと共通
DAY1

出船前のプラン
・ねらいは霞ヶ浦本湖のみ
・本湖に出てから風などを見て行く場所を決める。無風なら浚渫に行く。この土日は一般アングラーに加えてJBのプラに出ている選手もいるから人が多いと思う
・3尾4㎏釣れば勝てる。ただし同じ釣りで1㎏も600gも釣れる。どっちが来るかは運もある。1.5㎏にねらいを絞る手もあるがノーフィッシュのリスクが大きい
・5尾リミットなら2日で9㎏で勝てる。3本リミットなら1㎏×3尾はみんなねらってくるだろう
・メインは浚渫でフットボールジグのスイミング、消波ブロック帯のネコリグ穴撃ち
①
6:28
■萩原閘門前
118km/hでボートを飛ばし萩原閘門に到着。スピナーベイト(Dゾーン3/8oz)をキャストしながら「ここで釣れるかな(笑)」
②
7:23
■天王崎
「朝イチに釣れる場所」と言って岸から沖へ延びる堤防へスピナーベイト(Dゾーン3/8oz)をキャスト。先端や堤防と杭の間などの変化に何度もキャスト。着水後すぐに巻いたり、沈めてから巻いたりと巻き方に変化をつけている。ギア比6.3:1のリールでリトリーブはややゆっくりめ
7:28
反応がないためリトリーブ速度をアップ。ボートポジションも変えて同じスポットにキャスト。堤防の先端に何度も通す
「ダメだね」
③
7:45
■霞ヶ浦大橋下流西岸
一文字消波ブロック帯のエリア。0.9~1.3gネコリグ(4inカットテールワーム)でインサイド(岸)側から消波ブロックの穴をねらう。陰をねらうためカラーはブラックをチョイス。着水音を立てない静かなピッチングでねらう。着水後は2~3回誘って回収。ヘラクレス・スパークショットにフロロ10Lbラインの組み合わせ
8:04
スピナーベイトに持ち替え消波ブロック帯と平行にリトリーブ。その後は同じ一文字を沖側からチェックしていく
「増水の影響かなぁ……いないな。魚探しからだな」
8:16
一文字を撃ち終え、沖目にある鉄杭にスピナーベイトをキャストするとバイトがあった。残念ながらフックアップせず
「やっちまった! 1mくらいにサスペンドしている」
スピナーベイト(Dゾーン3/8oz)のカラーをホワイトチャートからチャートシャッドに変更。ややゆっくりリトリーブ
8:25
「(エンジンの)トリムが壊れた……」
エンジンの角度が変えられなくなり、シャローに侵入できなくなってしまった。
「困った。シャローに行けない……。勝負できない……」
8:38
「浚渫に行こう。参った」
後にこのタイミングで集中力が落ちてしまったことを告白
④
8:47
■美浦の浚渫
魚探を細かくチェックしながら3/8ozフットボールジグ(TGブロー+ツインテールグラブ)をショートキャスト。浚渫の壁に沿って落としている
9:05
河辺裕和選手が近くを通る。関和選手は言葉がなくなる。回収もいつもより早いように見える。焦っている?
「食わねー! 1発ねらいだけど浚渫は増水に弱いからなー。回遊を待つか……。ランガンできないのは困る……」
シャローに行きたいようす
9:14
「ダメだ。クランク巻くか」
クランクベイト(ワイルドハンチ)で浚渫のショルダーをねらう。風が強くなってきたが、エレキでボートポジションをコントロールしつつ魚探を見ながらクランキングを行なう
③
9:29
■霞ヶ浦大橋下流西岸
一文字の消波ブロック帯に戻りスピナーベイトで探る
9:31
ネコリグで沖側から消波ブロックの穴を撃つ
「シャローに行きたい。悔しい」
スピナーベイトに持ち替えブロック越しにシャローへキャスト
9:45
エンジンでゆっくり小移動。水位計測用の建物をスピナーベイト、ネコリグでチェック
②
9:48
■天王崎
朝のスポットに戻りネコリグで探る
「いやいやいや……。違うことやらないとダメかなー。GOシャローですね。トリムがなー……」
キャストミスや回収の早さが目立つ
⑤
10:26
■境島(八筋川河口)
移動してすぐ1尾目、800gをキャッチ!
ブルーバックチャートのクランクベイト(クラフト)。巻いてしばらくしてから中層で食った。向かい風のなか軽快に6.5gのクラフトを投げていく。力みが消えたように見える
10:39
スピナーベイトにチェンジ
「シャロー側はハードボトムがある」
⑥
10:55
■北利根川右岸
アシや沖の鉄杭をスピナーベイトとネコリグで撃つ。鉄杭の水深は4.9m
⑦
11:04
■北利根川左岸
消防施設前の斜め護岸のエリア。ボトムを少し切った状態でフットボールジグをスイミングさせている
「ハードボトムの張り出しがある。この時期に効く動かし方」
⑧
11:13
北利根川を細かく移動しながらフットボールジグ、クランク、スピナーベイト、ネコリグ、バックスライドをローテーション。フットボールジグの出番が多い。釣りにスピード感が出てきた

12:02
右岸のハードボトムエリア。増水して岸際まで充分な水位があるスポット
「スピナーベイトで岸ベタベタにやる」
ここで2尾目、1㎏アップをキャッチ。ルアーはDゾーン3/8ozダブルウイロー
12:09
フットボールジグでさらに1尾追加!
「明日に繋げたい!!」
⑨
12:16
■萩原閘門西側
アシのストレッチをスピナーベイトでチェック
12:19
フィルターユニット(通称キンチャク)のストレッチ
「さっき釣れたところに似ているけど、さっきの場所は風が岸にまっすぐ当たっていた。ここは横から当たっている」
①
12:39
■萩原閘門
閘門を通過してスピナーベイトをキャスト
「入れ替えよう!」
⑩
13:30
■利根川・鹿島線付近
鹿島線の橋脚をスピナーベイトでチェック
⑪
13:31
■会場下流
会場下流の斜め護岸をクランクベイト(ワイルドハンチ、クラフト)、スピナーベイトでチェック
初日の成績
2520g(3尾)……7位
DAY2

2日目のプラン
・昨日の釣りは風とローライトのおかげ
・今日は冷えたためメインは消波ブロック帯の奥をねらう釣り。風向きを見て浚渫にも行く
6:00
小見川閘門着
①
6:40
■東浦・園部川河口付近
フルスロットルで到着。エンジンも直ったため、シャロー側から消波ブロック帯を撃つ。1.3gネコリグ(4inカットテールワーム)

7:05
沖側から撃つ
7:13
近くの規模の小さい消波ブロック帯に小移動。シャロー側から撃つ
7:16
沖側から撃つ
②
7:27
■石田
霞ヶ浦大橋西岸の消波ブロック帯。スピナーベイト(Dゾーン3/8oz)をやや速めに巻く。その後、エンジンのトリムを上げ昨日は入れなったシャロー側へ。垂直護岸の日陰と日向の境に沿ってスピナーベイトを巻く。消波ブロック帯の沖側ではクランクベイト(ワイルドハンチ)を巻く。キャットフィッシュのバイトあり
7:40
ネコリグに持ち替え、シャロー側から消波ブロック帯を撃つ
7:43
「テトラ終了! エッジで出ないなら止める!」
7:47
ジャカゴとアシの絡むスポットに小移動。スピナーベイトとノーシンカーリグ・バックスライドセッティング(メタボック)でチェック。着水音に気を遣っている。スピナーベイトは岸に乗せてから落とす。プレスにも動かないように指示。パワーポールを下ろす場面も
③
8:12
■美浦の浚渫
「今日はいるかなー」
まずは魚探の調整をしてフットボールジグをキャスト。昨日よりアピールを強め、ウエイトを3/8ozから1/2ozへ。トレーラーはダブルモーションにチェンジ
「昨日より濁ってる。キャットが食いそう……」
④
8:37
■大山の浚渫
波がやや強い
8:43
フットボールジグのフォールで1尾目、400gをキャッチ!
「ちっちゃ! 浚渫でこれなの?」
8:47
スイミング中にボラがスレがかり
8:53
「今日も静かだねぇー。玉砕覚悟で浚渫に来たのに400gはないわ。くればキロオーバーの場所。今はそういうフィールドコンディションなんだろうね~」
⑤
9:03
■西の洲の浚渫
反応はないが昨日と違いあまり焦りはないようす。魚探の画面を見ると0.1m単位で細かく地形がマーキングされていた
⑥
9:36
■和田岬
「ちょっと巻いてみるよ」
風の当たる石積みでクランクベイト(クラフト)を巻く。風と波が強い。スピナーベイトでもチェック
⑦
9:55
■境島(八筋川河口付近)
「昨日も釣れたスポット。魚も多いと思うからワームで撃ってみるよ」
消波ブロック撃ち用よりもライトな8Lbのベイトフィネスタックルを手に取る。ルアーはネコリグ(プロセンコー)
ノーシンカーリグ・ワッキーセッティング(ウォーカーウォーカーのプロトタイプストレートワーム)にチェンジ
「オカッパリがいても石積みのおかげでバッティングしない」
クランクやスピナーベイトでも探る
10:20
スピナーベイトで2尾目、キーパーギリギリサイズをキャッチ
「入れ替えよう!」
⑧
10:37
■牛堀の浚渫
ヘビーキャロライナリグでチェック
10:50
目まぐるしくルアーローテーション
・沖の杭にダウンショットリグ、スピナーベイト
・水門とアシのスポットにダウンショットリグ、スピナーベイト、ノーシンカーリグ・ワッキーセッティング
⑨
11:07
■北利根川右岸
斜め護岸付近の鉄杭にノーシンカーワッキー、スピナーベイト
⑩
11:16
■北利根川右岸
潮来大橋下流、岸際の鉄杭にノーシンカーワッキー、スピナーベイト。アシ際にはバックスライド
「増水はしてるけど、シャローじゃないのかなぁ」
⑪
11:37
■常陸利根川下流右岸
小見川閘門より下流のキンチャクエリア。スピナーベイト、フットボールジグ
11:46
萩原閘門通過
⑫
12:13
■利根川・津宮
ノーシンカーワッキー
「来い、来い!」
パワーポールを時折下ろしながら撃っていく
12:36
ノーシンカーワッキーで3尾目をキャッチ。エレキに絡んだものの無事にランディング
「まだ時間はある!」
12:51
4尾目をキャッチ! 入れ替えに成功
12:59
帰着
2日目の成績
2160g(3尾)……10位
最終成績
4680g(6尾)……8位
■全19選手のフットステップ一覧はこちらから
今号は、会場で1万4000人以上が、そしてAbemaTVとsiteBで延べ約100万人がリアルタイムで目撃したBasser Allstar Classic2017を全力で特集しています。
「湖上で起きたことのすべてを公開する」という同大会の理念どおり、連覇を達成した北大祐選手の巻き物パターンの全貌をはじめとする選手のテクニックや戦略、そして心模様までを詳報。生中継では見ることのできなかった戦いの全貌が明らかになります。
また生中継の名シーン集や、ビッグフィッシュ分析、過去大会の考察など充実の内容。大興奮の2日間をより深く知ることができる一冊です。
「湖上で起きたことのすべてを公開する」という同大会の理念どおり、連覇を達成した北大祐選手の巻き物パターンの全貌をはじめとする選手のテクニックや戦略、そして心模様までを詳報。生中継では見ることのできなかった戦いの全貌が明らかになります。
また生中継の名シーン集や、ビッグフィッシュ分析、過去大会の考察など充実の内容。大興奮の2日間をより深く知ることができる一冊です。
2017/10/25