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大津清彰×秋の利根川 確信のマッチ・ザ・ベイト :第3回(全4回)

″時合″について、ストマックチェックから見えてくること

Basser編集部=写真と文
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ベイトの種類を踏まえてルアーをセレクトするマッチ・ザ・ベイトはバスフィッシングにおいて重要な考え方だ。
しかし、当然ながら、実際にバスが何を食べているのかを知らなければマッチ・ザ・ベイトは実践できない。
大津清彰さんは「じゃあ、調べてみよう」という シンプルな発想でバスの”食”を調べ始め、得られた情報を釣りに反映して釣果を伸ばしている。
そんな大津さんに「バスとベイトと釣り」に関連する諸説の真実と、深まる秋の釣りの楽しみ方について訊いた。


※この記事は2009年12月号に掲載されたものを再編集しています

ootsu003◎解説=大津清彰(おおつ・きよあき)

1979年東京都生まれのO型。株式会社ティムコに勤務しながらTBCに参戦。2009年に年間総合成績2位。2010年第2戦、2012年第3戦で優勝。2016年の年間成績は3位。バス釣りだけでなくインドアな趣味ももつ。

ブログ「うなぎいぬにっき┌(‘ω’┐)┐利根川のバス釣りとか、いろいろ



″時合″は存在するか



 ″時合″については、実釣取材の模様を交えながら説明しよう。取材を行なったのは10月7日(水)。場所は利根川で、天候は朝から雨。本流の水温は約20℃だった。

 朝7時に北総マリンスロープから出船した大津さんは、そこからすぐ対岸の消波ブロック帯に入ると、フラッピンホッグJr.のテキサスリグでフリッピングを開始。10分ほどで1尾目のバスを手にした。

 そのバスは、体長6cmほどのテナガエビ(この時期としては珍しい)を食べていた。すでに死んではいたが、殻にはまだ透明感があり、バスに補食されてから間もない状態だった。

ootsu005 消波ブロック帯のフリッピングでキャッチした1尾目


ootsu0081尾目のストマックチェックで出てきたテナガエビ。殻に透明感があることから捕食されて間もないことがわかる

「早い時間帯(朝マヅメ)に釣ったバスは、こういう状態のベイトを吐くことが多いんですよ。これが、たとえば昼ごろに釣ったバスを調べてみると、死んでから時間が経って赤くなったエビが出てくるようになり、さらに時間が経つと消化が進んでとろけた状態になります。このころになると、とろけたエビに新鮮なエビが混じり始めます」

 実釣取材を進めると、なるほど釣ったバスが吐くエビの状態は、時間を追って大津さんが言ったとおりに変化していった。

ootsu016 11時ごろにミッドストローリングで釣ったバスが吐いた2匹のエビ。とろけ具合は2匹とも同じで、朝の時合(朝マヅメのフィーディングタイム)に釣ったバスから出てきたものに比べて消化が進んでいる

ootsu010 スピナーベイトも試したが反応がなかった。しかし“横”のままルアーのパワーを下げてミッドストローリングを試してみたところバスのお気に召したらしい

ootsu017 15時半ごろにフリッピングで釣ったバスが吐いた4匹のエビ。すっかりとろけて一体化した3匹と、捕食されて間もない1匹という内訳

ootsu011 プチラッシュに突入。「秋の“横”は絶対にキーなので、スピナーベイトやクランクベイトに反応がなかったらソフトベイトに替えてチョンチョン……、するんじゃなくて、ソフトベイトを巻いてみてください。釣れます」


 そういえば2008年にストマック調査を行なった際も、1尾のバスが吐くベイトの消化状態はどれも同じか、とろけているのと新鮮なのとの2段階に分かれているかのいずれかだった。

 これらが示すのは、バスは四六時中捕食しているのではない、ということ。食べるときにまとめて食べている、つまり時合は存在するということだ。

 「たとえば日中でも、流れが利きだしたタイミングで釣ったバスからは、食われたてのベイトが出てきます。それから、風が吹きだしたりとか、天候が崩れだしたりとかのタイミングでバタバタ釣れたときも同じです。べつにストマックチェックをしなくても本を読めば書いてあることですが、マヅメなどの時間帯による時合や、バスの食いが立つ条件というのはたしかに存在します。そしてもうひとつ言えるのは、エサを食べているときのバスは簡単に釣れるということ。逆に、今日は釣れないな、という日にリアクションねらいでなんとか口を使わせたバスの胃からは、十中八九何も出てきません。今日は開始10分で1尾目がきて、その後もポロポロ釣れる。で、調べてみると何かしら食べている。タフだった数日前までは、こうではありませんでした」




 
 


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