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大津清彰×秋の利根川 確信のマッチ・ザ・ベイト :第2回(全4回)

“ビッグバスはビッグベイトを好む”という事実とハマると凄い“横の釣り”

Basser編集部=写真と文
ootsu014取材当日は各種“横の釣り”で計8尾をキャッチ。「秋はソフトベイトも巻く季節ですよ」と大津さん

ベイトの種類を踏まえてルアーをセレクトするマッチ・ザ・ベイトはバスフィッシングにおいて重要な考え方だ。
しかし、当然ながら、実際にバスが何を食べているのかを知らなければマッチ・ザ・ベイトは実践できない。
大津清彰さんは「じゃあ、調べてみよう」という シンプルな発想でバスの”食”を調べ始め、得られた情報を釣りに反映して釣果を伸ばしている。
そんな大津さんに「バスとベイトと釣り」に関連する諸説の真実と、深まる秋の釣りの楽しみ方について訊いた。


※この記事は2009年12月号に掲載されたものを再編集しています

ootsu003◎解説=大津清彰(おおつ・きよあき)

1979年東京都生まれのO型。株式会社ティムコに勤務しながらTBCに参戦。2009年に年間総合成績2位。2010年第2戦、2012年第3戦で優勝。2016年の年間成績は3位。バス釣りだけでなくインドアな趣味ももつ。

ブログ「うなぎいぬにっき┌(‘ω’┐)┐利根川のバス釣りとか、いろいろ



“ビッグバスはビッグベイトを好む”は事実


 大型のバスは大型のベイトを食べている。これは大津さんがストマックチェックをしたことがあるすべてのフィールドで成り立っていた。利根川の場合は、40cmを超えるバスが好んで捕食しているのが12、13cmのボラであり、さらに大きな魚がノドの奥から覗いていることもある。

 ビッグバスとベイトの関係でもうひとつよく耳にするのが「捕食効率」の話だ。簡単に書けば、身体が大きいバスは小さいエサをちまちま食べることはしない、というもの。大津さんは、これも間違いなく事実だという。ストマックチェックを行なって、大型のバスの胃からエビ・ゴリ系が出てくることはほとんどないからだ。かといって付近にそうしたベイトがいないかといえばそんなことはなく、平均サイズのバスを釣ればエビ・ゴリ系が出る。つまり、スモールベイトはビッグバスの眼中にないのだ。

 もちろん時期的な例外はあるし、ルアーを使えば、リアクションバイトねらいや食わせ(その気がないバスにも口を使わせてしまうという意味での)によって、スモールベイトでビッグバスを釣ることは可能だ。が、それでも大きいルアーを使えば大きいバスが釣れるのは事実。ショックなのは、実力でも偶然でも、上手い食わせの操作ができなければ、小さいルアーはたとえ大きいバスの近くを通っても無視されてしまうということである。

“横の釣り”はハマると凄い

ootsu013スモラバのミッドストローリングも“横の釣り”のひとつ。取材時はスピナーベイトのようなアピールの強い巻き物よりも効果的だった

 “縦”と“横”ではどちらのほうが爆発力があるのか。これについては考えるべき要素が多岐にわたるので、大津さんも断言はしない。が、ハマると凄いのは“横”であることが多いという。

 ベイトのサイズを考えれば、エビ・ゴリ系よりもそのほかの魚類系のほうが大型化する。そしてビッグバスはビッグベイトを好む。つまり“ビッグベイト”と“横への動き”はバスにとってセットである場合が多く、魚類系を追い慣れている大型のバスは、ベイトの“大きさ”だけでなく“横への動き”にも反応しやすいことが考えられる。

 と、大津さんに説明され、オールスタークラシックがいよいよ迫ってきてピンとくる選手がいた。過去に開催された同大会で、クランキングに徹して優勝、入賞、ビッグフィッシュ賞など輝かしい成績を収めている吉田幸二さんのことだ。クランクベイトを巻き続けるその釣りは、大型のバスに対して「アクションのマッチ・ザ・ベイト」に徹したスタイルといえる。重ねられた実績には、こうした必然性もあったのだ。

“横の釣り”で有効なルアーたち

216_ootu-07PDL ミニラバ1.8 g(ティムコ)+シャッドシェイプワーム4in(ティムコ×ゲーリーヤマモト)

 ミッドストローリングで使用する。利根川・霞ヶ浦水系のバスが横の動きに強く反応し、かつ中型のベイトフィッシュ(10~13cmのボラやハス)を捕食している春と秋にとくに効果的なルアー。

 ジグヘッドではなくミニラバでミッドストローリングを行なうのは、ラバースカートが水の抵抗を受けてくれるので、極端に軽いウエイトのジグを使わなくても、シャローエリアの中層をゆっくり引くことができるからだ。トレーラーのシャッドシェイプワーム4inは、ピンテールのアクションで多くのバイトが得られ、また自重があるのでキャスタビリティーも良好。大津さんが「秋はソフトベイトを巻く季節」と話すのは、この組み合わせがとにかくよく釣れるからだ。



216_ootu-04 ワンナップシャッド5in(サワムラ)+2.7~3.5gバレットシンカー+ワーム316♯5/0 (がまかつ)

 利根川でボラ(12~13cm)を捕食している良型のバスをターゲットとした、マキマキ用のテキサスリグ。経験上、速めにリトリーブしたときのほうが、大型のバスが釣れているという。
 シャッドテールタイプは、同サイズのピンテールやカーリーテールに比べて強い波動を生み、数は出ないが良型のバスに効果的だという。とくにワンナップシャッドを好んで使っているのは、このジャンルのソフトベイトのなかでフックアップ率が抜きん出ているからだそうだ。
 ちなみに大津さんは、利根川・霞ヶ浦水系でマキマキやミッドストローリングをする人がなぜほとんどいないのか疑問に思っている。つまり、それだけ大津さんにとって、このふたつは実績が高いテクニックなのである。クランクベイトやスピナーベイトだけが巻き物と思うことなかれ!



216_ootu-05 ワンナップシャッド4in(サワムラ)+ラウンド25 3.5g(がまかつ)

 ジグヘッドリグを投げて巻くだけ……。バス釣り歴が長い人は、もしかしたら懐かしささえ感じるかもしれないこの釣りも、秋は充分に主戦力になり得る。ジグヘッドリグは、テキサスリグに比べてスイミング姿勢が安定するという特性があるので、セットするソフトベイトの種類とリトリーブスピードに幅がでる。大津さんも写真のワンナップシャッド4inをメインに数種類をローテーションしていた。スプールの回転性能が高いリールにローパワーのベイトロッドの組み合わせで用いるのもアリとのこと。



216_ootu-01プロップペッパー(ティムコ)

216_ootu-03 デュアルソニック3/8oz(ティムコ)

 プロップペッパーとデュアルソニックはともに直進性が高く、ボラ食いのバスに高い効果を発揮するトップウォータールアーだ(まっすぐ引けることがキー)。どちらもノイジーなサウンドを奏でるが、ボラが表層に浮いている状況では、威嚇ではなく捕食目的でバイトしてきているように大津さんは感じているそうだ。
 一般に「秋の横の釣り」の代表格とされるスピナーベイトについては、大津さんもその威力を認めている。しかし“強い”このルアーは爆発力がある反面、やはり状況を選ぶ。なので、秋のバスにアピールする“横”の要素を抑えており、かつそのほかの要素(フラッシングや波動)は控え目なマキマキやミッドストローリングのほうが出番が多くなる(状況を選ばずに釣れる)。これらの釣法から入って、バスの反応が異常によかったり、あるいは逆にまったく反応が得られなかったりした場合はスピナーベイトにローテーション。すると、ラッシュに拍車がかかったり、バイトが得られるようになったりすることがある




2016 NEW ITEM
ハイパーイングリー3in ingry  小ボラなどを捕食しているバスをねらうために大津さんが開発したグラビンバズ用のワーム。霞ヶ浦のようなステイン~マッディーウォーターのフィールドでもアピール不足にならないよう、水飛沫とサウンドを発生させられるテールが特徴だ。ティムコの動画で解説されている。ぜひチェックしよう。


Tiemco Bass Fishing JPより





 
 


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