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青木大介がこだわる「フックの重要性」 :後編

マニュアルのないワームフック選び。各種類の特性を知っておこう

Basser編集部=写真と文
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今回の記事では2012年4月号に掲載した特集「HOOK ハリ合わせの妙 使う理由と求める理想。」のなかから、「極度のフックフェチ」という青木大介さんを取材した記事を紹介します。
フックを重要視するようになった経緯やこだわりについて青木さんに尋ねました。


※この記事はBasser2012年4月号に掲載されたものを再編集しています

「フックにはまだ進化の余地があります」

 
 青木さんがワームフック収納用に使っているタックルボックス(VS-3080)を見せてもらうと、なかには30種類以上のフックが収められていた。フックの数がこれほどまでに多くなってしまうのは、青木さんがJB TOP50を始めとする試合や取材、タックルのテスト、ガイド、プライベートetc.で全国各地のフィールドでさまざまなロケーションを釣る機会があるからだ。

「用意しているフックのなかには、ひょっとしたら1年に1、2回しかラインに結ばないようなものもあるんです。基本のセッティングでしっくりこないときの微調整用だったり、たま~にしか出番がないソフトベイト用のフックだったり……、魚がデカいとか、ウイードが多いとかの理由で必要になるフックも入れてますね」

 一方で、ハードベイト用のフックについては、とくに迷う必要はないと青木さんは言う。

「交換するときは、必ず純正フックそのまんまか、それにできる限り近い形状と重量のフックを選ぶこと。ひと昔前と違って、今のハードベイトはテスト段階からフック指定で開発されているものがほとんどで、その状態でベストなアクションやフッキングになるように完成されてる。つまり、メーカーがこだわってくれてるから、アングラーはその状態を保つようにすればいいんですよ。でも、ソフトベイトに関しては、そういうマニュアルみたいなものはないのと同じ。だから、フックにはまだ進化の余地があります。ベイトフィネスが出てきたことで、サイズはスモールワーム対応だけど、軸はちょい太め、みたいなフックも必要になってきたし。そういうふうに細分化していくのを『使い分けがめんどくさい』と感じるか、フックを最適化することで、それまで釣れなかった魚が釣れるようになるのを『おもしろい』と感じるかは、人それぞれだと思いますけど」。

 取材を行なった2012年以来、フィナブランドで青木さんがプロデュースしたワームフック各種が充実してきたことで、使い分けるフックの種類は減ったという。しかし、それでも10種類以上のフックを状況に応じて使い分けている。2016年現在、青木さんが使う機会の多いセッティング例を紹介するので参考にしてほしい。

ワームとフックの組み合わせ例

■テキサスリグ
aoki-lure ウルトラバイブスピードクロー(ZBC)
D・A・Sオフセット#3/0(フィナ)

■ノーシンカーリグ・バックスライドセッティング
004 ファットイカ(スミス)
D・A・Sオフセット#5/0(フィナ)

■ダウンショットリグ
009 2.5inレッグワーム(ゲーリーインターナショナル)
D・A・Sオフセット#4(フィナ)

shakeshad dsr132 シェイクシャッド2.5in(DSTYLE)
DSR132#4(フィナ)

■ネコリグ
007 トルキーストレート4.8in(DSTYLE)
パワーワッキーまたはフィネスワッキー#4(フィナ)


使い分けの参考に! 各種ワームフックの特徴

マスバリのハリ先に注目!

 ダウンショットリグなどで使う機会が多いマスバリ。青木さんは標準タイプの「ダウンショットDSR132」のほかに、ハリ先がネムっているタイプを使用することもある。が、それはシチュエーションがかなり限定されるという。

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「ネムリバリは掛かってしまえばバレにくいけど、ハリ先の形状的にバスの口内にフックポイントが立ちにくいんですよ。でも、近距離でしっかりアワせればメリットのほうが活きることもある。マッディーウォーターのカバー周りでネコリグをやるときとか、オカッパリでは出番がありますよ。ただ、ごく稀にだけど、なんでもかんでもネムってるハリでやっちゃってる人がいるので、それはやめたほうがいい。経験者は語るってヤツです。バスの活性が低いときはアタってもアタっても掛かりません(苦笑)」

dsc_90272016年9月号掲載のオカッパリオールスタークラシック芦ノ湖・河口湖・西湖・山中湖大会取材時、ポークのダウンショットリグでキャッチしたバス。青木さんが使ったフックは標準タイプのDSR132だった


メリットとデメリットを知ったうえでストレートとオフセットを使い分ける

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 マスバリタイプの①も、形状的には②と同様、ストレートフックに分類することができる。ハリ先がどこかに立った状態でラインを引いた場合(A)、①と②はともに大きい角度(C)で刺さっていく(バスの口内に厚く掛かることが多く、バレにくい)。ただし、ベクトルAとBの方向が異なる分、充分な貫通力をハリ先に与えるには、大きなフッキングパワーを必要とする。

 またストレートフックは、アワセの瞬間にハリが伸びやすい(ハリ先が開きやすい)というデメリットもある。そのため、①のような、マスバリタイプではスイープにアワせる(長いストロークでじわ~っとアワせる)ことが基本とされる。カバーフィッシングに用いられることが多い②は、組み合わせるラインやロッドも必然的に高強度になるので、軸を太くして瞬間的な負荷が加わったときのハリ先の開きを抑制している。

 ③と④はともにオフセットフックだが、そのなかでもストレートオフセット(③)とワイドゲイプオフセット(④)に大きく分類することができる。ストレートフックに比べれば刺さっていく角度が小さいため薄掛かりになりやすい反面、フッキングパワーのロスが小さいので、遠距離でもアワセが利くといったメリットがある。

 とくにワイドゲイプオフセットの場合、ベクトルAとBに向きが近すぎるものは、アワせたときにすっぽ抜けしやすいので注意。「パワーステージFF301」がワイドゲイプオフセットにもかかわらず厚くハリ掛かりしやすいのは、全体の形状やハリ先の向きが絶妙に設計されているからだ。


 

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