並木敏成選手のフットステップ
Basser Allstar Classic 2017、全19選手の足取りを公開!
竹村信弘=レポート、サイト・ビー=まとめ
並木選手の釣りの詳細は10月26日発売のBasser2017年12月号の62ページから掲載しています。併せてご覧ください。
◆siteBには表彰式インタビューの模様も掲載中!
https://basser.tsuribito.co.jp/archive/bac2017namikiinterview
メインルアー

HPシャッドテール3.1in(O.S.P)
ロッド:スティーズ691HMHFBマシンガンキャストTYPEⅢ(ダイワ)
リール:スティーズSV TW1012SV-XH(ダイワ)
ライン:シューター・FCスナイパー14Lb(サンライン)

+バザーズワームシンカーTGバレット2.6g(ダイワ)
+T・N・Sオフセット#1/0(FINA)
ロッド:スティーズ681MMHFB-SVブラックジャック(ダイワ)
リール:SSエア(ダイワ)
ライン:シューター・FCスナイパー12&14Lb(サンライン)

ロッド:スティーズ731MRB-LMスカイホーク(ダイワ)
リール:スティーズリミテッドSV TN(ダイワ)
ライン:シューター・FCスナイパー12Lb(サンライン)
DAY1

スタート前のコメント
「プラは6日間。サイズをねらうのであれば、本湖か利根川だが本湖のほうがサイズがいい。天気は晴れよりローライトのほうが好ましい。スタート後、風向きを見て入るエリアを決めていきたい。4500gが目標」
6:25
スタート。ステアリングを右に切って閘門を目指す。前走する選手の引き波で大きくボートが跳ね、カメラマンがボートから落ちそうになる(2回)
6:33
小見川閘門着
6:57
常陸利根川に出てプレーン開始。外浪逆浦で右方向に舵を切る先行者ふたり(福島選手と北選手)。並木選手は左に舵を切り、霞ヶ浦本湖方面へ行くことを決めた
①
7:12
■境島
沖からの風がいい感じで石積みに当たっている
「少し濁ってるね」
クランクベイト(タイニーブリッツ DR)で石積みと木製の杭を丁寧に探る。ただ巻きで余計なアクションは加えない
数投しスピナーベイト(ハイピッチャー3/8oz・トレーラーフック付き)に持ち替え。その後も頻繁にクランクベイトとスピナーベイトをローテーション
7:18
杭にはラバージグ(03ハンツ11g+HPシャッドテール3.1in)、ネコリグ。パワーポールを使用しじっくりねらう
7:31
クランクベイト(タイニーブリッツ DR)の色を黒金へ変更。単独の杭にはジグやネコリグをキャストし、オープンウォーターはクランクベイトやスピナーベイトでねらっている
7:42
ネイルシンカーが入っているストレート系ワームをキャスト。ラインの巻きすぎでバックラッシュ。ラインを巻き直すと10mほどラインをカット
ノーシンカーリグ(ドライブスティックファット)を数投したのち、リーダーレスダウンショットリグ(ドライブビーバー)を1投
7:49
PEが巻かれたスピニングタックルで3.5gダウンショットリグ(HPシャッドテール2.5in)をキャスト
木製の杭に方向を変えながら執拗にキャスト。ラバージグ(03ハンツ11g+HPシャッドテール3.1in)、ネコリグ、ダウンショットリグとローテーション
杭にタイトにジグを通す。キャスト後、大きなアクションはさせず、ズル引き、ストップ、ズル引きの繰り返し
8:06
スピナーベイト(ハイピッチャー3/8oz・トレーラーフック付き)にチェンジ
ボートを岸寄りに進め、パワーポールで固定。丁寧に探る
「1尾獲るなら利根川か北浦がいい。(利根川の)プラのときは、単発だけど1500gを釣っている。秋になり撃つ釣りよりも巻き物が有利になっている。このローライトはチャンス。(このエリアは)魚が溜まっているけど、オカッパリも多いのでスレている」
ジグ、ダウンショットリグ、スピナーベイトをローテーションしながら、杭まわりを撃つ
8:16
木製の杭にタイトに落としたラバージグ(03ハンツ11g+HPシャッドテール3.1in)にバイト! 大きくアワせて丁寧にやり取りする。体色が白っぽくコンディションがいい推定1200gをキャッチ!
「まだまだねらいのサイズではない」
オカッパリアングラーから「並木さんナイスフィッシュ!」の声。「ありがとー! 頑張るよ!」
8:30
石積みへ移動
8:36
ラバージグとスピナーベイトを数投し移動
②
8:40
■牛堀一文字
岸際のアシにスピナーベイトとラバージグを1投ずつ。リーダーレスダウンショットリグに持ち替え数投。タックルチェンジが激しい
8:50
沖の消波ブロック帯へエンジンで移動。風が岸方向から吹いており、消波ブロック帯の内側(岸側)に当たっている
8:55
黒金のクランクベイト(ブリッツ DR)を数投後、カラーをテネシーシャッドへ変更
9:03
ラバージグ(03ハンツ11g+HPシャッドテール3.1in)を数投
③
9:15
■古渡
ハスが群生し、波除け用の板が沖側に設置してあるエリア。板に沿ってラバージグ数投
ハス畑の中へ、ラバージグとスピナーベイトを数投。ラバージグはゆっくりアクションさせ、スピナーベイトは着水後ロッドを立ててリーリング。エレキでポジションを変えるたびに、パワーポールを下す
2.6gライトテキサスリグ(ドライブスティック3.5in)へチェンジ(ラインは12Lb)。ハス畑へキャストし、ズル引き、ストップ、ズル引き、ストップのリズム。また、同じリグをスイミングでも使用
9:37
ライトテキサスリグにバイト! 推定1100g
「いいね。(ハス畑の中は)水深60cmくらい」
ファイト中、波除け板にラインが接触したため、ラインをカットし再度同じリグを結ぶ
9:50
またヒット!
ハスの横の水面が盛り上がってバイト。2列になった板を跨いでヒットしたため、魚との距離がある。パワーポールを上げて魚に近づきたいが、左側のパワーポールが上がらずラインが鉄杭に擦れている。ロッドを立てて、魚の動きをコントロールしながら、再度パワーポールの操作を実施。エレキでボートを寄せ、ラインを手繰り寄せてランディング成功!

推定1300gのグッドコンディション!
カメラに向かって「This is T.NAMIKI! 鉄杭にラインが擦れていたから、強引に寄せずにラインが擦れる位置を調整した。抜きあげるとラインブレイクするから、ハンドランディング。ある程度魚を自由に泳がせると、自然にカバーから出ることもある」
④
10:04
■古渡・小野川入口
岸際のアシをショートディスタンス(3~5m)でテンポよく探る。リーダーレスダウンショットリグ、スピナーベイト、ライトテキサスリグ、ラバージグ。目まぐるしくタックルを取り替える
10:10
古渡出口方向へ流す。7gテキサスリグ(ドライブクロー4in)を投入。ラインは16Lb
10:15
アシ際にキャストしたテキサスにバイト! 一瞬、沈みものに巻かれたものの、上手にかわしランディング成功!
800g。入れ替えならず
⑤
10:28
■堂崎鼻
木枠の中に網で包まれた石があるエリア
「大きく移動する予定だったけど、風がいいのでやってみる」
沖側にボートを止めて、スピナーベイトをショートピッチで投げ、早いテンポで撃ちながら岸側にまわりこむ。さらにスピナーベイトからクランクベイトに持ち替え数投し、テキサスも数投
⑥
10:49
■矢井田
岸にアシと沈船があるスポット。ライトテキサスリグ、ノーシンカーリグ、スピナーベイトをローテーション
⑦
11:12
■崎浜(西浦西岸)
木枠に石が積み込まれているエリア。2.6gライトテキサスリグ(ドライブスティック3.5in)で沖側から木枠をねらう。数投後、エレキで木枠を抜け岸際のアシをねらう。ライトテキサスリグのスイミングも交えて、7gテキサスリグ(ドライブクロー4in)と交互にローテーション
⑧
11:34
■西の洲の浚渫
プレーニング中に大きくUターンしてこの場所に入る。ボートポジションでの水深は4.2m。「ボートを深いほうに止めて、浚渫の壁を探っている。デカイのをねらう」
大慌てでキャロライナリグをリグる。「HPシャッドのテールの向きは逆向きがいい。この向きにすると沈むとき細かくバイブレーションする」
11:46
小移動し次の浚渫へ。ボートポジションで水深3.6m。ラバージグを数投しキャロへチェンジ。大きくアワせるもすっぽ抜け
「バスじゃないな~」
⑨
12:12
■和田岬南側
水中から石が岸と並行にランダムに水面に出ているスポット
スピナーベイトからチャターベイトタイプ(ブレードジグspec2)へローテーション。水面から出ている石へ角度を変えながら何度もルアーを通す
「スピナーベイトが見切られても、ブレードジグなら釣れるときがある」
①
12:25
■境島
朝と風向きが異なり、岸から沖に吹いている。1尾目をキャッチしたスポットに入る。パワーポールを下し、ラバージグ(03ハンツ11g+HPシャッドテール3.1in)でタイトに杭を探る
大きくアワせるたもののすっぽ抜け。すぐに回収し、ラバージグのガードを数ミリカット
12:31
スピニングでのダウンショットリグに持ち替える
⑩
12:43
■外浪逆浦
スピナーベイトとライトテキサスリグを数投しすぐに移動
12:54
荻原閘門着。ライトテキサスリグのスイミングでチェック
⑪
13:29
■利根川・水郷大橋上流
「プラでは利根川もチェックしたが、地元組の沖田選手や伊藤選手のスキルが高いので釣り負ける。彼らはタイドの影響を考慮したエリアを知っているからね」。ヘビーダウンショットリグでチェック
13:58
帰着
初日の成績
3540g(3尾)……3位
DAY2

スタート前のコメント
「今日は朝イチから本湖の昨日釣れたエリアに行く。フライトが遅い(16番目)ので閘門通過に間に合わなければ諦めるが、とにかく行ってみる。まわるエリアは古渡が中心で北利根川河口付近(北利根と外浪逆浦合流部)も朝イチにやるかもしれない」
①
6:46
■境島
初日のファーストフィッシュを釣ったスポット。「水位が少し下がっている?」。ラバージグ(03ハンツ11g+HPシャッドテール3.1in)を数投。ダウンショットリグも数投。ボートポジションを移動するたびに、パワーポールで固定。非常に頻繁にパワーポールを使用する印象
②
7:11
■古渡
初日2尾キャッチしたハスが群生しているエリア。波除け板に沿ってスピナーベイト(ハイピッチャー3/8oz・トレーラーフック付き)を数投。スカートのカラーが昨日と微妙に違う。ハス畑にもスピナーベイトをキャスト。水深が浅いのでロッドを立てて水面直下をリーリング
2.6gライトテキサスリグ(ドライブスティック3.5in)にチェンジ。ゆっくり中層をスイミングするイメージ
7:16
ライトテキサスリグで待望の1尾目をキャッチ! 推定700g
7:29
同じリグで連発! サイズは落ちたが綺麗な600g
「プラではミニマムで800gだったのにそれより小さくなってるな。晴れてきて昨日より釣れてくるかも。巻き物はキツいと思う。地形変化を釣ってくる人はいいと思うな。沢村さんとか釣ってきそう」。この言葉は本当になった
7:36
ジグヘッドリグをキャスト。「シラウオみたいな小さな魚が泳いでいるから試してみた」。1投で止めライトテキサスリグへチェンジ。これも数投だけでスピナーベイトにチェンジ
ウエイテッドフックを装着したホワイトのシャッドテールワームを表層引き。「魚っ気あるな~。ボラがいるのはいいこと」
7:55
エンジンで岸際へ小移動。クランクベイトのカラーで悩み、ボックスから3色(ブルーバックチャート、テネシーシャッド、黒金)を取り出す。結局選んだのは、黒金。数投して「違うな……」。ラバージグにチェンジ
③
10:04
■古渡・小野川入口
初日に4尾目(800g)を釣ったエリア。7gテキサスリグを数投。「水が濁っているね」。ワームカラーを濃いものへチェンジ
8:23
アイドリングで小野川方面へ。2mほどのディスタンスでブッシュまわりをねらう。7gテキサスリグ(ドライブクロー4in)。ここでもパワーポールを多用
8:29
古渡入口方面(小野川とは逆方向)へ。小野川を背にしてアシとブッシュがある左岸側をスピナーベイトで数投。「この濁りやだな……」
8:46
クランクベイト(タイニーブリッツDR)へ変更するとリミットメイクとなるバスがヒット!
「いやー、小さい」

2日間でいちばん小さい650g。「このサイズであれば、ここまで走ってきた意味がない。利根川もアリだと思うけど、巧(伊藤選手)も出ているし、細かな場所を知らないと(釣り勝てない)」
8:52
キャットフィッシュがヒット。ボート際でペンチでフックを外す
「バレなくてよかった。もしバレていれば、『バスだったかもしれない』とここを離れられなくなる」
変形したクランクベイトのフックをペンチで修正
クランクベイトが根掛り回収。その場でブッシュに7gテキサスリグを撃つ
②
9:16
■古渡
ハス畑。パワーポールで船を固定しライトテキサスリグを投入。「魚をストックしていると思うけどな~」。数投で移動
9:28
アシが生えている岸際。スピナーベイトを数投後、ライトテキサスリグに変更
「水深チェック。浅い……」
スピナーベイトを数投し、ひと息入れる。「よし、ガムなしで(食べているガムを捨てて)リズムを変えよう」
東浦はどうかという問いに「東浦はプラをしてない。(東浦のイメージは)遠浅で恋瀬川しか魅力的なエリアがない。地元の人はいいエリアを知っていると思うけど、俺はそこまでやり込んでいないからわからない」
9:45
エンジンで100mほど移動。岸際のブッシュを撃ちながらどこでスコアを伸ばすか悩む。「650gを1500gに入れ替えたい。この3匹でやっと始まった感じ(想定する優勝ウエイトには到底届いてない)」
④
9:59
■和田岬北側
岸と並行に石積みがあるエリア。スピナーベイトとライトテキサスリグをローテーションしながら、風がより強く当たる場所まで移動する。「ウエイトアップが必要だが、肝心のバイトがない。本湖をやっている意味がない。どうしようか」
10:08
移動を決意。長い距離を走ることを告げ、ボートをプレーン。「ちょっと走るよ」
10:11
しかし突然沖でスローダウン。波でボートが揺れる中、どこに行くか悩んでいる。「どうするか……。ハス(畑のエリア)は釣り切ったと思う。クランクベイトで釣ったエリア(古渡 小野川入口)は魚はいると思う……。風はいい。(今は快晴なので)ローライトであれば、エリアはあるが……。戻ろう!」
利根川方面へ戻ることを決意
⑤
10:21
■牛堀一文字
岸側から沖の消波ブロック帯をクランクベイト(ブリッツEX-DR)で探る
10:31
このエリアでいちばん可能性のある、沖の消波ブロック帯の端へエンジンで移動
10:34
沖の消波ブロック帯の端でラバージグ、クランクベイトをローテーション
10:36
クランクベイトにショートバイト。「食いが悪かった」
クランクベイトからシャッドにルアーチェンジし、2投してヘビーダウンショットリグへ持ち替え
10:51
クランクベイトをタイニーブリッツDRへチェンジ
10:52
小移動。沖の消波ブロックに矢板が絡むスポット。矢板越しに消波ブロックへライトテキサスリグを投入
10:58
クランクベイトにショートバイト
①
11:02
■境島
本日2回目の境島。石積みを沖側から小野選手がチェックしている。小野選手もパワーポールでボートを固定していた。小野選手を気にしつつ初日にファーストフィッシュを釣った杭のスポットにボートを寄せ、パワーポールで固定。ラバージグ、ダウンショットリグ、ネコリグとローテーション
バイトが遠い時間帯。現状では優勝ウエイトには厳しい状況であり、各スポットの見切りが非常に早くなっている。ラン&ガンとは雰囲気が違う。焦っているか悩んでいるようす。並木選手がんばれ! 小野選手が先に移動。“左手を上げて颯爽と移動”された
11:14
途中で牛堀を軽くチェックしつつ北利根川に入る
11:43
小見川閘門着
⑥
11:56
■利根川・小見川大橋右岸
スピナーベイト、ライトテキサスリグ、ダウンショットリグ。ショートキャストを多用し、テンポよく撃っていくがバイトなし
一気に上流へ移動
⑦
12:07
■水郷大橋上流
岸際にはアシとブッシュの複合スポット。岸から5mの距離をとってショートピッチで撃っていく
12:11
スピナーベイトにヒットしたものの、バスが水面から飛び出すようにしてフックオフ
「小さいよ」
12:13
上流側へ移動
⑧
12:23
■圏央道(常総大橋)手前
スピナーベイトを数投しダウンショットリグにチェンジ
⑨
12:33
■根木名川河口付近
ダウンショットリグを数投
⑦
12:45
■水郷大橋上流
ダウンショットリグを数投し帰路に着く
13:58
帰着
2日目の成績
2260g(3尾)……9位
最終成績
5800g(6尾)……4位
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今号は、会場で1万4000人以上が、そしてAbemaTVとsiteBで延べ約100万人がリアルタイムで目撃したBasser Allstar Classic2017を全力で特集しています。
「湖上で起きたことのすべてを公開する」という同大会の理念どおり、連覇を達成した北大祐選手の巻き物パターンの全貌をはじめとする選手のテクニックや戦略、そして心模様までを詳報。生中継では見ることのできなかった戦いの全貌が明らかになります。
また生中継の名シーン集や、ビッグフィッシュ分析、過去大会の考察など充実の内容。大興奮の2日間をより深く知ることができる一冊です。
「湖上で起きたことのすべてを公開する」という同大会の理念どおり、連覇を達成した北大祐選手の巻き物パターンの全貌をはじめとする選手のテクニックや戦略、そして心模様までを詳報。生中継では見ることのできなかった戦いの全貌が明らかになります。
また生中継の名シーン集や、ビッグフィッシュ分析、過去大会の考察など充実の内容。大興奮の2日間をより深く知ることができる一冊です。
2017/10/25