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小林知寛×フェイス 冬は黙ってジャーキング :第1回(全5回)

1日中ジャークし続ける理由

Basser編集部=写真と文
koba-16
12月から早春まで、小林知寛さんはフィールドタイプを問わず第一投にフェイスを選ぶ。
そして時には終日ジャーキングを貫徹する。
「絶対にコレでしか獲れないデカバスがいるからです」。
初冬の高梁川で、その信頼を支える理論と技を披露してもらった。



05小林知寛(こばやし・ともひろ)
JB TOP50や同マスターズなどで試合漬けの日々を送るアングラー。2012年JBマスターズ年間優勝。2014年JB TOP50年間優勝。2016年はJB全日本バスプロ選手権河口湖優勝、チャプター岡山第3戦高梁川優勝。パワーフィッシングを得意にしており、TOP50の試合でもジャークベイトなどでたびたびビッグフィッシュを持ち帰ってくる。「釣りのスタイルは清水盛三を思わせるな」とは菊元俊文さんの言葉。 愛称は「コバ」。

高梁川(たかはしがわ)
岡山県西部を流れる一級河川。吉井川、旭川と並ぶ岡山三大河川のひとつ。メインカバー&ストラクチャーは、石積みや橋脚、ウッドカバー、ウイード。漁師やウインドサーフィンファンとのトラブルを避けるためいくつかのローカルルールが設定されているため、釣行の際は必ず確認しよう。
高梁川ローカルルール

この記事は2014年1月号に掲載されたものを再編集しています。

寒さとともに深まる信頼


 「初バスもラスバスもだいたいジャークベイトです」と言うジャークマニアがいる。JB TOP 50で活躍する小林知寛さんだ。

「朝晩が冷え込んできて、僕が長ズボンを履くようになったらジャークベイトの季節です。毎年11月から春までは第一投はほぼジャークベイトですわ」

 11月以降、水温低下とともにバスの食欲は減退していき、ライトリグなど食性に訴える釣りに対する反応は悪くなりがちだ。そこで存在感を強めるのがジャークベイトだ。リアクションバイトをとる力が強いだけでなく、ポーズを入れることで動きが鈍いバスが相手でもバイトまで持ち込みやすい。

「直進するクランクやスピナーベイトと違い、ジャークベイトを左右にダートさせると、バスは片目でしかルアーを追えません。サイトフィッシングをやっていて気付いたんですが、バスは片目だけでルアーを見ているときのほうがリアクションバイトしやすいんです。それに、3フック仕様のジャークベイトはショートバイトを掛ける能力も高い。だから数あるハードベイトのなかでも、冬はジャークベイトが輝くんです」

 「フィールドを問わない」のも小林さんのジャークベイティングの大きな特徴。ホームである旭川貯水池(リザーバー)や高梁川(河川)、霞ヶ浦水系(マッディーシャロー)などどんなタイプの場所に行ってもジャークし倒す。12月にジャークベイトを使わないフィールドは? と尋ねると「ありません」と即答してくれた。キャストするスポットも多彩。水深50㎝のシャローカバー際から、水深10mの岩盤エリアまで、「どこでも」と言って差支えがないくらい全方位にキャストする。

 それは、ジャークベイトがバスを浮かせる力を信じ切っているからだ。バスがシャローにいるときはもちろん、たとえ水深6mにいたとしても食い上げさせる自信をもっている。

「たとえ水深10mのエリアでも、立ち木や岩盤などの縦ストラクチャーがあればバスが水面下6mまででサスペンドしていることはよくあります。水面下6mにバスがいたとして、水面下2mにジャークベイトを通せば余裕で食い上げてくれます。とくに12月以降は、ボトムに比重が高い冷水が溜まるため、バスが中層に浮きやすい。とくにビッグバスはだいたいサスペンドしているというのが僕の実感です。厳寒期でもエサを食って太っている個体です。トッパーが冬でもトップを投げ続けてデカいのを獲ってくるのと同じように、僕はジャークベイトを投げ切ります。ほかのルアーで釣れてる情報があってもジャークベイトです」

 ちなみに、12月から2月、小林さんがジャークベイト以外のルアーを使うのはバスがカバーの奥に入り込んでいるとき。この状況にはラバージグ&テキサスリグで対応する。

koba-1 取材は2013年11月上旬の高梁川で行なった。朝イチは深場(水深4m)が隣接する石積みから釣り始めた。ジャークのリズムは「2ジャーク1ポーズ」で終日変わらず

koba-3 釣り開始直後、石積みでクラウンカラーのフェイスにバイトが出た。抜き上げた30㎝クラスにはフック1本が薄く掛かっているだけだった。ちなみにバイトはステイ時に出ることがほとんど。コンッ!とアタったら、ラインスラックを巻き取りながら身体をひねりスイープにフッキングし、そのままラインテンションを弛めず巻く。ジャークベイトの場合、バシッ!と鋭くアワせるのは厳禁。フックがバスの口の中に入っているとは限らないため、すっぽ抜ける原因になる

koba-2 10月の台風の影響で濁りが入っていた。「ジャークベイトにとって、バスが騙されやすくなる濁りはプラス条件だと思います。ただしバスがルアーに気付きにくくなるので、ポーズ時間を長めにとってみます」

koba-13 koba-6b 水深2mに立つ杭の脇にジャークベイトを通すとポーズ時にバイト! スイープにフッキングするとロッドが止められた。「ピーカン無風なので見切られないようにポーズを短くしてみます」と言った直後のバイトだった

koba-7 「コレはジャークベイトでしか釣れない魚ですわ!」。キャッチしたのは52㎝、1700gのビッグワン! 厳寒期にこんな魚がねらって獲れるのがジャーキング。水温がひと桁になれば、どんな釣りをしても数は出にくい。ならば震える1尾を求めてジャークを貫徹してみたいと思わせられる

koba-8 バイトが出たのは写真右の杭。あとで真上に行くと水深2mボトムがまる見えだった。バスがいるかどうか目で確認できる距離に近づく前にルアーを投げることが大事




 Basser Allstar Classic 2016で5位に入賞した沖田護選手がプラクティス時から追いかけたのがジャークベイトパターンでした。冷え込みによる状況変化で競技中はうまく機能しなかったものの、ハマったときは1300g以上のキッカーのみが反応したといいます。詳しい釣り方は発売中のBasser2017年1月号でレポートしています。

  
 

 

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2016/12/2

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