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村川勇介のベイトフィネス・ネコリグ道場 :第2回(全5回)

状況別に使い分けるネコリグのセッティング

編集部=写真・文、もりなをこ=イラスト
arai02 amano03 mura03 ひと口にネコリグと言っても状況に応じたさまざまなセッティングがある。上からフォールクローラー5inN・S・Sフック#1/0ドライブクローラー6.5inカスタムフックTYPE1ワッキースタイル#15inプロセンコーワーム318ワッキー#1/0(自作4本ガード付き)、リヴィングストレート4.8ワーム318ワッキー#1/0(自作2本ガード付き)
 
ワームの端にシンカーを挿入し、
中央付近にフックをセットしたネコリグ。
減水傾向にある近年の霞ヶ浦で、
ベイトフィネスで扱うネコリグの有効性が高まっているという。
前回ネコリグのメリットと合わせるロッドを学んだアマノ&アライ。
今回はワーム、シンカー、フックの組み合わせを勉強する。

 

編集部員がエキスパートに入門し、座学と実践で免許皆伝を目指す 『Basser』の人気連載をピックアップ ※この記事はBasser2014年7月号に掲載されたものを再編集しています
講師=村川勇介(むらかわ・ゆうすけ) 村川勇介先生のブログ「村川勇介のバス・トゥ・ザ・フューチャー
村川勇介先生のfacebook
 
1976年生まれ、東京都在住。サラリーマンを務めるかたわら、W.B.S.に参戦するトーナメントアングラー。2011年にはW.B.S.アングラー・オブ・ザ・イヤーを獲得。2012年と2013年のオールスタークラシック2年連続準優勝。得意とするのはテキサスリグ、ネコリグを始めとするソフトベイトの釣り。霞ヶ浦攻略の座右の銘は「今を釣る」。
 

生徒=アマノ

1969年生まれ、東京都出身。これまでライトリグでズル引くこともフォールの釣りもしてきたが、ルアーと一緒にネイルシンカーが飛んでしまい、それを防ぐチューブを使うのも面倒くさいという理由でネコリグを敬遠していたが一念発起して弟子入り志願。現在は『ルアーパラダイス九州』編集長として九州支社に赴任中。
 

生徒=アライ

1988年生まれ。群馬県出身、千葉県在住。ネコリグ歴は1年。出しどきが今ひとつよくわからないまま、牛久沼の桟橋や杭に、なんとなくネコリグを投げている。一日やり通すほどにはネコリグを信じきれておらず、微妙な距離を置いている。群馬の実家に帰省するときは、帰り道にある老舗の釣具屋さんで掘り出しもののワームを物色するのが恒例行事。
 
※3人のプロフィールはwebへの掲載時点のものです
 
ネコリグとは……ワームの端にネイル(釘型)シンカーを差し込み、中央付近にフックをセットするリグ。アクションを加えるとテールを持ち上げた状態でバスを誘う。ノーシンカーリグや同じウエイトのジグヘッドワッキーリグなどと比べてフォールスピードが速め

 

村川先生からの問③

ワームやフックはどう選べばいい?
  
村川 このあと湖上に出て実践してもらうけど、その前にセッティングをおさらいしておこうか! ネコリグ歴1年のアライ君はフックのセッティングはどうしてる?
 
フックポイントをワームに隠してセットするスナッグレスセッティング
アライ 6.5inのストレートワームにN・S・Sフックを合わせてスナッグレスセッティングで使っています。
 

 
村川 なるほどなるほど。今回もそのスナッグレスフックは用意しているからアライ君はほぼ普段どおりの釣りだよ(笑)。ところでVガードのマスバリは使わないの?
 

アライ 使わないですね。
 

 
村川 ふ〜ん。普段どこで釣りしてるんだっけ?
 

 
アライ ほぼ牛久沼オンリーです。
 

 
さまざまなフックを使い分けることでキャッチできるバスが増えるという。上段はちょん掛け用のガード付きフック、下段はスナッグレスセッティング用のフック
村川 牛久沼ならアシとか杭が中心だからVガードでもいけるし、そのほうがフッキング率は高いでしょ?
 

 
アライ ああ、そうかもしれないですけど、まず根掛かりさせたくないというのが頭にあって、フックポイントが露出しているのはちょっと抵抗があります。
 
 
村川 その気持ちはよ〜くわかる。でも、やっぱり薄めのカバーではVガードがおすすめだよ。これも用意しているから、カバーの濃さで使い分けてみようよ。薄いカバーなら絶対にVガードのほうが掛かるから。
 
 
アマノ 逆にボクはスナッグレスのほうが抵抗があります。あのフックセッティングでは根掛かりはしづらいだろうけどフッキングもさせづらいように思えます……。
 
 
28的確な動作でアワせればスナッグレスセッティングでも問題なくハリ掛かりする。4ページ目で詳しく解説している
村川 その気持ちもよ〜くわかります(笑)。でも、的確な動作でフッキングすればちゃんとフックポイントが飛び出して掛かってくれますから安心してください。
 
 
アマノ はい。それからネコリグ用ワームって色々あって目移りしてしまうんですけど、どう使い分ければいいでしょうか?
 
 
村川先生はテールの形状による使い分けを実践している。上からアピールが強い順にフォールクローラー、ドライブクローラー、プロセンコー、リヴィングストレート
村川 僕はテールの形状で使い分けています。テールの先端が太いほど水を大きく動かすからアピール力が強くなる。僕がデザインした「フォールクローラー」は表側のフラット面で水を受け、裏側のリブでも水をつかんでバイブレーションするから、ネコリグ用ストレートワームのなかではとってもアピール力が強い部類なんです。
 
 
村川 どういうテール形状がその日一番釣れるのかは、実際使ってみないとわからないけど、ルアーってバスに気づいてもらえないと意味がないので、僕は「フォールクローラー」から使うことが多いですね。シンカーは1/16ozで固定です。風が強いとき、深いところをねらいたいときはシンカーのウエイトではなく、潔くリグを変えてしまいます。
 
 
アライ カラーは何から選べばいいでしょうか? ボクは青ラメが好きなのでジュンバグばっかり投げているんですが。
 
 
村川 コンフィデンスをもてるカラーがあるのはいいね。釣れるカラーはいろいろ試してみないとわからないけど、自分のなかで基準になるカラーがあれば、そこから目立つ色にしたりアピールを抑えた色にしたり理論立ててカラーチェンジしていけるからね。
 
 
アマノ ちなみに先生は、最初はどのカラーをチョイスしますか?
 

 
村川 僕は水になじむ色、具体的にはグリーンパンプキン系から試してみますね。この取材の下見のときはシュリンプ系カラーが好調でした。雨で濁りが入ったときはナチュラルプロブルーも効きます。
グリパン系カラー(AOYグリパン シュリンプ系カラー(マイティシュリンプ) ブルー系カラー(ナチュラルプロブルーパール)
 
 
村川先生の答③ 
状況に応じて数種類を使い分けます
 
ワーム、フック、シンカーの組み合わせで無限の可能性が広がるネコリグ。下で紹介するのは村川先生のセッティング例。フックとワームの組み合わせは常に同じわけではなく状況に応じて使い分ける。フックは釣りをするシチュエーションにあわせて根掛かりせず快適に使える範囲のなかから、もっともフッキングがよいものを選ぶ。ワームはボリュームとテールの形状によるアピール力の差で使い分けている。
 

 



 
フォールクローラー5in(エンジン)+カスタムフックTYPE1ワッキースタイル#3(スタジオ100) 村川先生がベイトフィネスのネコリグでメインに使用している組み合わせその1。フォールクローラーはフックをセットする面がフラットで水の抵抗を受けやすく、操作感がつかみやすい。また、テールがバイブレーションする形状で、ここで紹介するワームのなかでもっともアピール力が強い。比較的根掛かりのリスクが少ないところではワイヤ製のVガード付きマスバリをセット。ここで紹介しているフックのなかではもっともフッキングがよい。


 
フォールクローラー5in(エンジン)+N・S・Sフック#1/0(FINA) 村川先生がベイトフィネスのネコリグでメインに使用している組み合わせその2。カバー周りや沈み物が多いエリアを探るときはN・S・Sフックを使用してスナッグレスにセットする。フックセットは、ハチマキの前側1/4くらいのところに刺して、ループ状のストッパーまで貫通させ、ワームがまっすぐになるようハリ先を再びボディーに埋め込めばOK。もっともカバーをかわしやすい組み合わせだ


 
ドライブクローラー6.5in(O.S.P)+カスタムフックTYPE1ワッキースタイル#1(スタジオ100) ワームのボリュームを上げたいときは6.5inサイズも使用する。村川さんがよく使うのはドライブクローラー6.5in。フックはワームのハチマキ部の長さを見て小さすぎず、大きすぎないサイズを選ぶ。Vガードのフックを合わせる場合は#1


 
5inプロセンコー(ゲーリーインターナショナル)+ワーム318ワッキー#1/0(がまかつ)+自作4本ガード シンプルなテール形状のストレートワームに自作4本ガードフックをセットした組み合わせ。ガードの材質はラバージグのブラシガードと同じもので、スナッグレスセッティングの次に根掛かりを避けやすい


 
リヴィングストレート4.8(エンジン)+ワーム318ワッキー#1/0(がまかつ)+自作2本ガード ピンテールのストレートワームに自作2本ガードをセット。細いピンテールはもっともアピール力が控え目。極太フロロカーボンで作ったガードはワイヤー製のVガードより弱いか同等の根掛かり回避性能だが、ワイヤーと異なり折れ曲がってしまっても簡単に形が復元するため重宝している


 
タングステンフォールネコシンカー1/16oz(スタジオ100) シンカーはすべてのセッティングに共通でタングステンフォールネコシンカーの1/16ozを使用。尖った側から3番目のリブが大きく張り出しており、それ以上ワームに埋め込めないようになっている。シンカーの後端をワームから大きく露出させることで、手もとまでボトムの感触が伝わりやすくなる。1/16ozというウエイトは、先生の経験上、バスを反応させやすいフォールスピードと、リグの操作性を兼ね備えたベストセッティングなので、どのワーム、どの状況にもまずはこのウエイトをセットする


 
Vガード付きフックはこのようにセット。先生はいつでもタテ刺しで使う。タテ刺しにすればフックポイントが常に上を向くため根掛かりが減少する。また、熱収縮チューブに関しては、ワームとフックを締め付けてフックが動きにくくなる分、フッキングを妨げるのでは? との考えで使っていない

ピックアップ時にワームが回転してしまうときはヨリモドシをセットしたフックを使う。フックに直接スイベルが取り付けられたN・S・Sフックパーフェクション(FINA)が重宝する

ガード付きマスバリの場合はフックから10~15㎝リーダーをとってHPローリングスイベル9号(YO-ZURI)を結ぶ
 
 
 

 

 

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2016/6/1

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