サイト・ビー by Basser
バスフィッシング全力投球!

2019JB TOP50開幕戦 七色貯水池戦レポート

異能のサイトフィッシャーマンによる北山川上流の頂上決戦

サイト・ビー=レポート
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桁違いの優勝争い


4月5~7日に七色貯水池で行なわれたJB TOP50開幕戦は長いJB史のなかでも屈指の名勝負になりました。
水温13℃前後のプリスポーン戦で覇を競ったのはふたりのサイト超人。
山岡計文選手と三原直之選手でした。

このレポートを書いている記者は藤田京弥選手に同船していました。
昨年の七色貯水池戦をサイトで勝った若手の新星です。
この藤田京弥選手、昨シーズンはマスターズでAOYを獲得し、クラシックも制覇。これまでのJB史で例のない怪物ルーキーとして名を売った選手です。
(藤田選手の今回の戦いぶりについては書くことがありすぎてすごいボリュームになってしまうので、全体の流れを追うこの記事とは別に後日公開する予定です)

藤田選手のメインエリアは北山川上流域。
このエリアは渓谷然とした雰囲気でシャローが広がっています。
スーパークリアで50m先のバスを視認することも可能。
七色での試合では時期を問わずサイトでモンスタークラスが釣られているエリアです。
「デカいのがいますけど、すごく難しい。サイトに自信がある人しか来られないエリアです。難しいですよ」と藤田選手。

1 北山川上流の光景(2018年撮影)

その言葉とおり、北山川上流には危険極まりないサイトフィッシャーマンが勢ぞろいしていました。
そして、そのなかに山岡計文選手と三原直之選手も含まれていたのです。
藤田選手に同船した3日間、嫌というほどこの2選手の姿を見ました。
そしてほかの選手がスレにスレたバスを目の前に苦戦を強いられるなか、このふたりは巨大なバスを次々と捕獲。
2日間の予選を終え、山岡選手が12435g(10尾)で予選首位、三原選手が12000g(10尾)で2位。
3位の市村修平選手は8792g。
山岡、三原の両選手による桁違いの優勝争いとなったのです。

2 2日間の予選を終え首位に立ったのは山岡計文選手。七色のほとりに住む

3 435g差で2位につけたのは三原直之選手。これまでサイト戦で何度も優勝争いに絡んできた。食わせ系のサイトだけでなくビッグベイトなどを使ったリアクション技も得意とする

4 記者は藤田京弥選手に同船。初日から山岡・三原の両選手とエリアがバッティングしていた。写真は2日目、激戦の舞台になったインサイドのシャローで1500g級をキャッチした瞬間。藤田選手は初日はサイトで苦戦し21位とやや出遅れたが、2日目の「ある気付き」をきっかけに覚醒。何度もモンスターに口を使わせ6位まで巻き返した

鉄火場と化したベンドのインサイド


そして最終日。
藤田選手に同船していた記者は山岡選手、三原選手のエリアが重なっていることを知っていましたが、それでも朝一番の景色は衝撃でした。

5-title 最終日のスタート直後。同じストレッチで並ぶ三原選手と山岡選手。ベンドのインサイドのシャローが完全に鉄火場と化した。そして朝は山岡選手が突き放す展開になった

鉄火場と化したのはベンドのインサイドに水深1m未満のシャローが広がるエリア。
稚鮎の群れが入っており、500~3000gのバスが多数入っていました。
広大なシャローフラットの上流側に藤田選手。
100m下流に三原選手。そのすぐ下手に山岡選手。
全員がサイトフィッシング。
435gという僅差での優勝争いが完全に同じエリアで繰り広げられることになったのです。
バスを獲った際の雄たけびはもちろん、ドラグ音、ため息、舌打ちなど、あらゆる音が聞き取れるレベルの接近戦。
当然、相手がどれくらい釣ったのかも把握できてしまう状況です。

6a 中盤以降は離れて釣りをする時間が長かった山岡選手と三原選手だが、何度もすれ違った。奥の山岡選手の目が三原選手を追う

6b そして三原選手が山岡選手を見る

2名の釣りを観察すると、場所もねらっている魚も同じはずなのに、そこには大きな違いがありました。
時にはキャストごとにタックルを持ち替える三原選手と(小さなワームからビッグベイトまで幅広い)、ノーシンカーと思われるワームを投げ続ける山岡選手。
そして、ふたりの身体の動きから、すぐに見えバスを捕捉していることは明らかでした。

これはあとからわかったことですが、三原選手の使っていたルアーはSHU7(マスばりのノーシンカーリグ)とハドルフライ(5cmリーダーのダウンショットリグ)、ギルロイドジュニアブーツテール鮒カラーなど。ジグヘッドリグのミドストなども投入していたようです。

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対して山岡選手はほぼすべてのバスをスーパーリビングフィッシュ3in(マスばりのノーシンカーリグ)でキャッチ。

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山岡選手に聞いた話では、同じスーパーリビングフィッシュ3inのノーシンカーリグでも、ハリをワッキー刺しにするセッティングでは見切られやすく、またシェイクなどの動作を加えるとバイトしてくれなかったそうです。結果的に水面で浮かべたまま放置するパターンがメインになりました。見えバスと離れたところにキャストし、バスにルアーを見つけさせる釣りです。バスがルアーとにらみ合いになったら何もせず静かに待つことがキーでした。三原選手の主力になったSHU7のノーシンカーリグもi字引きでバスを寄せ最終的には動かさずに口を使わせるというものでした。共通点が多いですね。

先手をとったのは山岡選手。開始すぐにキャッチしたバスは1500g級。
そしてすぐに600gのナイスキーパーをネットイン。
スタート時点では435gだった差が2kg、2.5㎏と離されている現実を強制的にわからされてしまう酷すぎる決闘が幕を明けたのです。
このあと藤田選手がさらに上流に向かったので山岡・三原選手の動きのすべてはこの目で見ていないのですが、山岡選手にはBasser本誌記者が同船しているので、4月26日発売のBasserでレポートされるはずです。

その記者から聞いた話ですが、山岡選手は三原選手のバラシを2度目撃しているそうです。
ネット際で3kgクラスをバラしてデッキを殴りつけるシーンも……。
そして、山岡選手と三原選手は離れて釣りをしている時間もあったので、中盤戦以降はお互いが敵のスコアを完全に把握できている状況ではなかったようです。
このバラシがふたりの心理にどう作用したのかはわかりませんが、結果的に三原選手は北山川上流域のサイトフィッシングを貫徹し、山岡選手はリミットメイクのためのミドストなども交えることとなりました。

そして、山岡選手は思惑通り5尾のリミットメイクに成功し3720gをウエイイン。
これは単日3位の好成績でした。
対してリミットメイクには失敗し4尾の検量となった三原選手ですが、スコアは4475g!
サイトで獲った2kgアップと1.5kg級という2発のハードパンチが決まりました。
結果は320g差で三原選手の逆転優勝!!
TOP50での初優勝を決めた瞬間でした。

7 リミットメイクには失敗した三原選手だが、2発のハードパンチが効いた。4475gで逆転優勝!

TOP50の最終日は2時間短い競技時間とプレッシャーの蓄積の影響によりロースコアでの競り合いになることが多いですが、今回は両者一歩も譲らない壮絶な打ち合いのすえ勝負がつきました。
2名が3日間を通じて失速せず、同じエリア・パターンで優勝を争った例というのはちょっと記憶にありません。

kazari
2名の釣り方の詳細は4月26日発売のBasserでもレポートします。
とくに同船していた山岡選手のサイトフィッシングの秘密はかなり詳しく紹介できるはずです。
そして藤田京弥選手の3日間はsiteBで詳報します。
お楽しみに!

 
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2019/4/9

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