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川村光大郎が語る「釣り場開拓で使う、本気ルアー」後編

カバーもよし、オープンウオーターもよし、のバーサタイルなリグとは

Basser編集部=インタビュー
 この記事は2016年1月30日、フィッシングショー2016横浜つり人社ブースにて行なわれたトークショーを再構成したものです。聞き手、堀部政男Basser編集長
 

最近は完全にスナッグレス・ネコリグ

 
堀部 ここ数年、「業務用」の主役はこれになっているみたいですね。
 
川村 はい。近年は完全にこれです。
 
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川村 ネコリグ。スナッグレスネコ。
 かつてはハンツにドラクロでほぼ食ったんですよ。でも、ベイトフィネスの登場がキーでしたね。
 あれをみんなやるようになって、フィネスをこれまであんまり入れられなかったようなところに突っ込んで釣れるっていう、うまみを知る人が多くなればなるほど、カバーのバスがハンツとドラクロで食わせきれなくなってきて。
 でもぶっちゃけ、スナッグレス・ネコも最初ほどの効果はないですが……。
 
堀部 最初って、ほんとの最初ですよね?(笑)
 
川村 正直最初はエグかったですよ。釣れ方が。
 スナッグレス・ネコリグという名前もまだなかったですし。ただ単にワームがずれないように自分でフックにストッパーをつけて。
 で、当時ドライブクローラーなんかもまだありませんでしたから、スワンプクローラーとか、そういうのでハリを隠してやったんですよ。
  

やはりハリ先は出ていないこと

  
川村 ベイトフィネスを取り入れようと思っても、その時にあったガード付きのマスバリだったら結局引っかかっちゃったんですよね。
 
堀部 入れるのはいいけど、回収できないということですよね。
 
川村 そうです。で、引っかかってるのを取りにいくと、見事にハリが刺さっているんですよ。
 これまでテキサスリグぶっ込んでいたところに、ガード付きのマスバリをチョン掛けじゃ無理ですよね。
 やっぱり究極はハリ先が出ていないことです。ハリ先がワームの中に隠れているのにかなうものはなくて。
 で、これをやってボンボコ釣ってたら……。Basserが一番早かったですよね、取材していただいたのは。
 
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Basser 2011年11月号 特集「根掛かりさせずにバスへ近づく7人のオカッパリ考」

 
堀部 川村さんが教えてくれたんですよね。自分でひとしきり楽しんだので、こんなのやってますって。何年ひとりだけでやったんです?
 
川村 ちょっとだけですよ(笑)。1年もやってません。だけど、そうとう釣りましたよ。本当に感覚的には根こそぎなんじゃないかっていうくらい(笑)。
 
堀部 使ったことがない人にとってはそこまでカバーに強いのか疑問かもしれませんね。実際ハリはワームの中ではこうなってるんですけど。
 

 
川村 オフセットフックなんかと違うのはハリ先を絶対に出さないことですね。これ、ハリ先一回出しちゃうと台無しです。完全に埋め込んである状態です。
 

パワフルなタックルと強いアワセが前提

 
川村 これでかかるのか、というと全然問題ありません。
 ただ、堀部さんがわかっててくれたから記事にも書いてくれたんですけど、これやっぱりしっかりしたタックルと強いフッキングが前提のリグだと。
 このハリって結局ストレートフックと一緒なんですよ。掛けるためにはパワフルなロッドとしっかりした力強いアワセが必要で、それがあればこそ、口の奥で深くかかるハリなんですよね。
 だから、しっかりアワせられない、アワせるのが苦手な人はむしろオフセットフックを使ったほうがいいと思います。
 

力がかかっていれば、むしろバレにくい

 
川村 キモは、結局このハリの向きなんです。オフセットフックってハリ先の向きがワームの頭に向いているじゃないですか。
 こうなると、アワせるときにイトの向きと合うから比較的軽い力でも貫通しやすいんですけど、ストレートフックにせよ、N.S.S.フックにせよ、ハリ先の向きが上だから、合わせた時のイトの方向とハリの向きが違う。
 だから力かけても、ハリ先の力が向く方向は別なんですよ。だから、力をロスしちゃうんです。
 ですが、ハリが進む方向は上だから口の中で滑らずに上を貫く。だから、力が足りていればむしろバレないと思います。
 
k008 堀部 個人的に使っているけど、バレたことがないです。
 
川村 奥にかかっている確率高いですよね。でも、このハリ使うとすっぽ抜けちゃうんですよ、という人もいるにはいるんですよ。で、現場でロッドを見せてもらうと、軟らかいことが多いんです。
 いわゆるベイトフィネス用でも、先がソリッドティップとか全体的に軟らかいやつだったら、たしかに普通にチョンがけしたほうがいいです。でもそこさえ気をつけていただければ、むしろ掛かると思います。
 

オープンなエリアでも泳がせて使う

堀部 で、新規エリア開拓の釣りをやっていく上で、そのルアー1種類でいろんなことができなきゃいけないんですよね。今お聞きしているだけだと、まあカバーの中にフィネスなものを入れられますよ、ということでしたけれど、これを巻いたりもするんですか?
 
川村 巻くまでいかないですけれど、シェイク引きです。細かくシェイクしながらゆっくり巻いてくるんですけど。まあそうすれば横にも泳がせられますし。
 あとは、ちょっとマニアックなのかな。ネコリグは縦刺しっていわれる刺し方をすると、たいがいのクローラー系ワームは、ゆっくりスーッてロッドストロークで持ち上げたり、一定速度できれいに巻くと、ブルブルブルってバイブレーションするんですよね。
 で、もうひとつやっているのは、ネコリグの横引きの応用。たとえば足もとのコンクリート護岸で釣る場合、水深が1mくらいあるとします。こういう場合、いかにレンジをくまなく探れるかなんですよ。そういうときに僕は、壁沿いにネコリグをピッと入れたらイトを出さない。イトを出さずにシェイクしながらそのままカーブフォールさせます。
 
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 バスの立場で考えてもみてほしい――ドタバタと何かが地面を叩く振動が水中へ伝わってきたあとで、ボチャン!と飛んできたエサっぽいモノに食いついたら、空気中に引っ張り上げられてしまった。同じことが何度か起こる。ドタバタの前に少し離れたところからバタンという振動も伝わってきた。バスは、ドタバタとバタンとボチャン!を危険を報せるサインとして学習する。サインというよりサイレンといったほうが正確かもしれない。
 ドタバタはアングラーの足音であり、その前のバタンは車のドアを閉めた音、ボチャン!はルアーの着水音である。
 アングラーはバスを釣りたくて水辺に立つのに、「今から飛んでいくのはハリが付いたニセモノだから食べちゃダメだよ」とバスに向けてサイレンを鳴らしてからキャストしていることがある。そういう矛盾が、川村光大郎の岸釣りにはない。
 地に足を着けて釣るからこそのメリットを生かし、デメリットを逆手にとってバスの裏をかく。グッドサイズのバスをたくさん釣りたい川村光大郎が、試行錯誤を繰り返しながら体得してきたオカッパリの方法論と技術をまとめた一冊。


堀部 なるほど。
 
川村 そうすると、リグが手前にきながらブルブルと震えながらカーブフォールしてきますよね。で、ボトムに付いたらまたそこでヒューッとロッドで持ち上げる。その時もまっすぐ縦刺しできていればブルブルブルってバイブレーションして、そこからシェイクしながらカーブフォールさせると、このタナを落ちてから縦にも横にも引けて、またブルブルブルブルと持ち上げて、また、縦にも横にも引いてこれます。
 これはけっこう使えます(編集部注:このあたりの動作も、動画をご覧ください!)。
 

結局バスは変化があるところにいる

 
堀部 ロッドを立てて水面直下を巻いてくることもあれば、カバーもやれるし、オープンウオーターでも食わせられるということですね。
 
川村 結局オープンウオーターでも、バスが実際にいるところって、コロッと枝が沈んでいるとか石があるとか、何もないところにあるちょっとした変化だったりするんですよ。
 そこで引っかかっちゃうのか、軽くひっかかりつつもブルッと抜けるのかで差が生まれるので、フッキングに支障がさほどないのであれば、こういうスナッグレス性能というのは重要だと思います。
 
堀部 そうですね。しかもワンタックルだったら必然的にそんな弱いタックルにはならないから、強いアワセがきくようなセッティングになるともいえますしね。で、ハリ関する部分はこちらの本で。
 
川村 やっぱり、ロッドも大事、ラインも大事、ルアーも大事、全部大事なんですけれど、やっぱりハリって魚との接点ですから、大事です。そこは一番妥協してはいけないところですね。
1日にバイトが20回も30回もあるなんてことはもう滅多にないんですよ。
 たいがいは1日に数回で、そのバイトをバラしてしまうのか、ちゃんとキャッチできるのか、というところで、ハリって絶対侮っちゃいけないと思います。
 というところで、この本の中でそれぞれこだわりを語っているんで、ぜひ見てやってください。
  
堀部 今日はありがとうございました!
  
川村 ありがとうございました!
 
 

 
 
バスフィッシングにおけるフック選びの道しるべとなってくれる1冊。
 
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FINAL Ans. of Hook
ファイナルアンサー・オブ・フック
フックセレクトの結論
 
 

2016/5/27

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