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深遠なる魚探ワールドへの誘い :第4回(全5回)

魚探掛け実践篇。点と点をつないで湖底をイメージ

Basser編集部=写真と文
cap03
魚探は冬のディープの釣りで強い味方になってくれるアイテム。
使い方は?
画面からどうやって水中をイメージするの?
数え切れない「?」を、小森嗣彦先生に解消してもらった。


この記事は2011年2月号に掲載されたものを再編集しています。

STEP3 
さらなるディープな世界へ……


 第1回から第3回までに小森先生が魚探初心者の僕(ササキ)のために教えてくれたことをまとめるとこうだ。「魚探は基本的に水深を把握するために使い、地形に変化が見られたり沈み物があったら釣ってみる」。

 1度魚探でチェックした場所のことを覚えておけば、フィールドに通うごとにデータが蓄積されて、次の一手が見つかるのが速くなる。釣果が伸びるだけじゃなくて、「考えて釣った」感を味わうことができそう。

cap04「今日は水深3~4mにバスが固まっているね」と小森先生。超初歩的に思えるが、水深を知るのは魚探活用の第一歩

 ただし! 魚探ワールドは、突き詰めればもっともっとディープだ……。今回と次回は、小森先生が試合のプラクティスなどで実践していた魚探掛けの方法を教えてもらおう。

点と点をつないで湖底をイメージ
魚探掛けという重労働


 周囲の地形を立体的に把握するためには、画面に映る「点」のデータをつなぐことで「面」の情報を得なければならない。手順を間違うと、下のイラストの「c」のように、ボートが通るルートによってただのブレイクがハンプのように見えてしまうことがあるのだ。そのようなミスリードを防ぐため、正確な地形を把握する際はイラストEのような正しい手順で魚探掛けを行なう必要がある。時間と根気を要するプロ泣かせの作業だ。

illustd 同じブレイクを魚探で探る際も、ボートが通るコースによって映像の映り方はまったく異なる。ブレイクに対して平行に流すとb、垂直に流すとaのように映る。ブレイクを介してUターンしたときはc(ハンプと勘違いしがち)。ちなみに、aの場合は、ボートのスピードが速ければブレイクの角度は急に映り、遅ければなだらかに映る。「ブレイクの角度が1番わかりやすいのは、第2回の『各種設定は?』の項で説明したとおりのボートのスピードだね」と小森先生

illuste 正確な地形を把握するためには、基点となる位置にマーカーブイを入れ、碁盤の目を描くようにボートを操り魚探掛けする。5~10m間隔で掛ければかなり精密に湖底のようすを把握できる。小森先生はコンパス(ボートの向きを知るために使う)と白紙の地図(水深などの変化をメモる)を持って1日中この作業に没頭することもあったという

komori02 桧原湖のトーナメント前に小森先生が作成したメモ。山立ての方法や水中の地形などが書かれている。「この位置から西岸方向にある島及びトンネルに向かってフルキャストすると沖目のピークに届く」といった但し書きも



 かつて小森先生はホームフィールドのひとつである桧原湖で1ヵ月半にわたって魚探掛けに専念したことがあるという。毎日朝から晩までロッドではなくコンパスとマップをもってひたすらグルグル……。25日目からはイヤでイヤで吐き気がしたとか。しかしその見返りは大きかった。1998年のJB東北プロシリーズでは年間優勝を決め、それ以降も同湖のトーナメントでは無類の強さを誇っている。

「桧原湖なら隅から隅までわかるよ。水中島とかも、『島から4m離れたところに1m四方の凹みがある』っていう精度で知ってる。それが釣果に結びついているのは間違いない。あの1ヵ月半があるから、今の僕がいると確信してるよ。僕のトーナメントアングラーとしての成長過程に、魚探はなくてはならないものだね」

 魚探掛けで吐き気がするなんて、もはやバスフィッシング版あしたのジョーって感じだ。小森先生のプロ根性には脱帽だけど、サンデーアングラーの僕は真似したくない……。

「そんなビビらないで。ツラいだけの作業じゃないよ(笑)。想像すらしにくい水中世界が自分のなかで形になっていくわけだから、とってもエキサイティング。僕の場合は連日だったからツラかったけど、それでもジグソーパズルを作っているような楽しみがあった。確実に釣果につながるしね。ただ、技術の進歩は素晴らしい。今じゃボタンひとつで簡単に同じことができるんだ」

 次回紹介する「GPSとの連動機能」を活用すればこの苦労はだいぶ軽減されるという。

  
 
 
 小森嗣彦さんはBasser Allstar Classic 2016で準優勝。Basser2017年1月号の「小森ノート」では、2011年大会のプラクティスで利根川の全域をサイドイメージで調べ上げたエピソードにも触れられています。


  
 

 

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