サイト・ビー by Basser
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THE WILD CARD 大高哲也選手のフットステップ

ジグヘッドリグでテトラ撃ち! ナチュラルかつタイトにフォールさせるための工夫とは?

加藤康弘=レポート、サイト・ビー=まとめ
2017年7月28日(金)に行なわれた、2017 Basser Allstar Classic THE WILD CARD
各選手に同船したプレスアングラーのメモをもとに、競技中の全選手の足取りを公開します!


大高哲也選手


●試合当日のプラン
プラではサイトフィッシングで2ケタ釣果を得ていたが、人的プレッシャーにより日に日に魚の反応がシビアになっていったとのこと。
それでも上流は700g~MAX1,500gクラスがコンスタントに獲れる状況。
手堅いパターンを持っている印象。
「7:00~8:00の間にバイトが集中するため、その間に釣果を固めたい。それ以外の時間帯は、何度もスポットに入り直して、きたる時合にアジャストさせたい」

6:07 
フライト順は11番手。
フライトを待ちながら「トップ出そうだなー」と水上の空気感を察知して呟く。
「でも、水位高いしバクチはやめよう!」
当日は満水日。水位が高いと魚が水面まで出にくい傾向があるようだ。
22日にプラで旧吉野川に入ったが、魚は完全にアフターから回復していた。
「1本獲りたいなー! 真っ直ぐ藍住大橋上流右岸の消波ブロック帯(メインとしているエリア)に入るか、まずは藍住大橋左岸のスポットに差してくる魚を拾うか、まだ悩んでいます」

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6:20
■鳴門藍住大橋周辺
藍住大橋下流左岸を上流に向けて速めに流しながら、見える魚をサイトフィッシングで拾っていくもよう。
しかし魚が見えないため、すぐにレベルクランク・ミッド(CHI GILLカラー)で流しはじめる。
橋をくぐり、流芯あたりを広角に投げ、広く探りながらメインに据えている右岸へ釣り上がる。
「誰も上がって来ないですね」

6:30 
藍住大橋上流右岸の大きな水門から上流に続く消波ブロック帯を釣り上がる。
ルアーはバトルホッグ2.6in(プロトタイプ)のブラシガード付き3.5gジグヘッドリグ。

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「消波ブロック帯に差してくる魚を獲る。ベイトを食いそびれて誘い出された魚に対してフォローを入れて獲る作戦です」

消波ブロック帯のインサイド/アウトサイドを問わず「よさげな穴」に撃ち込んでいる印象。時折やや沖めを消波ブロック帯と平行にトレースしている。
こまめなラインチェックを行ない、頻繁に結び直している。

「本当は10Lbフロロラインのほうが、ジグヘッドのウエイトとイトの太さ、流れの関係で理想的なアクションが出せるんだけど、ねらっている場所的にラインブレイクが怖いので12Lbで組んでいます。なるべく消波ブロックに沿わせて滑り落ちるようにゆっくりと落とし込みたいので、ラウンド形状の軽め(3.5g)のジグヘッドリグにセットしています。テキサスリグではフォールが速すぎてテナガエビの降下速度を演出しにくいし、ボトムでの姿勢も悪い。そして消波ブロックの隙間に挟まりやすいんです」

tackle
6:43 
板東谷川対岸辺りの、流れが直接当たる消波ブロック帯の張り出しにベイトフィッシュを追い込むようにボイルが発生。

6:47 
0643
0647
ファーストフィッシュ(目測:850~860g)をキャッチ!


ルアーはバトルホッグ2.6in(プロトタイプ)3.5gジグヘッドリグ。ボイルのあった流れのあたる消波ブロック帯。そのやや沖にキャストし、ボトムバンプさせた後のステイでバイトを得た。
「流れが利いてきたね! よっしゃ、幸先がいい! まだイケる!」

すぐさま次のキャスト。
「早い時間帯にファーストフィッシュが獲れたのはデカいです。流れに乗りたい。でも今の魚は、小魚を食べている魚っぽい。テナガエビを食っている魚はもうひとまわりデカいから。もっと陽が射せば、もっと魚が消波ブロック帯に差してくるはず!」

6:55
バトルホッグ2.6inジグヘッドリグでピックアップ中、1,000~1,100gクラスの魚が追尾してきた。
すかさずムシ系ワーム(ネイルシンカー挿入)を投入。バイトを得るが2回連続でスッポ抜け。

「えー何で? 日を追うごとに食わなくなってるし、食っても一瞬で吐き出すなぁ」

消波ブロック帯からピックアップする際も、なるべくフワフワと誘いながら手繰り寄せている。水中を浮遊するエビを演出し、消波ブロック帯から魚を誘っているようす。

7:00
「ここからが本命中の本命ストレッチです」

先ほどの消波ブロック帯の張り出しから小さなインレットにかけての、100mにも満たないアウトサイドのストレッチ。
消波ブロックやゴロタが入っており、いい具合に流れが当たっている。
やや沖めにボートポジションを移動させ、消波ブロック帯のアウトサイドを重点的に撃ち始める。

「小魚はたくさんいるんだけどね。でも、ねらっているのはテナガエビ食いの魚」

7:20 
ルアーチェンジ。
バトルホッグ3.3in(プロトタイプ)のガード付き5gジグヘッドリグ。
サオはGLADIATOR Anti GA-610MHC。

「かなり流れが利いてきたので、ヘッドウエイトを重くしました。ねらった消波ブロックに向けて真っ直ぐ落とし込むためです。ラインを12Lbに変えたから、やっぱり流れを受けやすくなってるなぁ。でも、ラインブレイクだけは避けたいからなぁ」

7:25 
地元の農家の方と会話を交わす。
大高「おはようございます」
地元の方「今日は少し水が多いな! 釣れるか?」
大高「そうですね、水多いですよね。この辺やらせてもらいますね」

その後ボートや車の話などを1~2分程度交わす。

7:28 
ルアーチェンジ。
ジグヘッドのウエイトは5gのまま、バトルホッグ2.6inへサイズダウン。
流れの強さや陽の射し具合でウエイトを替えている印象。さらに流れが強まったため、抵抗を受けにくい2.6inへワームのボディーサイズを落とし微妙なズレを修正しているようす。

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7:33 
対岸(板東谷川サイド)へ移動。
場休めを兼ねて板東谷川合流点下流に続くブッシュを撃ちながら下る。
「メインは先ほどのワンストレッチのみ。時合のラッシュにあたればひと流しで1kg超えを3~4本獲れる! タイミングだな~。1本目の魚はたぶん小魚を食っている魚。消波ブロック帯で出る魚は大きなテナガを吐き出す1kgアップ。それをねらっている」

7:43 
再び対岸(消波ブロック帯)へ。
「流れが止まりぎみのほうが魚が消波ブロックにタイトにつく気がする。今は流れてる」

直後、見えバスを発見。ムシ系ワームを投げるも再びスッポ抜け。
「キーパーギリかな、あの魚。すぐ吐き出すんだよね」

7:44 
消波ブロック帯にブッシュが張り出したスポットでボイル発生。
「ココすごいフィーディングスポットなんですよ。ブッシュに追い込んで食ってる」

7:46 
「ベイトフィッシュ(小魚)食ってる魚はリアクション(速い動きに反応する)。食べてもすぐに吐き出してしまうんですよ。ほんとショートバイトになったなぁ」

8:03 
「もっと陽が強く射したほうが消波ブロックに寄る。まだ陽射しが弱いな。シェードが強まれば……」

0805
8:05 
東寄りの風が出始める。

8:17 
消波ブロックからピックアップ中に推定60cmクラスの魚が追尾。
バトルホッグ3.3in。
「ロクマルだぁ。いやー、デカかったな、やっちまった。アレ獲ったら、一発でヤバいやつですよ!」

8:20 
板東谷川対岸にある小規模インレットへ。
魚が見える。

「あれもデカい。バスがインレットに入って、ヘラブナが退散してきた。」

アシに囲まれたインレットの落ち込み(滝壺状の深み)へバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグを入れ込むがバイトなし。

8:23 
ルアーをムシ系ワームに持ち替える。
「バスいっぱいいるなぁ。ベイトフィッシュもたくさんいるし」

8:25
ファットウィップ3inのテキサスリグ(丸型シンカー)でインレット最奥の倒れ込んだアシを撃つ。

8:26 
インレット上流側の枯れ枝ブッシュの沖めをバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグでトレースする。
ブレイクを通すイメージ。

ミスバイト!
「完全に食ってたなー」

インレットに目を向けている隙にイトが走っていた。
「ブレイクに追い込んでエサを食っている。泳いでいるベイト(小魚)は眼中にないんですよ」

8:30 
引き返しながら再度同じストレッチを釣り下る。
ルアーは引き続きバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグ。

8:32 
グッドサイズの魚を発見。
ムシ系ワームを投入したもののまたしてもミスバイト。

「まただ、すぐに吐き出す。プラに入った初めのころはサイトがメインだったんだけど、2~3日前から極端に食わなくなった。食ったとしても一瞬で吐き出す」

8:35 
ルアーをバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグに持ち替えて、少し沖めを岸と平行気味にトレースしながら釣り下る。ブッシュが消波ブロックに絡む場所ではブッシュを直接撃つ。

8:40 
「まだ魚が反応してくれるだけありがたいですね、食わせるチャンスがあるってこと」

8:44 
グッドサイズの魚を発見。
「あれ何で食わせりゃいいのかなぁ、見えてるヤツ。1kgアップをすでに5本以上見てるんですけどねー」

8:46 
折り返し、再び同じストレッチを上流へ向けて釣り上がる。

8:50 
先ほどのインレットでほかの選手が魚を抜くようすを見て「場を休めたつもりが抜かれてしまいましたね」。

8:52 
消波ブロックからデカい魚が追尾。
「ここまで追って出てくるのに食わないんだよなー。魚はいるんだけどな」

9:20 
インレット周辺で魚が追尾。
「やっぱ見えないだけで魚はいるんだなぁ。でも、何で食わせればいいんだろ?」

0920
ルアーをウィップクロウラー5.5inダウンショットリグにチェンジし、魚が待機しているであろうブレイクを岸と平行トレース。

9:25 
インレット上流にある枯れ枝ブッシュにファットウィップ3inのテキサスリグ(丸型シンカー)撃ち。

「できるだけ垂直に落とし込みたいから、アメ玉(丸型シンカー)なんです。バレットシンカーの場合、どうしても手前方向にカーブ気味にフォールしてしまうので、カバーに対してタイトに落とせない」

9:30 
「今日は1日中ローライトなんですかね? 移動しないと辛いかなぁ……」

当試合は1day戦のため、時合のラッシュでほかのエリアを圧倒できる本命のストレッチで粘るという算段だったが、昨日までとはまるで違うここまでの展開を前に、ほんの少し自信が揺らいだ瞬間。

「もうすぐ水が止まりますね」
弱まり始めた流れを感じとりバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグにチェンジ。

9:35 
「こういう日に限ってボイルが少ない。魚も試合ってわかってるんですかねぇ? いつもはベイトも沖でパシャパシャしてるんですけどね」

直後、消波ブロック帯の少し沖めをトレース中のバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグにバイト!
しかしスッポ抜け。

「久々に明確なバイトだった! ヘタくそだなぁ~。ボートポジションが近すぎてもダメ(食わない)だし、距離をとると根掛りやすいから、距離の調節が難しいんですよねー」

ねらいの消波ブロックに対し流れを計算したうえで軽量リグを沿うようにタイトにゆっくりと落とし込み、繊細に誘う。
消波ブロック奥での押さえ込むような鈍いバイトを聞きとり、消波ブロックに潜られる前にアワせる。
研ぎ澄ましたようなこの一連の動作を淡々と続けてはいるが、恐ろしいまでの集中力と精神力がなければこんなことは続けられないだろう……。
少しだけ沖めにボートポジションを微調整し、同じストレッチを撃つ。

9:48 
いくぶん陽射しが強まってきた

9:55 
婚姻色が美しいがサビかけのオイカワ(♂)の死骸が流れてきた。
「これ食ってんのかな?」

9:58  
対岸のブッシュへ移動。
ブッシュがせり出して水中の杭と絡むスポットを撃つ。

「水が増えて、岸ベタのシェードに魚がいるような気配がない」
そのまま藍住大橋まで釣り下る。

10:15 
「プラのときから長谷川さんと結構バッティングするんだよなー。(バイオリズムが)似てるのかな?」
藍住大橋よりさらに下流方向へ釣り下る。

「この辺も釣れたんですけどねー」
ルアーは引き続きバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグ。

10:23 
対岸(右岸)へ。
「昨日まであんなに見えていた魚がどこに行っちゃうんでしょうね? 試合があるのわかるんでしょうね」

目ぼしいブッシュを撃ちながら上流へ釣り上がる。
藍住大橋直下でレベルクランク・ミッドへルアーチェンジ。岸からやや沖めを平行にトレースする。
「クランク釣れそうなんですけどね」

10:45 
藍住大橋より少し上流の水門上にある消波ブロック帯。
バトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグにチェンジ。

「この消波ブロック帯より、もうひとつ上流の消波ブロック帯のほうがいい。消波ブロックの形なのか地形なのか、サイズも数もこっちより上流のほうがいいんです。1dayだから、上流の消波ブロック帯で一発当てたいんだけどねー!」

11:04 
だいぶ水位が落ちてきた。

11:07 
バトルホッグ3.3in5gジグヘッドリグにチェンジ。
「結構流されますね、もう11時なのになぁ……。チェイスもなくなったぞ」

11:15 
バイト! スッポ抜け。
「何なんだろ?」
バトルホッグ2.6inへチェンジ。

11:25 
ストレッチ上流のインレットへ。
ムシ系ワームをキャスト。
「うわぁー、何なんだろ? デカいのが見にくるんですよ! ルアーに寄ってくるんですけど、あとちょっとで食わない! インレットの上からワームを流し込むと、見えないところから魚が出てきてルアーをスーッと見に来るんです」


11:40 
■板東谷川
「一気に水を減らしたから底の泥がさらわれたのか、上流から濁った水が落ちてきているのか、いつもより水が悪いですね」

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「テンポが速すぎるのかな?」

12:00 
「風向きが南寄りに変わった」

板東谷川マウス部でバイト!
スッポ抜け。

「今のはたぶん魚が小さかったですね」

12:10 
板東谷川を出て対岸の消波ブロック帯ストレッチへ移動。
ルアーをバトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグにチェンジ。

12:20 
「消波ブロックから明確なバイトがなくなった。プラのときより水温は少し落ちている」

12:38 
ショットオーバー3で消波ブロック帯の沖を平行にトレース。
「ボトムにウイードがあるから、可能性としてはなくはないんだけどな」

12:45 
バトルホッグ2.6inの3.5gジグヘッドリグにチェンジ。
「今日はプラのときと違って人的プレッシャーが少ないから、魚が消波ブロックに入らないのかな?」

13:07 
上流の小規模インレットでムシ系ワームにチェンジ。
「このあたりはデカいのがフラフラ回ってくるんですけどねぇ、今日は見えない」

13:10 
インレットからさらに上流に上り、岸際のブッシュへスティーズポッパーフロッグを撃ち込む。
サオはGLADIATOR Anti GA-610MHCにPEライン。

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強く短く速いロッドワークにステイを織り交ぜたメリハリのあるアクション。

13:29 
移動、一気に下流へ。


13:38 
■高徳線橋脚
ショットオーバー3で橋脚に対しさまざまなアングルでトレースしバイトを得るがスッポ抜け。
「ライギョっぽい。プラではクランクでブリブリの1,700gクラスが出たんだけど、再現性がないんだよな」
同スポットで何度か魚に触れる感触があるが、「ボラかなんかに触れてるのかも」。

13:44 
帰路。


13:46 
■三ツ合周辺
ブイ周辺に魚がいないかチェック。

13:57 
帰着。


大高哲也選手の成績
1尾895g……15位

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試合の詳細は、8月26日発売のBasser2017年10月号で詳しくレポートします!


2017/8/25

最新号 2017年11月号

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