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関和学×霞ヶ浦 冬のクランキングゲーム :第2回(全3回)

水温8度台の朝マヅメ、クランクを巻いて2尾をキャッチ

Basser編集部=写真と文
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siteBにも掲載中の「オカッパリで行こう! 第69歩」で、霞ヶ浦の秋から冬にかけての水温低下と、そのときの水温に応じて使う巻き物について関和学さんはとても具体的な原稿を書いてくれた。
低水温期の霞ヶ浦では「ワイルドハンチのぬるぬるした泳ぎ」が効くのだという。
この記事では、2012年12月初頭に実践してもらったクランキンゲームの模様を紹介したい。


この記事はBasser2013年2月号に掲載されたものを再編集しています。

爆風前の短時間勝負


 2012年12月8日(土)、午前5時40分。横利根川沿いにある関和学さんのプロショップ「LiMiT」に集合したときの気温は0℃ジャスト。寒波によって強烈に冷え込んだ前々日よりマシとはいえ、巻き物用タックルが載せられたボートデッキは、霜で一面真っ白になっていた。しかし、当日の取材現場ではそんな程度の寒さなど誰も気にしていなかった。もっとマズいことがほかにあったからである。

「ヤバいよ、急いで出よう。早けりゃ10時前には10m/sくらい吹いちゃうかも。西絡みの風だから、北利根川も吹き抜けになっちゃって逃げ場がないし」

 取材日程を変更しようにも、週明けには再び大風を伴う寒気が関東上空に入り込むという予報が出ていた。そこからさらに後ろにズラすと、取材はできても原稿を書く時間がなくなって、この号が出るかどうかが危ぶまれてくる。あらゆる危険を回避しつつ釣行できるのはこの日、12月8日(土)の午前中だけだった。

 霞ヶ浦の水温は、場所によってはすでに8℃台まで下がっており、12月上旬にしてすでに本格的な冬に突入している感があった。こうなってくると、水温が上昇したあとに訪れる夕方のマヅメが一日のなかで最良のチャンスタイムになってくる。が、当日はその時間帯を釣ることができない。時間帯でいえば次点のチャンスは朝方のマヅメである。そして実釣時間を少しでも長く確保するためにも、日の出と同時に出船したかった。

風の吹き始めを捉えろ!


 日の出を待って横利根川から出船した関和さんは、6時55分に麻生地区の沖にある石積消波堤を釣り始めた。ルアーはワイルドハンチのオリジナルモデル。水中へ射し込む光の量が少ない時間帯ということで、膨張色のパールホワイトがベースの「♯27/アユ」をチョイスした。嵐の前の静けさか、湖面はベッタベタの凪ぎ凪ぎで、超釣れそうだ。

「イヤだ(笑)。こんなの穏やかすぎてぜんぜん釣れそうじゃないよぉ。ちょっとは波っ気と風がほしい。連載でずっと前から書いてるように、冬の本湖の巻きモノゲームはワカサギパターンなんだ。今もたぶん消波堤の周りにはバスがいるんだけど、そこに風とか波でワカサギの群れが寄らないとスイッチが入らない。風ェ~吹けェ~」

 念じなくても吹きますし、イヤでも爆風になります。しかもお望みどおり、本湖東岸がウインディーサイドになる西寄り10m/sオーバーの強烈なヤツですよ。

「いや、そこまで吹かなくていい。できれば夕マヅメまで釣りしたいよォ~」

 7時半になり、それまでオレンジ一色だった世界にほかの色が戻ってきたころ、予報よりも早くザワリと空気が動きだし、湖面にさざ波が立ち始めた。うひゃ~、もう吹き始めたよ~、と思ったそのときだった。

 クルクルとリズムよくハンドルを回していた関和さんが、頭の上に「???」を浮かべながら、ロッドを記者がいるリアデッキのほうへ向けたのである。いや、正確に書けば、バットの部分はこちらを向いていたが、ティップは消波堤の方向に残っていた。そのままの状態をキープしながらまだ「???」な関和さんだったが、半信半疑でリールを巻くと「極めてゴミっぽいけど魚っぽくもある感触」が伝わってきたらしい。

「冬のバイトはただ重くなるだけ」
「冬のバスはゴミでも引っ掛けたみたいにぜんぜんファイトしない」

 よく耳にするとおりの、典型的な冬の釣れ方をした1尾だった。サイズは40㎝くらいで、コンディションはブリブリ! 適度な風と波があって、見れば魚探にはワカサギの群れも映し出されていた。

254-sekiwa-003 ベタ凪だった湖面がさざ波立ち始めたタイミングで、中層クランキングに1尾目がヒット

 ヒットしたのは、麻生地区の大きなワンドにフタをする形で設置された消波堤の沖面。ウインディーサイドでワカサギの群れも寄っているという、まさに関和さんがねらっていたとおりの状況である。

254-sekiwa-004 まったくファイトしない魚だったのに、釣りあげてみれば40cmのグッドコンディションだった。近くを通ったワイルドハンチを思わずはむっとしてしまったのか

254-sekiwa-006 ボートポジションで水深2.2m。その中層(水深1.7~2m)にワカサギの群れが確認できた


 ここまでは沖面だけをチェックしていたのだが、波風が強くなるとワカサギがインサイドに入り、消波堤の岸側でも釣れだすことがあるという。そこで、1尾目をキャッチしたあとは、沖面を休ませる意味でもインサイドのチェックを行なった。

 しかし、ワカサギが皆無だったことが原因だろう。あるいは風の吹き始めからもう少し時間が経てば、群れが入ってくることでインサイドも釣れだしたのかもしれない。しかし、当日の天気予報はその時合を待つことを許してはくれなかった。

 インサイドのチェックに関和さんが1時間半を費やした間に、西風は次第に強さを増し、消波堤の外は朝イチの穏やかさがウソのようにうねり始めていた。「沖側をもうひと流ししたら北利根川に退避!」

 2尾目はそれからすぐに食ってきた。場所は消波堤と消波堤の間で、沖からの波がインサイドに入り込んでいるスポットだった。この魚もよく肥えているナイスフィッシュだったのだが……。

「うそぉ!? この水温で、ここでクランク巻いて、35㎝とか釣ったことないんだけど(苦笑)」

254-sekiwa-007 消波堤のインサイドをチェックしたのち、ほどよく荒れてきた沖面でクランキングするとすぐに2尾目がヒット

254-sekiwa-008 冬の本湖では想定外のかわいいサイズ。とは言ってもコンディションはかなりいい

254-sekiwa-009 陽が昇って水中へ射し込む光量が増えたのでフラッシング効果をねらい、パール系の「アユ」からクローム系の「クラウン」にローテーションしていた

 沖面を釣っていた時間だけを見れば連発とも言えるキャッチ。水温8℃台の本湖で、クランクでワカサギパターンにハメているのも価値のあることだ。

「でも、『ボテボテに肥えた45㎝クラスがそう広くないエリアで連発する』って書いちゃったからさぁ。もうちょいだけ……」
 ダメです。
 ということで、本格的に荒れ始める前に北利根川へ退避することに……。



 Basser Allstar Classic 2016で優勝した北大祐選手の初日のメインベイトがワイルドハンチでした。詳しい釣り方を発売中のBasser2017年1月号でレポートしているほか、北選手が使い分けている104種類のクランクベイトもひとつずつ紹介しています。

  
 
 

この取材にはDVD撮影クルーも同行。
巻きスピードやリトリーブコースなどは動画でチェックを!

 

「関和 学 クランキング講座」
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夏、秋、冬のリザーバーを舞台に、菊元流ハードベイトの使い方をレクチャー。

 

MOMENTUM2 ハードベイト・タクティクス

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2016/12/13

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