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秋でも冬でも使えます! ”ヘビー”カバー攻略徹底講座 :第2回(全4回)

ロッド、リール、ライン、フックの選び方

関和学=文、Basser編集部=写真

p044-045cバックスライドセッティングのメタボックに1/16ozのネイルシンカーを挿入して釣ったバス

カバー撃ちというと夏の釣りのイメージが強いけれど、実際は秋でも冬でも有効な釣り方だ。
現に「オカッパリで行こう!」の連載では、水温10度以下の状況でもカバー撃ちでバスをキャッチしている。
この記事ではタックルセレクトやプレゼンテーションの考え方など、オカッパリのカバー撃ちで釣果を伸ばすための基本を解説しているので、ぜひ参考にしてください。


この記事はBasser2009年12月号に掲載された「オカッパリで行こう! 第47歩」を再編集しています。

ルアーを上手く回収できるロッド


 ヘビーカバーの釣りになぜヘビーなタックルが必要なのか、という前回の内容を踏まえたうえで、今回は具体的にどんなアイテムを選べばいいのかを書いていきたい。

 まずはロッドについて。掛けてから取り込める“パワー”があることを第1条件に、より多くのバイトを得るためにはロッドの“アクション”にもこだわりたい。お薦めは“ファスト”だ。

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 ルアーの操作性が高いことはもちろん、先調子のロッドはルアーの“回収”をスムーズに行なえる。これができるかどうかが、ヘビーカバーフィッシングで釣果を分ける大きな要素になる。

 カバーにルアーを入れて、回収するそのときに、引っ掛かってガサガサやると、そのスポットからバスを手にできる可能性は激減する。それどころか、周囲の有望なスポットまでいっしょに潰しかねない。とくに、障害物越しにヘビーカバーを撃つ場合はなおさらだ。ティップだけでポンポンとルアーに障害物を乗り越えさせるために、ファストでベリーに張りがある(全体がボヨンと曲がらない)ロッドが適しているのである。

ラインはフロロカーボンかナイロンを選ぶ


 前回はライギョ釣りを例に挙げたけれど、バスのヘビーカバー用にPEは適さない。シンプルなカバーなら許容範囲だけど、複雑で立体的(ブッシュなど)なカバーに絡むと、軽くてコシがないPEは、絡みまくって釣りにならない。

 やはりお薦めはフロロカーボン。それも、しなやかなものではなく、張りが強いものを選びたい。障害物に複数の“点”で接し、その間の“線”が弛まないようにするためだ。“弛み”があると、引いたルアーがそれに誘導されて根掛かりが増えたり、回収がスムーズにできなかったりするからだ。

ガノアアブソルート(バリバス) ganoa コーティング技術の限りを尽くした、とにかく表面硬度が硬くて、傷が入りにくいライン。モデルチェンジで現在販売中のAAAになってからは、さらに傷に強くなり、結び替えの頻度が減ったほど。ただし、過信は禁物。ラインチェックはこまめに行なうことが大切だ。さらに、“しなやかさ”とはほとんど無縁の“ビンビンに張りが強い”ラインでもある。ヘビーカバー撃ちでは“傷が入りにくい”ことはもちろん“張りが強い”ことも大きなアドバンテージになる。“しなやかさ”はナイロンに任せて、フロロはフロロらしい“張り”で勝負! の餅は餅屋的ライン。当然、感度はめちゃくちゃ高い

 太いフロロカーボンはゴワついて扱いきれない、という人にはナイロンもお薦め。感度の面でフロロカーボンに劣るけれど、ヘビーカバーフィッシングはたいていが接近戦なので、大きなデメリットにはならない。フロロカーボンに比べて軽い(低比重)という特徴があるので、しなやかだが、例の“弛み”が生じにくい。また、“イバラ”に対しては、フロロカーボンよりも相性がいい。詳細は割愛するけれど、ラインの成型方法と構造上、ナイロンはイバラに強い(ササクレにくく、強度が落ちにくい)のである。

ヘビーテキサスにはマグブレーキのリールが適している


 フォールスピードが上がりやすい1oz前後のヘビーテキサスを使用するときは、着底の瞬間に軽度のバックラッシュ(ラインが膨らむ)が起こりやすい。ラインが太いのでなおさらだ。これを防ぐには、低回転時にブレーキが働きにくい遠心モデルではなく、常に一定のブレーキを掛けることもできるマグネットブレーキを備えたリールが適している。

関和学さんのカバー撃ちタックル
※2016年現在の情報です

1/4~1/2ozテキサスリグ用
ロッド:コンバットスティック・ヘラクレスHCSC-67MH-LTSブルーマイスターLTS(エバーグリーン)
リール:Z PRIDE(シマノ×ZPI”)
ライン:ガノアアブソルート14Lb(バリバス)

1~2ozテキサスリグ用
ロッド:コンバットスティック・シナジーCSYC-71Hスーパーディトネーター(エバーグリーン)
リール:Z PRIDE(シマノ×ZPI”)
ライン:ガノアアブソルート20Lb(バリバス)

メタボック+ネイルシンカー用
ロッド:コンバットスティック・フェイズPCSC-71MHエクスプローラー(エバーグリーン)
リール:Z PRIDE(シマノ×ZPI”)
ライン:ガノアアブソルート14Lb(バリバス)

フックは普段よりサイズを下げる


 フックサイズを上げるのではなく“下げる”のは、カバーのすり抜けをよくし、回収をスムーズにするためだ。

 カバーにいるバスは基本「ルアーを落とせば食う魚」である。それが“ヘビー”カバーとなれば、なおさらストン、パクッ! と食ってくれる。だからフックを小さくしても「ハリがあるところまで食ってくれるかなぁ……」と気にする必要はない。ちゃんとフックアップする。ただし、そうやって使えるフックは“ヘビーワイヤー製”の“ワイドゲイプ”モデルに限られる。

 ついでに小物のことも書くと、シンカーストッパー(ウキ止めゴム)は、パッケージに書いてある推奨サイズ(「●~●Lbには●サイズ」ってヤツね)よりも小さいサイズでキュッ! と止めたほうがいい。僕はアクティブのストッパーを使っているんだけど、アブソルート20Lbにも“S”サイズを使っている。

対カバー用・各リグのセッティング例

テキサスリグ
 ヘビーカバーを釣る際には、表記のとおり、通常よりも1~2ランク“小さい番手”のフックを使用する。ただし、条件がある。まずソフトベイトの直径の1.5~2倍のゲイプ幅を備えた“ワイドゲイプ”モデルであること。そして“エクストラヘビーワイヤー”製であること。この2点を満たしているフックでなければならない。
 ソフトベイトのすり抜け性能は、形状と素材で決まる。形状はシンプルなものほど、素材は張りがあるものほど、つるんとカバーをすり抜けてくれる。

H3(3.5in、ウォーカー・ウォーカー)
フッキングマスター・モンスタークラス#1(グラン)
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H2(4.8in、ウォーカー・ウォーカー)
フッキングマスター・モンスタークラス#2/0(グラン)
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パワーホッグ4in(バークレイ)
フッキングマスター・モンスタークラス#1/0(グラン)
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ワンナップシャッド4in(サワムラ)
フッキングマスター・モンスタークラス#1/0(グラン)
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4inヤマセンコー(ゲーリーインターナショナル)
フッキングマスター・モンスタークラス#1(グラン)
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2016年現在、シンカーはそれぞれE.G.タングステンバレットシンカー1/4~1/2oz(エバーグリーン)を合わせている。また、③④⑤はE.G.タングステンシンカー1~2oz(エバーグリーン)をセットしてパンチングにも使用する。

p044-045b4inヤマセンコー+E.G.タングステンシンカー1ozは、僕がカバー撃ち(パンチングを除く)に用いるテキサスリグのなかで、最重量かつ最高クラスのすり抜け性能をもつ組み合わせ。着底時のブルンッ! というアクションも魅力でよく釣れる。さらにすり抜けをよくしたい場合は、3inファットヤマセンコーの出番

スライドベイト
+ネイルシンカー


 バックスライドセッティングにリヤからネイルシンカーを挿入。1/8ozセッティングでは、はっきり言ってまったくスライドはしない。まっすぐストンと落ちるだけ。なら、テキサスでいいのでは? と思うだろうけれど、よくないんだな。
 テキサスリグとの違いは“シンカーをバスに見られない”ということ。僕はピカピカ、キラキラ光るシンカーがどうもダメ。釣れてる状況ならいいけれど、タフると「バスが違和感を覚えているのでは?」と。そういうとき、以前は使い込んで色がくすんだシンカーを使ったりしていたんだけど、コレならバスがほじくり出しでもしない限り大丈夫。
 挿入できるウエイトに限界があるので、究極的なカバー貫通力はテキサスリグに劣る。けれど、自重14g+3.5g(1/8oz)シンカーで合計重量は17.5g。しかもリヤバランスだから、ヘビーカバーにも充分入って行く。お試しあれ。

メタボック(ウォーカー・ウォーカー)
フッキングマスター・モンスタークラス#4/0(グラン)
+ネイルシンカー1/16~1/8oz
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ラバージグ
 カバーをねらうときの定番ルアーだけど、僕がオカッパリのカバー撃ちで使うことは少ない。障害物越しにヘビーカバーを撃つことがほとんどなので、すり抜け性能に優れるテキサスリグを使うことのほうが遥かに多いのだ。ボートフィッシングではけっこう使うし、好きなんだけどなぁ……。

キャスティングジグ1/2oz(エバーグリーン)
H2(ウォーカー・ウォーカー)
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