サイト・ビー by Basser
バスフィッシングひと筋30年。バサーをつなぐウェブメディア

相模湖ロコ・デビル平川はパワーフィネス×サイトでねらう!

ガイドとスーパーロコが実践する、冬の一発大ものパターン 第5回 

平川征利=文
devil-a
解説=平川征利(ひらかわ・まさとし)
1970年生まれ。東京都あきる野市在住。平日は仕事、土日はローカルトーナメント、もしくはそのプラに励んでいる。100名以上がエントリーするタックルアイランドトーナメントで2006年から2010年まで5年連続年間優勝したことから”デビル平川”と呼ばれる。日相園が主催する日相CUPでも2013年から2016年現在まで連続年間優勝記録を更新中。自身がプロデュースした強ガードスモラバのデビルジグ、そしてデビルジグ専用ロッドがバレーヒルから発売中。
デビル平川ブログ 

この記事は2013年2月号「宝クジ的ジャンボバスパターン」に掲載されたものを再編集しています。



陽当たりよりも規模と深さ重視


 こんにちは。デビルこと平川征利です。寒くなって来ましたね。冬は、俗にオフシーズンとも呼ばれていますが、皆さんはどうですか?

 たしかに冬はバス釣りをオフにして、家で来るべきシーズンのためにタックルを整理する、なんてことも冬の楽しみのひとつですよね。

 その一方で、年末の釣り納めで、さらには新年早々に初バスゲット! なんて計画をされている方もいるのではないでしょうか。

 かくいう僕自身も数年前までは前者でした。冬にバス釣りに行く人のことを「寒いし辛いし釣れないのによく行くよな~、絶対ドMでしょ(笑)」なんて思っていました。でも実際に冬にフィールドに行ってみると、これがまた面白いのです。

 僕がおすすめするフィールドは相模湖です。まずは例年の状況から説明します。

 水温は1月上旬で7℃前後。この水温低下によりプランクトンが減少するため水質もクリアになります。水位は毎冬恒例の工事の関係で、平水より3mほど減水しています。

 その工事とは浚渫作業のことで、平日は毎日、それも頻繁に浚渫船が運行しています。浚渫現場の周辺は濁りも入りますが 全体で見れば気にしなくてもよいレベルです。また、浚渫工事は土日はしませんし、年末年始の大型連休中もストップしています。

 さて、この時期の相模湖の気になる釣果ですが、平均すれば0~2尾といったところです。

 しかし問題は数ではなくサイズです。ねらうサイズによって実績のあるエリアも変わっていくからです。

 今回のテーマは冬の一発大ものパターン。この時期に大型をねらうならエリアは桂川全域のレイダウンと日相園周辺と言えます。

 サイズを重視しないのであれば勝瀬橋下のオイルフェンスや青田ワンドなどのディープに実績があります。

 実際に僕が冬の相模湖でねらうならレイダウンに潜むビッグバス! つまりエリアは桂川全域になります。

 釣り方はズバリ、僕が制作しているデビルジグを駆使したサイトフィッシングです。

 では、なぜこの時期にビッグバスにねらうと桂川全域のレイダウンという選択になるのでしょうか? それは本湖に比べて桂川のほうが岸際の水深があり、減水していてもレイダウンが深い部分まで達しているので冬にバスがつきやすいからです。

 レイダウンは、規模が大きく、深い部分まで達していることが重要です。とくに冬は大切で、状況変化に応じてレイダウン伝いにバスが上下に動くことができるからです。

 その証拠に、たとえば理想的なレイダウンの水面下1mで釣れたとして、別の水面下1mまでしか入っていないレイダウンで釣れるわけではないのです。

 水面下1mで釣れたのはヒントですが、そのレイダウンで釣れた要因は規模がの大きく深いところまで入っていることなのです。つまり、それだけを効率よく探ることがこの時期に魚を探す近道と言えます。

devil_illust レイダウンの規模は大きく深くまで没しているほどよい。サイトでねらう際は極力バスの鼻先でロングシェイクするため至近の枝を利用してデビルジグを吊るす


 そのような条件を持ったレイダウンは、桂川全域に何ヵ所かあります。いずれにしても減水しているので絞りこみやすく、また、魚探がなくても目で見て探すことができます。あえて桂川全域と表現したのは、何ヵ所かある条件のよいレイダウンをラン&ガンすることで遭遇率が上がるからで、「絶対ここだ!」といったことは言いたくなかったからです。

 ちなみに、ねらうレイダウンですが、陽当たりは無視して大丈夫。冬場は太陽の位置が低いため、一日中日陰の場所も多いものです。日向のほうが釣れる気もしますが、実際には陽当たりに関係なくよいカバーであれば釣れます。だから陽当たりは無視してカバーの規模や深さだけを考えてください。

 ただしこれが冬を過ぎ春になると話は変わって、浅いカバーでも釣れますし、陽当たりのよい場所にはタイミングでバスが入ってくることもあります。

デカバスをサイトでねらう!


 ねらうべきスポットは理解していただけたかと思います。しかしなぜ釣り方がデビルジグによるサイトフィッシングなのかを説明します。

 経験上、秋から冬に向かう段階では、ベイトもバスもレンジがだんだん深くなっていきますが、冬本番になると、逆に見えるバスが多くなるのです。

 この見えバスは、その時々でレンジは違いますが、レイダウンの中にサスペンドしていて、動きはすごくスロー。そしてサイズが大きいのも特徴で、最低でも40cm 以上、なかには50cm 以上も多く、いずれもコンディションがよく太っています。

devil-b これは2012年の1月7日、水温6.5℃の相模湖で行なった取材時に出た48cmで1400g弱のデカバス。桂川のレイダウンと枯れ立ち木の間にデビルジグを吊るしてロングシェイクで食わせた

 しかしそんなデカバスがいるのはレイダウン。枝の混み入った中にいるのでライトリグでは太刀打ちできず、かといってサスペンドしていて状態は極めてスローなのでハードルアーで引っ張ることも難しいわけです。

 しかしデビルジグなら枝に引っ掛けたチョウチン状態でレンジを合わせることができ、ロングシェイクで誘うことで、スローな状態のバスでも食わせやすくなります。

 このスローな状態のバスは、ハイシーズンのバスと違って反応がとにかく鈍いのです。バスからかなり近い位置にデビルジグを入れてやらないと視界に入りません。視界に入れたうえで長目にシェイクしていると、ようやくゆっくり近づいてきて食べることが多いのです。

 バスがちゃんと吸い込む前に早アワセをするとスッポ抜けるので、ワンテンポ置いてから力強く確実にアワせます。混み入った枝の中からデカバスをフッキングと同時にロッドストロークで一気に持ち上げてそのまま引き離すか、または無理せず迎えに行くか。これは冷静な判断が必要です。

 もっともしてはいけないのが、バスの頭がカバーに引っ掛かった状態でのゴリ巻きです。レイダウンごと引っ張り上げることは不可能ですし、ゴリ巻きし続ければラインブレイクや身切れやフックが伸びたりしますから、とにかくテンパらずに冷静に対処しましょう。

 この釣り方は僕の真骨頂であり、それはデビルジグの繊細さで食わせ、掛けたら切られず、巻かれる前に素早く引きずり出すということです。

 しかしその釣りを実践するにはタックルバランスがとれていること絶対条件になります。

 おすすめのロッドは、もちろんブラックスケールのデビルジグ専用ロッドであるデビルジグカスタムの長いほう、つまり74 MDXです。

シャローがダメでもディープの越冬バスがある!


 冬の相模湖でデビルジグの釣りは超おすすめですが、状況次第でダメだったとき、デコらないために何をするか?

 考え方として、シャローが何らかの状況変化で釣れなかったわけですから、違うタイプの魚をねらってみるのがよいでしょう。つまりディープの越冬バスです。

 シャローの見えバスと比べてサイズは小さくなるものの、越冬のためディープに群れで固まっているので1尾釣れれば何尾もまとまって釣れる可能性が あります。

 とはいえ、小バスだから簡単というわけでは決してなく、この時期はかなり繊細でテクニカルな釣りが要求されます。

 エリアは勝瀬橋下のオイルフェンスや青田ワンドで、水深は5~ 12 m。オイルフェンスは上流からの流木がここに引っ掛かり湖底に沈んでいるので、そこを丁寧にダウンショットやライトキャロでねらいます。魚探がなくてもオイルフェンス周りをねらえば高確率で沈み流木を探せるはずです。

 ダウンショットにセットするのは2in ゲーリーシュリンプ。オフセットフックを使い、リーダーは短めの5cm から試してみます。シンカーは2.7g前後で、風や引っ掛かり具合で調整。

 このほか青田ワンド入り口の水中岬やワンド中央の水中岬もねらいめです。

 いずれのエリアも日相園から エレキのみでも回ることができる距離にあり、とても手軽です。あとは、冬場の寒いなか、いかに心を折らずにモチベーションを維持するかでしょう。冬に一番辛いのはやはり寒さです。寒さは我慢しても戦意を喪失してしまいます。ありきたりですが、寒さ対策を万全にする。これで辛くはなくなります。朝夕は冷えますが、昼間は陽射しもあって、ガラ空きのフィールドは快適だったりします。だから僕自身、冬はあえて遅めに出船しています。そして辛そうな日(強風&雨&雪)は釣りに行かず、やっぱり家でのんびりしています(笑)。でも、そんな日はビッグベイトなんかでデカバスが釣れるらしいんですよね……。

 最後に。冬の相模湖へ行くとすごくよいことがあります。それは……普段は見ることができなかったストラクチャーが減水によって露わになること!

 僕にはこれが一番の楽しみで、減水した景色を見ながらハイシーズンに向けて妄想を膨らませるのです。ホント、これを見るだけでも真冬の相模湖へ行く価値は充分あると思いますよ。

 どうです? 行きたくなりましたか?(笑)。では健闘を祈ります!

デビルジグ4.5g(バレーヒル)+ハンハントレーラー(常吉)
debil1 ロッド:ブラックスケールXX BKXS-74MDX(バレーヒル)
リール:コンプレックスCI4 2000HGS F3(シマノ)
ライン:キャストアウェイPE25Lb(サンライン)

dsc_7724a2016年12月現在、平川さんはデビルジグ用のトレーラーワームを開発中だ。ワーム前方(写真左側)の太いアームがスカートの中で動き、チラチラとバスを誘うのが特徴。また、細いレッグやテールがシェイク時にピリピリと震える


2inゲーリーシュリンプ(ゲーリーインターナショナル)
debil2 フック:ワーム321ファインカスタム#6(がまかつ)
シンカー:TG SINKER 18 DROP SHOT2.7g(バレーヒル)
ロッド:ブラックスケールSX BSXS-64ULFS(バレーヒル)
リール:コンプレックスCI4 2000HGS F3(シマノ)
ライン:ベーシックFC3Lb(サンライン)


2016/12/9

おすすめ記事

最新号 2017年10月号

夏から秋へ。難しい季節の変わり目を釣るためのロジック&テクニックが満載の一冊です。  巻頭の「オカッパリで行こう!」では、関和学さんがオカッパリへの熱い思いを語っています。連載100回を記念した50cmアップチャレンジは達成できるのでしょうか。  伊豫部健さんは今春にノーフィッシュの悔しさを味わった牛久沼にリベンジ釣行。水温、流れ、ベイトなどをキーワードに、伊豫部さんらしい釣りでリベンジに成功します。  田辺哲男さんは高水温期のメタルゲームを実践。メタルルアーの活躍の場は決して冬だけでないことを、自身の関東レコードフィッシュキャッチという結果で証明してくれます。  また、ケビン・バンダムがB.A.S.S.エリートシリーズの試合を制したテクニック「スパイベイティング」を西島高志さんが、9ft6inの超ロングロッドによるパンチング&ディープクランキングを松下雅幸さんが解説しています。  Basser ALLSTAR CLASSICの最後の出場枠をかけた「THE WILD CARD」なども見逃せません。本戦への切符を勝ち取ったのはいったい誰なのかに注目です。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

Basser最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

NOW LOADING