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秋でも冬でも使えます! ”ヘビー”カバー攻略徹底講座 :第4回(最終回)

関和学のカバー撃ちQ&Aその2

関和学=文、Basser編集部=写真
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カバー撃ちというと夏の釣りのイメージが強いけれど、実際は秋でも冬でも有効な釣り方だ。
現に「オカッパリで行こう!」の連載では、水温10度以下の状況でもカバー撃ちでバスをキャッチしている。
この記事ではタックルセレクトやプレゼンテーションの考え方など、オカッパリのカバー撃ちで釣果を伸ばすための基本を解説しているので、ぜひ参考にしてください。


この記事はBasser2009年12月号に掲載された「オカッパリで行こう! 第47歩」を再編集しています。

Q5 タフなときの撃ち方は?


 まずカバー撃ちの基本動作を説明すると……。

①物音を立たてず、自分の影を水中へ落とさずにスポットへアプローチ。カバーが濃いほど接近して撃ち、薄いカバーは距離をとって釣る。

②落下速度(上に投げてドッポーン!)ではなく、シンカーの重さで静かにリグをカバーへ入れる。

③カバーに入ったらラインテンションを抜いてストン! とフリーフォール。

④着底したらアタリを聞いて1、2秒のポーズ。その後、短い誘いのアクションを入れてピックアップ。

 カバー撃ちでは、タフっても1投に時間をかけてネチネチ誘うことが解決策にはなりにくい。なので、バイトが遠くても撃ち方は変えない。同じスポットに時間をかけるなら、少しずつ位置をずらしながら何度も撃ち直したほうが、リアクションバイトが得られやすいので効果的だ。

 カバーにいるバスの状態は前回触れたとおり。ニュートラルな状態であることが多いので、リアクション(反射)に訴える釣り方が有効だ。そしてゴチャゴチャしたカバーの中は、そうしたリアクションの釣りをするのに向いている。カバーの中にはバスの死角が多いので、普通に落とし込むだけでルアーをチラ見せできるからだ。

 つまりカバーフィッシングは二重の意味で理に適った釣り方なので、そこにバスがいると思うなら、多少バイトが遠くてもやりきってしまっていい。「迷ったらカバーを撃て!」である。

 なかなかバイトが得られないとシンカーを軽くしたくなるかもしれないけれど、逆にシンカーを重くして、フォールスピードを上げることでバイトを得られることもある。なので、シンカーの重さも「カバーをストレスなくすり抜けてくれるウエイト」から変えることはほとんどない。その範囲で、できるだけ軽いシンカーを使うのもセオリーだが、無理に軽いものを選んで、バスがいるカバーをガサガサ荒らさないと中に入れられないくらいなら、余裕をもって重めのシンカーにしたほうが釣れる。

sekiwa-009 サミングの緩急で釣果に差がつく! ガサガサやらずに、重さでカバーをすり抜けさせられるウエイトのシンカーを選ぶ。そして、カバーを突き抜けるまではゆっくり、そのあとはリアクションバイトさせるためにストン! と落とす。このサミングが重要! これはウエッピングでもバーチカルに釣る場合でも同じだ

水温10℃以下の撃ち方

 突然だけど、まずは冬の定番ルアーとされるシャッドの話から入る。冬のシャッドは大きく分けて2種類の使い方がある。ひとつは、水温が低いけれど安定しているボトム付近でジッとしているバスに対して、シャッドをデッドスローでズル引いて釣るというもの。そしてもうひとつは、水温が上がりやすい浅い層に浮いているバスのレンジに合わせ、中層でシャッドを引いて釣る方法だ。

 このようなバスのポジションと、それに応じた釣り方は、カバーでも当てはまる。たとえばボトムに沈められたオダなどには、越冬モードのバスがつきやすいので、テキサスリグなどをスローにズル引いて釣る。

 そして冬のシャローにいるバスは、倒れたアシなどの直下の、意外に浅い層に浮いていることがある。だから冬は、ピックアップ前にカバー直下でテキサスリグを宙吊りにして、ポーズを入れてみてほしい。ラインが張った状態でバイトがあるので、送り込んでフッキングする難易度はやや高いけれど、覚えておけば冬にカバーで釣れる数が増えるはずだ。

sekiwa-003 2009年3月初旬の霞ヶ浦にて。「最近、暖かかったから浅い層のほうが水温が高そうだな」と予想。けど、こんなところでシャッドは引けないので……

sekiwa-004 1/2ozのフツーのテキサスリグの出番。食いが渋い冬は重いシンカーを使いたくない気持ちはわかる。わかるけど、バスがいるところに入れなきゃ始まらないのである

sekiwa-005 はい、釣れました! 気づけば年中カバーを撃ってるような……。だって、釣れるんだもの(笑)


Q6 微妙なアタリの捉え方は?

 
 テキサスリグが苦手な人からよく訊かれる質問だね。カバー撃ちでバイトが多いタイミングはとにかく最初のフォール中。このときはラインテンションを抜いてフリーフォールさせてるわけだから、アタっても手もとに伝わりにくいし、バスが走らなければラインに変化もでない。

 リグが着底したはずのタイミングでラインを軽く張った(アタリを聞いた)ときに、ガツガツ、コンコンときたり、グ~、ノシッと重みが乗ったりして、ようやくフォール中に食ってたことに気づく。たぶん、1番多いこのケースが「うわっ! 食ってたよ」と1番慌てるアタリの出方だと思う。けど、慌てず、アタリを感じながらでもいいからラインスラックを回収して、体勢を整えてからガツン! と思いっきりアワせる。

 この流れをとにかく1回でいいから完璧にやる! そうしてイメージを掴むことができれば、そこから一気にカバー撃ちのスキルは上達していく。

 それと、カバーの中でリグを操作する場合やズル引く場合は、ラインテンションを“張らず弛めずの状態”に保つこと。重いシンカーのテキサスリグをこの感覚で操作するのは難しいけれど、“ティップから水面までのラインを張らない”ように意識してみよう。

 覚えておいてほしいのは、ラインテンションをピンと張った状態は、意外にノー感じだということ。弛んでいるラインが“何らかの力”によって張ったその瞬間が、1番変化を変化として捉えやすいのだ。

Q7 オカッパリとボートのカバー撃ち、有利なのはどっち?


 どちらにも有利な点と不利な点がある。ボートフィッシングで言う「奥の奥」っていうのは、オカッパリでは「足もと」であることが多い。ということは、プレゼンテーションはオカッパリのほうが簡単ということができる。けど、そのプレゼンテーションにしても、ボートのほうがランディングしやすいコースまで考えて、自由にキャストするポジションを選ぶことができる。けれど、スポットへのアプローチを考えると、ボートではどんなに気を遣ってもデカイ船ごと接近することになるし、エレキも操作しなきゃいけないから気配を消しにくい。オカッパリなら足音と影に気を付ければ、バスに気づかれずにリグを落とし込むこともできるけどね。

 オカッパリの1番の不利は、フッキングからランディングにある。ボートならバスをかけてカバーに巻かれても、自分からバスを迎えに行くことができるけど、オカッパリではそれがほとんどできない。一連を本当にミスなく、ときには強引にやらないと、バスを手にできない。ボートに比べてこの点はかなりシビアだ。

 で、やっぱりタックルの話になるわけだ。ロッドやリールはボートでもオカッパリでも変わらない。けど、ラインが違う。ボートでは14Lbでこと足りるカバーでも、オカッパリでは20Lb以上が必要になるケースも多い。

 一方、オカッパリで1番有利なのは、ボートで入り込めないエリアやシャローが釣れること。バス釣りにおいてより浅くて入り組んだエリアを探れるメリットは大きい。「こんなところにバスはいないだろう」と決めつけず、「水があったらキャストする」くらいの気持ちで釣ったほうが、オカッパリならではのバスを手にすることができる。

「パンチング」は最終手段 sekiwa-010 「1oz以上のヘビーテキサスリグを使う」のがパンチングじゃないよ。パンチングは、リグを高く放り上げて、重量・プラス・落下速度でルアーをマットカバーなどに叩き付け、その勢いで貫通させる「プレゼンテーション方法」を指す。当然、カバーや水面との衝突音でバスをビビらせてしまうことが多い。だから、シンカーのウエイトを限界まで重くしても入らないときに、最終手段としてやってみよう


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2016/11/17

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